2010年度版中小企業白書の傾向、そして攻略法
こんにちは。連日のハカセです。
基礎科目の最後は「中小企業経営・政策」。この科目の特殊性にそろそろ気づくころでしょうか。
僕は「中小」という科目が嫌いでした。7科目で唯一の嫌いな科目と言っても過言ではありません。昨年のこの記事⇒ 中小企業経営・政策の特殊性 で、「ここまで言うか?!」ぐらいに愚痴っております。情けない話ですが、でも、本音なんです、心の叫びなんです。思わず「俺もっ!」と思ってしまった方、仲間ですね(^_^;)。
■ 白書の攻略方法 ■
「中小企業経営・政策」の前半部分、「経営」=中小企業白書の基本的な攻略法は、「図表(グラフ)の特徴、特にサブタイトルに注目する」ことです。
どう注目すればいいのか? その注目ポイントを昨年の記事、「図表を攻略せよ!」 や、 「経営」で守って「政策」で稼ぐ! でまとめてあります。
ちなみに、これらの記事に載っている図表は2009年の白書ですからね。覚えなくていいですよ・・(^_^;)。
端的に言うと、
- サブタイトルで指摘されているグラフの特徴は、「必ず」覚える
- それ以外に、重要なグラフは自分で眺めて「サブタイトル以外の気づき」を見つける
この二点だと思います。何が重要なグラフなのか、については、予備校ごとのノウハウがあるようですね。
■ 2010年白書の特徴 ■
さて、上記を踏まえ、2010年の白書の特徴を見てみましょう。
特徴1:ページ数が少なくなった!
2009年度白書 : 263ページ
2010年度白書 : 197ページ (25%減!)
特徴2:図表が少なくなった!
2009年度白書 : 図表の数=329個
2010年度白書 : 図表の数=199個(40%減!)
特徴3:最も大きな「塊」が一つ減ってしまった!話題が減る・・。
2009年度白書:3つ (3章構成)
2010年度白書:2つ (2部構成)
■ 難易度推移 ■
中小企業経営・政策は、難⇒易⇒難⇒易 の変動を繰り返しています。
今年は「難」の年です。残念ながら。
■ どうなる!? ■
白書のページが減ってしまいました。
⇒ そのため、白書の「話題」も減ってしまいました。出題の幅が狭まっていますので、対策の論点を絞りやすくなることは確かです。でも、今年はその狭い話題の範囲の中で、細かい論点を問われる可能性があります。
グラフが減ってしまいました。
⇒ 暗記の負担は確実に減ります。これは好材料。しかし同時に、その限定されたグラフを使って、「平均点6割前後」の試験を作らねばなりません。出題側からすれば、多少マニアックな論点を問う可能性があります。
今年は難しくする年です。
⇒ ただでさえ、出題範囲が減っているのに、(もしも傾向を踏襲するなら)、さらに難易度を上げなければいけません。出題者側の苦労は計り知れません。そうすると、グラフ以外の論点を問う可能性もあります。
■ どうする?! ■
では、どうしましょう?
マニアックな論点までチェックする?
⇒ 「頻出・稀出理論」を忘れましたか? みんなが正答する問題を正答できるようにすればよいのです。
グラフ以外まで手を広げる? 白書本文を写経?
⇒ 中小は一次試験での使い捨て知識です(そうではない、という予備校もあるそうですが)。 試験対策的には、とにかく一次試験合格の足を引っ張らなければそれでOK。6割取れれば御の字、6割割れしても他の科目でカバーできれば十分。4割を下回らないことだけは忘れないようにしましょう。こういう風に割り切れば、テキスト以外の教材(=白書本体含む)に手を出すべきかどうかは自ずと答えが出そうです。
ハカセが勧める2010年の中小企業「経営」の対策は、やっぱり冒頭と変わらず。
- サブタイトルで指摘されているグラフの特徴は、「必ず」覚える
- それ以外に、重要なグラフは自分で眺めて「サブタイトル以外の気づき」を見つける
グラフのサブタイトルをしっかりチェックした上で、図表に対する「自分なりの気づき」をどれだけ指摘できるかが、他の受験生との差別化のポイントになるように思います。気づきのポイントは、冒頭でお伝えしたように、「経営」で守って「政策」で稼ぐ! の記事で紹介しています。
また、盲目的にグラフを片っ端からチェックするのではなく、どれが出題されやすいグラフなのかを、しっかり見極めることも重要です。予備校の講師の言葉にしっかり耳を傾けましょう。
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本日はここまで。最後の科目の「中小」、ぜひ頑張ってください!
by ハカセ @ 中小は嫌いだけど上位5%を外したことはありませんでした