作問者の特徴はディティールに宿る
こんにちは!
フォルゴーレです
二次試験の特徴や学習方法は少しずつ掴めてきましたでしょうか?
まだまだ全然という方も大丈夫ですよまだ一か月以上もあるので急に実力が上がる事も十分にありますので、最後まで各事例とにらめっこを続けましょうそして、試験前日までに気付きましょう!なんだ、こういう事かという事に!
本日のタイトルに偉そうな事を書いてしまいましたが、今回は与件文の中の『接続詞』について着目してみたいと思います
二次試験の事例を読む際には、『時制チェック』や『接続詞チェック』を行う事は一つのテクニックとして当道場でも何度かご紹介しております。
時制に関しては、過去や現在の事は与件文に書いてある可能性があるという事が考えられ、未来の事については経営者の意思や想いという形で方向づけのエビデンスになる可能性があります。
例としては
- 近年~
- 1980年代は~
- 創業以来~
- 以前から~を懸念していた、
- 今後~模索している。
そして接続詞に関しては、『しかし』や『けれども』などの逆接の接続詞が使用された場合は、接続詞の前後で文章の流れが変化します。理想に対する現実、といった様に相反する二つの事実が書かれている事があり、設問文への前振りになっている可能性があります。特に事例Ⅰに多く見受けられます
例としては
- (ポジティブな外部環境の変化)。しかし、~(自社の弱みの存在)
- (ネガティブな外部環境の変化)。しかし、~(それを課題と捉える)
- (機会の存在)。しかし、~(うまくいかなかった)
- (外部環境の変化)しかし、~(うまくいかなかった)
そして、『また』や『なお』等の添加や補足の意味を持つ接続詞の後には、接続詞を使用してまで伝えたいメッセージを書き加えている可能性も考えられます。特に事例Ⅱに多く見受けられます
例としては
- 加えて、~(外部環境の悪化)
- さらに、~(顧客のニーズの存在)
- なお、~(ポジティブな外部環境の変化)
- なお、~(地域資源の紹介など)
私が受験生時代に受講していたクラスの某有名講師は「作問者にも癖や特徴がある。野球のピッチャーと同じだ。」という事をおっしゃってました。正直、野球はよくわからないのですが、事例毎に雰囲気が違うという事は感覚的に感じてはいました。今になって思うとこのような接続詞の使い方によっても文章全体の印象が変わってくるのかもしれません
あまり参考になるかはわかりませんが、過去問分析の1つとして過去6年間の本試験問題に使用された接続詞のランキングを作成致しましたちなみに、事例Ⅰと事例Ⅱだけですが
事例Ⅰ
1位:しかし (13回)
2位:また (7回)
3位:もっとも (5回)
その他:さらに、とは言え、その一方で、などが続いております。
『しかし』はかなりの登場回数ですね!
事例Ⅱ
1位:また (12回)
2位:しかし (5回)
3位:なお、さらに (3回)
その他:しかしながら、そして、などが続いております。
事例Ⅱは『また』がダントツの登場回数です!不自然に地域の特産物を紹介したり、遊休施設の紹介とかが入ってくる問題は練習問題でも多く見かけますよね
これらの分析も作問者が変わってしまえば何の意味もない事なのですが、こちらでコントロールできない範疇の内容は考えずに、過去の実績についてのみ記載致しました
私自身、二次試験の学習は楽しむ事ができた一方で、なかなか成績が上がってきませんでしたしかし、ちょっとした気づきでガラッと変わってしまうのが面白くもあり、怖くもあるのが診断士の二次試験だと思っております
まだ全然コツが掴めていない方のお役に少しでも立てていれば光栄です
それではまた
あっきー様
コメントありがとうございます!
少しでも役に立てて良かったです。私も受験生時代にはこのような事をする余裕は無かったのですが、カウントしてみると意外と傾向があることに気が付きました。
また、接続詞がなくても脈絡が無くヒントになりそうなセンテンスが紛れていることもありますので気をつけてくださいね!
接続詞ランキング面白かったです!
事例Ⅰは、「しかし~」とか「もっとも~」とか「とは言え~」とか「その一方で~」とか、接続詞を読んでるだけでモヤモヤしますね(笑)
事例Ⅱは、「また」とか「なお」とか「さらに」とか、饒舌な感じが伝わってきます(笑)
特徴的な接続詞の後には、重要な内容が述べられていることが割と多いようなので意識してみます。