【事例Ⅲ】まずは考え方から入りましょう【生産管理】

みなさんこんにちは
きりです
一次試験はいかがでしたか?

2年前の夏、一次試験終了直後に「こんな試験2度と受けるか!」と思ったことを思い出しました。

だって本当にきつかったから。

全く習ってないような問題が平気で出てくるし、地獄のような夏の暑い中にあるし、

だいたい試験時間が長すぎだし!

「恐怖との戦い」

って感じでした。

この試験を戦い抜いた皆様本当に本当にお疲れ様でした。

見事突破された方、突破できなかったけど2次試験の勉強は始めるよ!という方。

ようやく楽しい楽しい二次試験の勉強がスタートします。

他の方がどういうかはわかりませんが、診断士試験の真髄は二次試験にあると私は思っています。

一次試験の勉強と比べるととってもとっても楽しいです

 

ただ一次試験と比べると・・・すごく残酷な試験です。

 

やったらやった分、点数に反映…されません。

 

しかし、やらないと何も還ってきません。

 

私の知り合い、勉強仲間、優秀かつ努力もできる方々がことごとく落とされました。

 

きちんとした考え方を身に着け、勉強していくことが非常に重要です。

 

 

~各事例を解くときに重要なこと~

後になごさんから詳しいお話があるんですが、2次試験は「診断報告書」を書く練習です。

会社の変遷、強み弱み、環境変化などが書かれている「与件」から、分析を行い、問題点、課題を見つけて

その企業がゴーイングコンサーンに向けてどう進むか、助言を行います。

今日は私は事例Ⅲについてのお話なので深堀しませんが、前提として、この「診断報告書を書く練習」という考え方は必ずどの事例を解く場合でももっておいてください。

くれぐれも小手先のテクニックだけを身につけて解こう、などとは考えないでくださいね。いずれボロがでますし、診断士になっても全く役に立ちません。

各事例に共通する考え方は以下の通り

①ロジカルに書くこと
社長に説明するときに、「○○だから○○した方がいいですよ。」
と因果を明確に、論理の通った説明を行わなければいけません。
因果が明確でないと「この人の言っていることはよくわからないなぁ。」と思われます。

②具体的に書くこと
説明の際に一般論を述べたのでは話になりません。
それってうちの会社に対する話?どの会社にも言えるんじゃないの?」という風にとらえられます。

③聞かれたことに素直に答えること
Aについて聞かれているのに、なぜかBについて答えてしまうということがよくあります。
よ~くある間違いが、
課題を聞かれているのに問題点を答えてしまった
A社のことについて聞かれているのに、業界の一般論を答えてしまった
などでしょうか。

そんなの間違えないよ~と思われた方もいるかもしれませんが、毎年このパターンで何人もの受験生が涙を呑んでいます。

①、②、③全て当たり前のようなことですが、この当たり前のことをきちんとできるようになるためには、それなりのトレーニングが必要ということです。

上記に関してはまた別の機会に深堀するのですが、非常に非常に大事なことです。

頭に入れておいてください。

 

では本題

今日のテーマは事例Ⅲ(生産管理・オペレーションマネジメント)ですが、

どういう風に事例Ⅲを捉えるか、という考え方の部分のお話をします。

テクニック的な意味合いでの事例Ⅲはまた今度。

もしこれから事例Ⅲを解くよ!という方がいらっしゃればこういう心持ちでといてみてください。

何かを作っている工場をイメージしてみてください。

車・お菓子・おもちゃ・なんでもいいです。

ここでの製造・生産を改善することで経営をよくしていこう、というのが事例Ⅲです。

例えば…

機械が老朽化していて、生産途中に機械がストップすることがよくある、という問題があったとしましょう。

どうしますか?

ちょっと考えてみましょう。

 

 

 

①機械を買い替える

②定期的なメンテナンスを実施する
パッとこういうことが思いつくと思います。

②に関しては、定期的メンテナンスの頻度をどうするか、というのもあるでしょう。

よって

 

②-1 日々作業者が点検を行う

②-2 月に一回業者に点検してもらい、予防保全を行う

これは簡単にイメージできるかと思います。

車で考えてみましょう。

私は運送会社を経営しているのですが、

各ドライバーが車に乗る前には必ず車両の点検を行います。

バスやタクシーのドライバーさんも同様に行っていますが、

 

①ブレーキランプが切れていないか

②タイヤの溝がすり減っていないか

 

など、安全に運行できるように、車両を点検するんですね。

 

それから、3か月点検、車検、など、業者を通じた点検も定期的に行って、

作業者にはわからない細かい部分までチェックをしています。

日常の点検ではわからない部分までチェックし、故障を予防していく、というわけです。
「機械が老朽化していて、生産途中に機械がストップすることがよくある」という問題がでてきたら、
こういったことをあなたは提案していくんですよ。

できそうですか?

 

 

それからこちらの二つの記事をサラーっとお読みください。

•【渾身】運営管理・オペレーションマネジメント~事例Ⅲに即した~

•【運営管理・事例Ⅲ】~実務補習で見えたもの~

こちら二つにも書いているのですが、

事例Ⅲは「未来のカネ」に一番近いです。



あなたが提案したこと、助言したことを行えば

すぐに変化がもたらされます。

そして売上があがったり、費用が削減されたり、はたまたリードタイムが短くなったりします。

という感じで、「臨場感あふれる」事例なんです。

作業員さんの「汗を感じる」事例なんです。

つまり内容を「具体的に」把握できなければだめだし、

「具体的に」提案、助言できなければだめなんです。(他の事例もそうではあるのですが、Ⅲは特にその色が強い。)

工場の社長に対して、何もわかってないあなたが一般論で提案をしたとしましょう。

「現場もわかってねぇやつに何が分かるんだよ!」

といわれてしまうのがオチです。

じゃあ具体的に把握・提案するにはどうしたらいいのか?

具体的なイメージをきちんと行えるようになることが必要ですから、

①イメージするための、「基礎として」の運営管理の内容を理解しておくこと

②具体的な生産現場をみてみること

 

①に関しては勉強でなんとかなりますが、②は中々難しそうです。

そこで私から一つオススメがあります。

ザ・ゴールという本です。

この本は工場の責任者となった主人公が仲間と共に、工場再建のために奮闘するストーリーなのですが、

生産現場のことがすごくイメージしやすく、事例Ⅲ学習開始前に読んでおくのにもってこいなのです。

私はそもそも生産管理が専門なので特に事例Ⅲは苦労しなかったのですが、

生産に全く関係ない方々は「全くイメージできない、とっつきにくい科目」との認識が強いようで、

私の周りの方にもこの科目に対する苦手意識を持った方が結構多いように感じられました。

私の勉強仲間もこれを読んで、「生産管理のイメージがつかみやすくなった」といっていました。

 

 

特に事例Ⅲに関しては「与件」を読んだ時に「作業場をイメージできるか」というのが重要な科目です。

まずは「どういう考え方で事例を解くか」ということを理解してください。

具体的な解き方に関してはまた次回、

私が実際に本試験で使用した問題用紙や再現答案を活用して話をしていきます。

 

きりでした。

 

 

 

 

 

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なごからは二次に取り組む上での考え方を、事例の内容をふまえながらお話しします。

和尚からは過去出題傾向からみる事例Ⅳの対策法。

和尚は、次回の8月13日ブログ当番の記事(事例Ⅳに関する記事)とリンクさせてブログでは書けないようなこともお伝えしたい、と思っております。

基本は「財務の基礎」ですが、得意不得意の運の要素、電卓に対する慣れ、等の要素も絡んできます、それに対しての対処法などもお話しできれば、と考えております。

また、皆さんとお会いできることを楽しみにしております。」

 

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【事例Ⅲ】まずは考え方から入りましょう【生産管理】”へ10件のコメント

  1. きり より:

    ずーしみさん
    コメントありがとうございます。
    ずーしみさんの答案が上手く使えるように頑張ります!笑
    ありがとうございます!(^o^)

  2. ずーしみ より:

    きりさん

    コメントありがとうございます。
    答案の件、
    未熟な私の答案でよければ、喜んで!
    こちらこそ、
    上位合格者のきりさんに分析していただけるのなら、
    ありがたいかぎりです。

  3. きり より:

    Kentakoさん
    コメントありがとうございます!
    早速注文されて読まれているとのこと。
    行動早すぎです!すごい!笑
    そうですね!あとは事例Ⅰの要素も入っているかも…
    結構分厚い本ですが、サラッと読めちゃう本の一つですね(^^)
    二次試験合格に向けて頑張って行きましょうね!

  4. Kentako より:

    ザ・ゴールを注文して、さっそく読んでいます。
    まだ半分ほどしか読んでいませんがとても面白いです。
    事例Ⅲの対策に、と思いましたが事例Ⅳにも通じる要素が多いようにも感じながら読んでいます。と言っても事例Ⅳがどんなものかも、まだ分かっていませんが…笑
    私は仕事で製造流通系のお客様も担当しています。
    試験対策のみでなく、仕事にも通じる良書を紹介頂いて嬉しく思います。ありがとうございます。

  5. きり より:

    sunsukeさん
    コメントありがとうございます。
    税理士試験と並行して受験されてるんですか!それはかなり大変でしょうね。
    sunsukeさんのストレート合格のために我々道場メンバーも頑張ります。
    一緒に頑張っていきましょう!
    2次試験は本当に他の試験と毛色が違うので、考え方、イメージの部分は大事にしてください。

  6. きり より:

    みやBさん
    お疲れ様です!
    いやいや、みやBさんは手こずったと言っても…ねぇ笑

    そうそう、そうなんですよね。まともに机に座って勉強することが点数アップにつながらない試験ですから、イメージ固めをした方がいいと私も思っています。
    みやビズの記事拝読したんですが、途中から有料会員だけしか見れませんでした。とほほ笑

  7. sunsuke より:

    初めての2次試験に向けて少しずつイメージがわいてきました。(1次の合格発表まだですが。。。)
    税理士試験終了後の18日から勉強開始です。
    いつも有益な情報ありがとうございます。
    ストレート合格できるように頑張ります!!

  8. みやB より:

    きりさん
    お疲れ様です!いよいよ2次試験対策の記事ですね。自分は事例Ⅲで本当にてこずったので、生産管理が得意なきりさんの記事が楽しみです。

    ザ・ゴールは、合格後に手にとってみて「受験中に読んでおけばよかったなあ・・・」と痛感しました。自分もそうですが、生産の現場になじみのない業種の方にはお勧めです。小手先のテクニックを磨くよりは、こういった「現場のイメージ固め」を地道にやった方が、2次試験の答案構成には役立つと思います。

  9. きり より:

    ずーしみさん

    いつもコメントありがとうございます。
    事例Ⅲ神のずーしみさんがおっしゃるなら間違いないですね。
    このBlogでもずーしみさんの答案を題材にしたいなぁ(チラッ

  10. ずーしみ より:

    ザゴールは、僕も最近読みました。
    確かに、イメージしやすいと思います。
    そして、ものづくりの魅力も伝わるので、
    おすすめするには本当に良い本だと感じてます。

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