企業経営理論からみる診断士受験


早いもので、日本各地において梅雨明け宣言が出され、いよいよ夏本番。
本試験までも、残すところ2週間余りとなりました。
最後まで全力で走り抜きましょう

私事ですが、最近感銘を受けたことがありました。
それは、「経営理念の大切さ」について、です。

正直これまで、「経営理念って結局はお飾りじゃないの?」

と、斜めから見ていた部分がありました

しかし、組織がつくるもの。
会社も一つの組織です。
個性の異なる人々を結びつけるために、経営理念がいかに重要か、肌で感じた次第です。

多少話は飛躍しますが、企業経営理論を診断士受験に当てはめてみました
直前期ということもあり、ふわふわした気持ちをお持ちの方は、何かしらの気づきがあれば幸いです。

 

◆経営理念◆

上記図の通り、経営理念ピラミッドの頂点に位置するもの。
これは、端的に言えば、「企業は、何のために存在しているのか」ということを意味します。
この目的は、基本的な考え方を利害関係者に知らしめ、従業員の行動規範となる指針を与えるためでもあります。

これを皆さんの診断士試験に置き換えてみると、どうでしょうか?

「受験生である私は、何のために診断士を目指しているのか?」
と言えるのではないでしょうか。

「中小企業を元気にしたい。」
「自分で会社を興したい」
「自分の成長を通して、誰かの役に立ちたい」などなど。
この問いに対する答えは決まっていません。
十人十色です。

しかし、この部分が定まっている人は非常に強いです。
なぜなら、合格する目的がはっきりしているからです。

「経営理念≒受験動機」

直前期だからこそ、受験動機を再確認することをおススメします。

◆ミッション・ビジョン◆

つづいてミッションとは、「使命・任務、存在価値」という意味。
またビジョンとは、「その企業がありたい姿」と言われます。

では皆さんにとってのミッションとは?
ビジョンとはどんなことでしょうか?

ミッションとは、「診断士に合格すること」
ビジョンとは、「合格のイメージ」でしょうか。

いわずもがな、合格することは大前提となりますが、ここでは合わせて考えてみます。
つまり、「ミッション・ビジョン≒どうやって合格したいか」と。

「560点(平均80点/1科目)で合格」
「一次試験の知識を身につけて合格」
「ギリギリでもいいから合格したい!」などなど。

受験生として最後の夏となります。
残す期間で、どうなりたいか?
悔いを残さない毎日を送りたいですね

◆経営戦略◆

つづいて経営戦略(What)。
経営戦略とは、経営理念、ミッション・ビジョンを受けて、中長期的視点で策定したものをいいます。
そして、経営理念という“目的”に向けて、“目標”を定めることを意味します。

これも置き換えてみると、、、?

「経営戦略≒1次試験突破に向けて何が必要か?」

具体的には、自分の「コアコンピタンス」を見つけることですね。
自分の強みとして得点を稼げている科目=コアコンピタンスと定義します。

平均60点で合格できる試験ですから、全科目を60点越える必要はありません。

(全科目60点越えをビジョンとしている方は、異なりますが。。。)

まずは、1次試験突破に向けた戦略を練りましょう。
細かい話は、過去記事に様々出ておりますので、是非ご活用ください。

一次試験突破に必要な共通点は、極端にいえば、
「頻出論点を落とさない。」
「分からない問題は捨てる。」
「強みを伸ばして、弱みを補強する」などでしょうか。

ご自身のコアコンピタンスはどこにありますか?
科目ごとの点数配分の目安を、もう一度見直してみるのもいいかもしれません。

◆戦術◆

最後に戦術(How to)です。
戦術とは、手法・方法・オペレーションなどを指します。
つまり、やり方方法を改善することです。

置き換えれば、具体的に何をすればよいか?
ということになります。

つまり、「戦術≒具体的な勉強方法」と言えます。

戦略を練り、達成するために必要なフローを書き出してみましょう。
直前期だからこそ出てくることがあるかもしれません。

 
いかがでしたでしょうか。
超直前期。
様々な想いが交錯する時期だからこそ、受験動機を再認識し、どう合格したいかイメージすることで、残された時間でやるべきことがきっと見えてくるはず。

そして、もう一つ。
このように考えると、「診断士に合格する以外の選択肢は、そもそも持ち合わせていなかった」ことにお気づきでしょうか?

ここまで頑張ってこられたわけです。
合格することは決まっています。

あとは“どう合格したいか”、です。

苦しいですが、人生で最後の診断士受験を、最高に価値あるものなりますことをお祈りしています
そして、本試験が終わるその瞬間まで、何物にも動じることなく、ご自身のベストを尽くされますように

今日の四字熟語:鷹揚自若(おうようじじゃく)
意味:どっしり落ち着いて動じないこと。

今日も元気で
U2でした。

***以降は、次回セミナーの告知となります。*********************

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対象者:2014年 中小企業診断士試験 合格を目指す方
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定員:25名

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企業経営理論からみる診断士受験”へ2件のコメント

  1. U2 より:

    ツッチーさん

    コメントありがとうございます!
    努力したのに結果に結びつかない時ほど悔しいことはないですよね。。
    それでも、諦めず前に歩みを進められているツッチーさんのような方が、合格されるのだと思います!

    さて、ご質問の件ですが、トレーニングをやめて、TAC答練・模試を主に勉強されるということですが、その理由はなんでしょうか?

    残念ながら時間は有限です。
    何かを選択すれば、何かを捨てなければならないこともあるかもしれません。
    時間の関係で、もう解けない問題もでてきて当然だと思います。

    そのため、ツッチーさんが今解かれている問題の先に、どんな効果が得られるかを納得されていれば、不安はなくなるのではないでしょうか。つまり解く理由を明確にすることです。

    それができているということは、合格から逆算し、自信をもって取り組めていること意味するからです。

    具体的に外してはいけない最も重要なことは、「頻出論点で苦手論点を潰すこと」ではないでしょうか。

    これが短期間で一番点数を稼ぐ効果的な方法だと、個人的には思います。

    何より一番お伝えしたいことは、本試験当日朝に、「自分はやりきった!」と言える状態で迎えられるかどうかだと思います。

    私自身、これでダメなら努力が足らなかった。
    その時はまた考えよう。と思うほど、自分の中で達成感があったのを覚えています。

    まだ2週間あります。大丈夫です!
    最後まで、諦めず合格を勝ち取られますことをお祈りしています!

  2. ツッチー より:

    こんにちわ。
    ペンネーム ツッチーです。
    お名前がわからず宛名なしの失礼をお許しください。
    僕は2014年 中小企業診断士の合格を目標にTACに通っています。TACの答練では 苦手な企業経営論と経済 あと1回目は平均点だったけど2回目は32点をとってしまった運営以外は平均点をれたのでもう少し頑張れば合格できると思いました。
    しかし、TAC模試がボロボロで254点しか取れませんでした。わんわん泣きました。でも諦めたくないので7月6日の大原模試が終わってからTACのトレーニング問題集をやめて同友館の中小企業診断士1次の問題集を全て2周やりました。
    これから貴殿のおっしゃるとおり模試の復習を頑張りたいと思います・しかし、不安です。テストまであと15日 TAC答練・模試の復習を主にしようと思いますが他に何かしたほうが良いことがあれば教えてください。
    お願いします。

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