502オフ会で受験生から最も多く受けた質問:「復習はいつやるんですか?」 -復習と復讐の違い-
こんにちは。ハカセ です。
先日、502オフ会に参加させていただきました!
こちらでも述べましたが、僕にとっては502オフ会は二度目の参加。前回は「合格者」として。今回は「診断士」としての参加となりました。
何よりも印象的だったのは、「合格者の皆さんがいい顔 してた」こと。皆さん、本当に輝いていました。とても素敵な笑顔でした。
感動的だったのは502恒例のDVD。「写真と言葉」のオムニバス形式で「診断士受験の一年間」を振り返ります。今年のDVD を制作された 最もエロい診断士である ペパチェさんによると、「今年は合格者のブログやTwitterのつぶやきから拾った」とのこと。なるほど。生の声に勝る感動はないかもしれませんね。
中でも記憶に残っているのは、念願の合格が判明した時の言葉。
僕の受験生時代からの戦友でもある cumita さんの
「ええい、殺るなら殺れーぃ!」
と意を決して協会のHPで確認したところ、
なんと、私の受験番号がありました。
そして僕と同じ小学校出身であることが判明した(w) Madmax さんの
思わず電車の中で小さく
「うそ、うそ、うそ、うそ」
と4回もつぶやいてしまいました。
どちらも、ビビビ と来ました。泣けるセリフでした。
502オフ会に来ている人たちは、ほとんどが初対面です。でも、ずっと前からつながっていた気がします。
楽しくもあるが、辛くもある知識との格闘を経験したからこそ。
会社や家庭との両立(鼎立)の難しさを知っているからこそ。
一年に一度しかない国家試験の厳しさを知っているからこそ。
そういう 共通体験が、自分たちの絆を強くしてくれているのだと思います。
502オフ会に参加された皆様、楽しく過ごさせていただきました。ありがとうございました。これを縁に、今後ともよろしくお願いいたします。<(_ _)>。
また、素敵なオフ会をアレンジして頂いたスタッフの皆様、本当にありがとうございました。<(_ _)>。
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さて。今日の本題はここではありません。
502オフ会では嬉しいことに「一発合格道場」の存在をご存知の受験生の方も大勢いらっしゃって、多くの方から「ハカセですか」と声をかけてくださいました。
皆さんから頂いた質問で一番多かったのは
いつ復習すればよいですか?
というもの。具体的には、
「TACに通っているが、いま3科目目(運営管理)が終わろうとしている。これからあと4科目もある。これまでの3科目(財務会計含む)はどの程度復習をすればよいのか?」
というものです。
受験校の講師に聞くと、
講師「この時期、復習はしなくていいです。ただ財務会計だけは毎日やった方がいいですね」
という爽やかな答えが返ってくると思います。
僕らも答えは似ています。
道場「この時期、フクシュー はしなくていいです。ただ財務会計だけは毎日やった方がいいですね」
何か違いはあるのでしょうか?
「復習」も「復讐」も必要ない
皆さんが気にしているのは、「復習」ですか? 「復讐」ですか?
「復習 remind 」は、やる必要はありません。
復習しなきゃと思っている方は、受験校が提供するその科目の出題範囲を(曲がりなりにも)完遂した方。今は忘れたけど、一度は覚えた方。少なくとも「答練の時はなんとか覚えたけど、あの辺になんか覚えにくい知識の塊があったな」と認識されている方。
つまり、橋げたが一度は出来ている方です(橋げたの詳細はこちら)。7科目もあるのです。どんどん忘れていくのは致し方ないです。でも心配しないでください。一度作り上げた「橋げた」は、皆さんが思っているよりも強固です。今は忘れてしまっていても、一度やれば思い出します。その思い出す頻度を GW以降に 高めていけば、試験に必ず間に合います。
それよりも、復習している間に次の科目の橋げたづくりが疎かになる(=復讐が必要になる)ことの方が何倍も恐ろしいです。何の心配もせずに、次の科目の橋げたづくりに集中してください。
「復讐 revenge 」も、やる必要ありません。
復讐が必要だと思っている方は、「組織論は暗記だから」と一章丸ごとやらなかった方。「現在価値は分からないから」とゴッソリ後回しにした方。つまり、橋げたを作ることができなかった方でしょう。
TAC講師であれば「GWなどのまとまった休みのときにやりましょう」と優しい言葉(気休めともいう)をくれるかもしれません。でも、正直に言います。
「それはかなり重いハンデです」
後半4科目に明らかな(他の受験生を圧倒する)得意科目がある場合には、その科目の基本講義期に並行して「復讐」時間を確保しましょう。
経営情報システムを免除科目にする権利がある方は、それを行使して、情報の基本講義期を「復讐」時間に充てましょう。
そういう科目がない方は、現時点では「復讐」も「復習」も諦め、これ以降、せめてこれ以上は「復讐」の必要性を増やさないように、次の科目の「橋げた」づくりに集中してください。
そして、本来ならば「復習」に充てたいGW明けからの「怒涛の7週間」に、「復讐」と「復習」を同時に成し遂げるしかありません。この7週間は勉強に集中できるよう、今から業務量や出張日程を調整しましょう。
ただし。これはあくまでも「最短合格を狙うなら」の話。診断士試験は必ずしも一年で合格しなければいけない試験ではありません。「診断士資格」にジュニアもシニアもありませんから。二年計画、三年計画の場合には、橋げたが出来ていなくても「復讐」の必要はありません。今の科目でしっかり橋げたを作ってください。
やり残しを作らない
診断士試験は7科目と範囲が広い。そして受験生の多くは会社や家庭と両立させねばならず、時間的な制約が多い。このような過酷な条件で短期合格を目指す場合に必要なことが、
とにかくやり残しを作らない
今やっていることを全力で理解し(一度は)暗記する
ことです。
受験校の講座をとっている方は、もう一度講義日程を確認してください。TACの日程はここにあります(初学者 ・ 受験経験者 )。
この先、どこに「復讐する時間」がありますか? 今やっているその科目の基礎を作るのは、今、この期間しかないのです。やり残しを作った(=復讐が必要になった)ら、その分だけ短期合格が遠ざかります。
「復習する時間」としては、基礎講義終了後、GW明けからの「怒涛の7週間」があります。確かに企業経営理論などは大分時間が空いていますから、一度詰め込んだ知識を相当忘れてしまっています。各科目の復習に充てられるのはたった一週間。不安になるのは理解できます。
だからこそ(今更遅いかもしれませんが)、養成答練の段階で理解度を相当程度高めておく(=なるべく強固な橋げたを作る)必要があるのです。具体的には答練80点(または上位10-20%)の理解度が望ましいでしょう(詳細こちら)。
こういった意味でも、基礎講座段階から、妥協せずに、恥ずかしがらずに、徹底的に、理解・暗記しておく(=やり残しを作らない)ことが大事なのです。
そう。ストイック にならなければいけないのです。
まとめ
診断士試験は7科目と広範囲です。受験生には時間的・心理的な制約があります。一次試験は上位20%しか受からないのです。二次試験は「知っている」だけではダメなのです、しかもサイコロで合否が決まるのです。
これらを克服し、そして最短合格を目指すのならば、
- 「復讐」が必要になる勉強では出遅れる
- 「復習すればすぐ思い出す」ぐらい強固な「橋げた」を作る必要がある
- 「強固」とは、具体的には答練80点、あるいは上位10-20%
- つまり、「復讐」も「復習」も必要ない学習を普段からする必要がある
- そのためには「やり残し」は厳禁。今やる。now, now, now!
- 「復習」は GW明けの怒涛の7週間でみっちりやる
ことが大事だと僕は考えています。
「この時期の復習は必要ありません。財務会計だけ毎日やってください」
という講師の優しい言葉の裏に隠れているメッセージを、しっかり読み取ってくださいね!
by ハカセ
追伸
相変わらずの「上から目線」でゴメンナサイ。勉強方法は人それぞれ。上記のやり方が唯一の正しい道だというつもりは毛頭ありません。
幸いにも、以前 アックル が、複数の科目を並行して学習する「6:4ルール」を紹介してくれたことがあります。
復讐を許容しない「橋げた」がよいか、常に復習する「6:4ルール」がよいか。それは受験生個人個人の特性(むしろ性格?)に依拠します。
それぞれの方法で、合格を目指して頑張ってください!
ハカセ さん、こんにちは。
502キックオフでお話させていただいたヒロチーです。
初めてコメントします。
「復習と復讐の違い」という言葉に、ナルホド!!
と思いました。
そして、このフレーズに、「ハッ」としました。
>そのためには「やり残し」は厳禁。今やる。now, now, now!
元々、目の前の科目に全時間を投入するスタンスでしたので、その方針を変えずに勉強していこうと思います。
ヒロチーさま。502オフ会ではお世話になりました。お話しできてうれしかったです! 記事では偉そうなこと言っていますが、実際に勉強しているときはすべて手探りで、「必死」でした・・(^^ゞ。でも、その必死さが必要なんだと思います。ぜひ頑張ってください!