紫雲和尚の「鷹の目、虫の目、台風の目」
こんにちは、和尚です。
9月に入ってから嫌な天気が続きますよね~
なご&和尚が住むここ東海地方は今日は台風18号が直撃でえらいことなってます。
そんな日に最後の実務補習に備え、英気を養う時間を、こっそりこのブログをしたためる時間に充当する和尚。
お仲間同士の書き手の「競い合い」が、私の執筆原動力になっております。
ここで受験生に助言。
現在、一次試験終了後1ヶ月経過しました。この時点で自分の計画通りに勉強がはかどってないよーとおっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。
そんなときは、ぜひタイトルの「鷹の目」を意識してください。自分の立ち位置がどこにあるのか大空から俯瞰してみるのはこの辺で必要になると思われます。。
勉強を継続することも大事ですが、10月25日の二次本試験に実力を十分に発揮できることが一番大事。
そのために、いったん立てた計画を俯瞰して見下ろしてみて、もし計画履行(これはあくまで手段です)不可能なら、いや2次試験に合格でき(これが真の目的)そうもないなら
ばっさり計画を切り捨て、白紙に戻し、再計画を立ててみる
必要もあることを頭に入れてみてください。ほら、事例Ⅱ~ⅢくらいでPDCAサイクルをまわしましょう、みたいな話があるじゃない?
会社の社長さんに助言するのに自らができなくてどうするの?って言う気分で和尚は去年勉強にまい進してましたよ!
てな説教を垂れつつ、
さ~て、今週のおしょうさんは~
Ⅰ一次知識の活用法(について考えること)
Ⅱ時を駆ける現価係数(の解説)
Ⅲ編集後記
で、お送りいたしま~す。これこそパクってカスタマイズ(後述)の真骨頂(笑)。
Ⅰ一次知識の活用法(について考えること)
今回も実は内容について、お題をあたえられとります。タイトルのとおり「一次知識の活用法」でございます。
がしかしそんなに一次知識を活用して二次試験を解けなかった人間としてはここでえらっそうに語れることもそう多くはなく・・・。
ゆえに、前回と同じ逃げを打ち「について考えること」と題して思うところを述べたい、と思っとります。
このブログの合格体験記で述べてきたように、去年一次試験は経済、経営を受けるために、相当の勉強をしました。特に経営については二次試験でも必須の知識があふれておりますゆえ、これには相当力を入れて勉強をがんばったような記憶がございます。
だから特に事例Ⅱに関しては
PPM、
競合戦略、
4Pを主体としたマーケティング戦略、
ブランディング
など、1次試験で絶対覚えていたような知識を・・・・「全知識」で再度勉強しなおしました(がっくり)。
それにもかかわらず、PPMが昨年度出たときには完璧に答えることが出来ませんでした(これもがっくり)。
ただ、私が、なんとなーくこの試験のⅠ~Ⅲについて思うこと。それは
根底に流れる考え方を捉えましょう、ということ
そして、それを意識しましょう、ということ
が大事かなぁ。
H26年度のⅡで言えば根底に流れる考え方は、
顧客との関係性を強化する→B社が強くなるカギ
といえるのではないかと思います。いわゆる一次知識の
「関係性マーケティングとは?」
ですね。そしてそれをずっと「鷹の目」で意識していただいて、解答に一貫性を持つ、ということが大事かな。これがあるのとないのとでは
試験における余裕度
が、まったく違ってくるのでは?なーんて考えてみたりするのです。ただ和尚が勉強していく中のイメージとして強烈に意識していたのは
知識を頭の中に埋め込むのは当然ながら、その詰め込んだ知識を必要に応じて取り出し、それを下敷きにして解答を作成する。
これに尽きます。だから知識をストレートで問う(頭の中の引出しから出してそのまま置く)ようなPPMに関する問いが1問目で出題されてビビッてしまった、というのは否めません。
これからこのような問題もでる可能性はあるかと思います。何回も勉強会?セミナー?で私が申し上げたとおり、試験でビビッている 自分というのをイメージして、どのように「落ち着けるか」というところまで考えておけば、相当余裕をもって対処できるのではないか、と、一次知識の活用云々よりもそのほうを強調してこの項を終えたいと思います。(結局何が言いたいんじゃい、といことは聞かないでぇ!)
Ⅱ時を駆ける現価係数(の解説)
はい、和尚の本領発揮です。事例Ⅳです、テンションあがるなあ。前回に引き続き、
のブログをしっかり読んでいただいて、それについてこの場で解説を加える、という手抜きをやっていきたいと思っております。
さて。
この現価係数、一度よく考えてみることをお勧めします。まずはよく言われるように
今1万円もらうと、1年後に1万円もらうのとはどちらが得なのか?
ということから考えてみる。金利が1%とするならば、今1万円もらったら1年後には10,100円になるのだから、1年後の1万円よりは得するよね~とか
もっと単純なことをいうならば、この1年以内に1万円くれる相手が死んだり、自分が死んだりするリスクもあるのだから、今もらっておけ、とかそういう視点もあります。
だから、現在価値>未来価値という原理原則を徹底的に覚えておく。こうしておくと、
現価係数って、掛け算?割り算?
という迷いもなくなるのでは?
現価係数は、すべて1より小さいのだから、掛け算すると減るし、割り算すると増える。
いわゆる掛け算するときは未来→現在に引きなおす時(だって、減るんだからさ)、割り算するときは現在→未来価値に置き換えるとき(このときは一般的には終価係数ってのを使う。詳しくはここのブログ)これが大原則。
でも、ほんとこれ最初に考えた人はよく考えたよなーと思います。そもそも、なんでこういう考え方を苦手とする人が多いのかと考えるにそれは
時間概念
をしっかりと子供のころから教えていないから、だと和尚はこの話題で20分は話できます。 この「時間」を絡めた概念は2つあって
①タイムラグ(資金繰り)の問題
②タイムバリュー(時間経過による価値増加)の問題
の2つに分類出来ます。(自分の書いた文章を自分でコピペって楽しいなあ)
今回、ここで語ったのは②の問題で、診断士試験では「設備投資の経済性計算」の論点で出るのですが、もうひとつ①というのは、こういう質問で考えてみましょうか。
問)Aくんは本日9月12日に5,000円の当座預金残高があります。9月30日に仕入代金の手形決済が10,000円あります。売上代金は12,000円が10月31日に入金予定です。
設問①さていったいいくら利益が出るでしょうか?
(答)12,000-10,000=2,000
設問② では、預金残高は10月31日にはいくらになるでしょうか?
(答)5,000-10,000+12,000=7,000→間違い!
なんですが、子供のころから①の問題には接しているものの、②の問題は5,000-10,000の時点で不渡り、アウト!ですということを教えていない、ということが問題なのです。これも時間軸で考えねばならないのですが、このタイムラグを埋めるのが金融の役割、ということができます。(がここまで知っておく必要はないですよ、試験では)
この②の概念を簡潔に説明したのがCF計算書なのですが、これはまた項を改めて解説したいと考えております。
さささ、こういう基本的な知識が試験会場で身を助けるんですよ、数字なんて嫌いといわずに、どうです、この数字の海原に身を任せてみませんか?
Ⅲ編集後記
さて今日は自己満足のため受験生を応援するために、
一句腰折れを詠んでみました。
聞いてください。
試験をば
勝ち抜くために
やることは
パクってカスタム
心得るべし
失礼致しました。
パクってカスタマイズ、この言葉今月の流行語大賞とも言えるような勢いでこのブログを席巻しております。
はい、和尚も大いに同感でございます。
初受験の場合、和尚のように「自分で考えよ!」だけではやはり限界があるかと。和尚もそうでしたが、実際には勉強会で教わったテクニックや勉強のやり方などを「パクって」自分なりにアレンジ。
和尚は、
とにかく過去問やれ!→パクって、
毎日1問は自分に課そう→カスタマイズ
みたいな感じで進めていきました。
今月に入ってから、道場のお仲間は非常に気合入っている記事をアップされとります。やり方の解説も相応にありました。
みんなよく練られたテクニックで感心してます。そのなかでもおと記事は
「事前に答えを考えておく→この試験はそういうもん」
と常日頃申し上げているとおりの方策を先に言われてしまいました(泣)
ここのブログに限らず中小企業診断士の受験ノウハウには、いろんなモノが百貨騒乱であります。
中には和尚が心の底でこっそり罵倒するような「こんなもん使えねえ!」というようなのもあるかもしれません。
そこを取捨選択するのが合否の分かれ目、とも言いましょうか。
ただ、確実に言えるのは、中小企業の社長さんは毎日経営を運営していくにあたって
取捨選択=決定
を迫られております。企業Aと取引するしない、生産量を増やすか減らすか、パートBさんを雇用するか否か、最終決定権者としての取捨選択のプレッシャーはいかほどか、と想像にあまりあります。
その社長さんに助言を与える中小企業診断士たるもの、勉強法の取捨選択の決定を恐れていては何もできないか、と存じます。
ところで
時にこの歌というもの、三十一文字(ミソヒトモジ)で構成される、日本に千年以上伝わる文化遺産であります。
これ、診断士試験の文字制限に使えるのでは?と思ったのですが…
漢字交じりでは用を成さないことに今気がつきました。ごめんなさい。
でも、過去文字数については、こんなにも面々が書いておりますのでご参考まで。
最後に、模試の結果もそのうち出るかもしれませんが、その結果が出る間も精進してくださいね。
先日の岡崎記事で、去年の模試結果もD判定との話がありましたが、和尚もD判定!!!それでもここでこうしてえらっそうなことを書ける身分になっております。
来年、ここでこうしてブログを書いているのは自分だ!と思ってもらって、ぜひ中小企業診断士二次試験の台風の目とならんことを祈ります。
合掌。