ふぞろいな「再現答案」と「答案分析」
こんにちは。ハカセ です。
今回は、「ふぞろいな再現答案」 と 「ふぞろいな答案分析」 のご紹介です!
中小企業診断士試験の合格を目指す方なら、「ふぞろいな合格答案」の存在を知らなければいけません。
確かに、初学の受験生はまだ知らない人もいるかもしれませんね。でも、そろそろ「存在」ぐらいは知っておいて損はないです。
■ 「ふぞろい」とは何か ■
一次試験が終わると、受験生の間では「ふぞろい買った?」などと話題にのぼることになります。
正確には、「ふぞろいの合格答案」という名前で知られる診断士二次試験の参考書です。
基本的に毎年一冊発行され、前年度の二次試験の再現・分析を行っています。
「オリジナル版」 2007年度試験を分析・再現した2008年版
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「エピソード2」 2008年度試験を分析・再現した2009年版
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「エピソード3」 2009年度試験を分析・再現した2010年版
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「エピソード4」2010年度試験を分析・再現した2011年度版 (近日発売!)
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■ 今回発売された「ふぞろい」とは ■
上記のように「ふぞろい」シリーズは年に一度出版されます。昨年度(2010年度)試験を再現・分析したエピソード4もそろそろ発売されることでしょう。
ところが、このタイミングで2冊の「ふぞろい」が発売されました。これは毎年出版されるシリーズとはやや異なります。
今回出版された「ふぞろいな答案分析」と「ふぞろいな再現答案」は、2007年度~2009年度の3年分の二次試験を、「分析編」と「再現編」に編集しなおした、いわば「総集編」ともいうべき「オイシイ参考書」なのです!
早い話。特にこれから「ふぞろい」を買い揃えようとする方には超お買い得。だって、これまで三冊買い揃えようと思うと、合計で7,560円かかる上に、古いものは新品では販売されていないことが多く手に入りにくい状況だったのです。でも、この総集編の2冊(答案分析と再現答案)を買えば、5,040円で3年分の「ふぞろい」のデータが手に入るのです! これはお買い得!
■ 「ふぞろい」の使い方 ■
ふぞろいの効用については、すでに昨年のエントリーで述べました。ここに再掲すると・・・
この「ふぞろい」がどうして必要かというと、多くの合格者と不合格者の実際の再現答案が載っているからなんです。上記で、「答えが見えない・・・」という話をしました。バラエティーがある一方で、実は合格者の答案はあるところに収れんされることも事実なのです。それをこの「ふぞろい」が教えてくれると思います。予備校の立派すぎる模範解答では見えない、生の受験生の解答は、まさに生きた教科書。これを生かさない手はありません。
ちなみに、学習後期になると、あまり読む機会がなくなってしまいます。だから学習初期に読むことをお勧めします。「読む」というか、実際に解いてみた後、答え合わせする時に通読する、という感じです。
二次試験は、「6割の得点」という絶対基準が規定上は存在しますが、実際には「上位2割が合格する」という相対的な試験です。よって、他人が何を書いているかを意識しながら回答することが非常に重要です。そのため、多くの受験生の再現答案を載せている「ふぞろい」は、初期の二次試験学習の必須アイテムと言えます。
■ 「ふぞろい」のイチオシ! ■
皆さんがご覧になっているのは辛口で鳴らす「一発合格道場」です。ふぞろいの執筆者・編集者にはワタクシの大先輩・知人も数多くいらっしゃるのですが、失礼を承知で「留意点」についても述べさせていただきたいと思います。
● 「再現答案」にこそ価値がある!
僕の二次試験対策は少々変わっていました。
まず、二次試験の過去問は2-3年分しか解きませんでした。正確には、問題文や設問文を読むなどはしてみましたが、一生懸命は解きませんでした。何故なら、傾向が変わっているので昔の問題をやってもあまり意味がないと思ったことと、予備校が独自に出している模範解答はあるものの、診断協会が「正答」を出しているわけではないため、答えがないと分かっている事例問題を解いても、頭の中の「?」が増えるだけだ、と思っていたからです。
しかし、これは道場でも「異端」です。その異端の言うことですから、以下は余り真に受けない方がよいと思いますが、という前提でお聞きください。
僕は、初学者でストレート合格した2009年度、二次試験もTACでお世話になり(その他の予備校は講座・模試共に受けていません)、TACの答練や模試は数多く(8月から10月末までに60事例以上)解きました。しかも相当真剣に解きました。模試や答練の「模範解答」とその点数部分は穴が開くほど読んだものの、しかし「解説」は斜めにしか読みませんでした。というか殆ど読んでいません。
なぜならば、まず、「模範解答」を読めば何が書かせたかったのか、どこにトリックがあったのかは大方理解できたから。そして、想像つかない場合には、そこに書いてある「解を導くための解説」を読んだところで、結局それは作問者の屁理屈に過ぎないため、自分が納得しないことに、二次対策直後に気付いたからです。
上記のように「他の人はどう書いたか、何を書いたか」には執拗に興味を示していました。でも、そのプロセスには興味を示さなかった、ということなのだと思います。つまり、「再現答案」には興味あるものの、「答案分析」には興味がなかった、というところでしょう。(つまり、僕の二次試験の合格は「まぐれ」だった、というかもしれません)
実際、僕は 2008年版、2009年版の2冊を購入して持っていましたが、主に読んでいたところは「再現答案」の部分でした。
「この人の解答のこの部分は『イタダキ』だな」
「この人のこの解答は避けなければいけない」
などと、「ベストプラクティス」と「他山の石」探しに終始していました。
話の前提が長くなりましたが、より重視するべきは「再現答案」だと思います。
僕が考える二次試験の攻略法は、
如何に他人が書ける解答を書くか
に尽きると思っています。「それじゃあいつまでたっても平均点・・・」という心配は無用です。それはいずれわかると思います。
そのためにも、「他人が何を書いたか」を知ることは「重要」というレベルを超えて、もはや「死活問題」です。
二次試験を突破するには、「再現答案」を多く集めることが必要であり、そこに「ふぞろい」の存在意義があると考えています。
● 欄外の「川柳」や「一言メッセージ」にハマる! ●
執筆の皆さんが一生懸命汗水流して書き上げたメインコンテンツも重要ではありますが、僕がより注目した(失礼!)のは、欄外にある「川柳」や「つぶやき」なのです!
自分の失敗からの「教訓メッセージ」に気持ちを新たにし、受験生の悲喜こもごもを表現した「川柳」に心が癒されていたのをよく覚えています。これが本当に粒ぞろいなんです! 是非ここにもこだわってみていただきたいなと思います。もちろん、「総集編」にも欄外メッセージ、ありますよ!
是非、必要な「ふぞろいシリーズ」の書籍を早いうちに手に入れておくことをお勧めします。
by ハカセ
一発合格道場執筆者の方々
本日はセミナーお疲れ様でした。
参加させていただきました松田です。
GW、および完成答練期に何をするべきなのかがかなり自分の中でクリアになりました。
一次試験まで、あと3ヶ月。
一発合格できるように頑張ります。
正直まだあまり二次試験を考えている余裕はないのですが、ふぞろいな再現答案、答案分析、アマゾンで買いました。
かず様。昨日はセミナーにご参加頂きありがとうございました。少しでもこの先に何が起こるか、何をしなければいけないかを考える手助けが出来れば、と思います! 初学者のかず様は二次対策も気になるとは思いますが、二次試験で使える知識と力量をつけつつ、まずは一次試験突破を目指して頑張って下さい!!