【合格体験記】”一発+本気”道場~わんわんさん~

まいど、ひろいんです

今回は、「わんわん」さんの合格体験記をお届けします。

1次試験を3年かけて合格したという点で、僕と同じような足跡を辿っていて、なんだか親近感を持ってしまいました

「わんわん」さんの体験記は、2次対策が中心です。今年度の2次未合格者だけではなく、スト生もぜひご一読あれ

 

   寄 稿 こ こ か ら   

1.はじめに自己紹介
わんわんと申します。 40代男性です。現在、外資系教育サービスの会社にてマーケティングおよびセールスオペレーションズ部門のマネジメントの仕事をしています。
私の合格体験記は、2次試験にフォーカスしてご紹介させていただきます。

2.診断士を目指した理由
受験を決意した理由は、下記です。
①    漠然とした将来の不安から、自分のキャリアの選択肢を増やしたい
②    グローバル環境での勤務経験から、人件費の高い日本をベースにして今後も働いていくには自身の付加価値をより上げていく必要があると強く思った。
③    日本ではハード、ソフトともに様々な分野で優れた技術力を持ち、人財がいます。日本がさらに元気になるよう、経営コンサルティングの立場で微力ながら貢献できれば、との思い。

3.受験歴
(1次試験)
H22年度 経済、財務、企業経営以外の4科目合格
H23年度 経済、財務、企業経営受験し、企業経営のみ科目合格(ショック大!)
H24年度 経済、財務受験し、ようやく1次試験合格に。(ホッと)

(2次試験)
H24年度は、C、D、B、Cで総合C判定で不合格
H25年度は運もあり、お蔭様で合格できました

4.2次試験に関しての勉強法
2次受験の初年度は、とにかく一次を何とかせねば、という思いでしたので、一次受験が終えるまでは、ほとんど二次の勉強はしてませんでした。
2次受験初年度も大手資格学校に通い、解法の手順に関してはわかりやすかったものの、演習の点数は事例Ⅲ以外はなかなか上がりませんでした。(特に事例Ⅰ)
また受験後も、もう1年勉強しても翌年に合格できるレベルに到達できる自信があまり感じられませんでした。

2年目からは、一度別の先生から今までと違う解法アプローチを学んでみようと思い、青木公司先生が主催されている本気道場に参加させていただきました。
理由は、下記になります。
①    50%以上の高い合格実績
②    プロのコンサルタントとして多くの実績をもつ青木先生がブログで紹介されている解法フローに興味をもった
③    青木先生ご自身が事例の作問され、先生ご自身で採点されているため、一貫性があると感じた

実際に参加させていただき、受験生を惹きつけるテンポのいいトークを展開しながらのロジカルな解法の解説は、大変勉強になりました。また、青木先生の考案したマーキング方式&80分の時間の使い方に関してのアプローチが、私にとっては解答作成までの時間を短縮でき、大変有益でした。さらに、実際のコンサル現場や診断士の世界の話を授業中にしてくださり、大変興味深くお聞きし、早く診断士になりたいという思いを強くし、モチベーションの維持ができました。

青木先生からのご指導により、私自身2次の解答作成にあたり下記の貴重な気づきを得られました。
①    「与件文の世界観から離れるな」
私の添削された答案には、「与件の世界から外れた解答を書くな」「一般論を書くな」とよくアドバイス(お叱り!?)をいただきました。当時の私の答案は、「わかってはいるものの、、、つい一般論に偏りがち」という状態でしたが、なるべく与件文の世界からずれない解答を作るように意識をするようになりました。演習や模試の最中でも、「今、俺が書いていることって、与件の世界観から離れていないか」、「多数の人が書きそうな解答になっているか」を確認するようにしました。(とはいえ、意識しながらも必ずしもうまく行くとも限りませんでしたが、、、。)二次試験直前期は、先生が私の解答用紙に書いてくださったコメントの読み返しをやってました。

②    「神の点と点」「対比の思考」
解答に構成されうる根拠は本文中に離れて存在していることが多いです。出題者は、受験者にすぐに気づかれないように解答根拠をわざとばらして与件文に入れています。 青木先生は、これを「神の点と点」と表現されていました。単語の言い換え表現がないか、グルーピングした時に似たような表現がないか、与件文をよくチェックします。
また、対比は非常に重要であることを再認識しました。与件文では、一方のことは与件分に書かれてますが、他方のことはあまり書かれていないことが多いです。 対比の視点を持ちながら、解答構成・文章を考えることが重要だと学びました。

③    「多面的思考で考えよう」
実際のコンサルティングでも、多面的な思考は大変重要な要素かと思います。解答作成にあたっても同様で、(設問内容から優先順位を考えた上で)多面的な要素を解答に盛り込むことが、加点対象が入り込む可能性が高く低リスクの答案になろうかと思います。青木先生からもこの点をご指導いただきました。

事例ごとの特徴をよく理解した上で、早めに自分にあったやり方を探して、演習で繰り返しトライして、手順を固めていただくことが重要かと思います。

普段の学習に関してですが、事例Ⅰ、Ⅱ、Ⅲについては、ノートに左から演習、模試、過去問の設問を書き出し、設問ごとに、①問題タイプ(強み、期待効果、助言)、②制約条件のチェック、③設問から想起される一次知識、④自分の解答と演習の解答との比較、⑤解答に入れるべき根拠の優先順位をまとめていきました。
1事例につき、80から90問程度になりましたが、まとめた内容を通勤中や自宅での学習の際に目を通して、設問を読んでポイントが思い浮かぶような訓練をしていました。
これ以外に、1次知識のまとめということで、大手資格学校の1次、2次用テキストやふぞろい等の関連書籍を参考に、2次で必要と思われる1次知識をノートにまとめて繰り返し見てました。
事例Ⅳについては、演習ごとにミスをした内容については、ミスノートの作成をしました。
ノートを縦半分に分けて、左側にミスの内容、右側にミスの防止策や正しい解答を書きました。
自分の癖のあるミスを再認識しミスのパターンを頭に入れることで、ミスの防止に努めました。

2次試験は、自分で決めた手順どおりに解答を作成し、コンスタントに一定の成績を収めるのは易しくないと思います。
出題問題、時期、またはその日のコンディションにも左右されることあり、私自身本試験も含めて、毎回2次の演習を受けるたびに、「ここはできたけど、あの点は実行出来ずに抜けていた」ということが必ずと言っていいほどありました。(eg. 制約条件を意識していたにも関わらず、解答ではそれを無視したものを書いたり。。。)また、80分という制約の中で解答を作り上げる必要があるため、(皆さんもご存知のとおり)タイムマネジメントが非常に重要です。私にとってもなかなかこのタイムマネジメントが容易ではありませんでした。

以下、ご参考までに私の80分のおおよその使い方(※事例Ⅰ~Ⅲ)をご紹介させていただきます。

開始0〜10分
まず設問文を読みます。①配点、②問題タイプ、③制約条件、特徴的なワード、④時制(現在、過去、未来)、⑤主語(A社かX社か。。。)、⑥設問文で聞かれている質問のレベル感(経営レベルか、オペレーションレベルか)のチェックをします。加えて、各設問から関連する一次知識や制約条件から想定される知識・ポイントを各設問の端の空きスペースにメモしていきます。
eg: H25 事例Ⅰ 第1問(設問1)制約条件「新商品の企画や新規顧客の開拓以外に」=>メモ 「既存顧客」「A社の強み維持」、、、。

開始10〜20分
与件本文を読みに行きます。段落に線を引きながら、同時に蛍光ペンでマーキングもします。青木先生に教わったメソッド通り、強み、機会、弱み、脅威、経営戦略など、概要情報などを4色の色を使って、整理します。私はそれに加えて、あと2色使用しました。1つは、設問文中のキーワードはオレンジ。使用した理由は、なるべく短時間で該当する段落と設問を紐付けするためです。2つ目は、怪しそうな根拠(なくても意味が通じるのにあえて入っている単語、表現)、および複数回与件文中に登場するフレーズは紫でマーキングしました。これも、私の場合、解答の根拠として使わないことがあり、解答に入れ忘れないようにするためです。(毎回の解答に入れ込むとも限りませんが) 複数回登場するワードのチェックは、いったん本文を読み終えてからざっとチェックします。 また、同じことを意味するのにわざわざ言い換えている単語は要注意です。これも紫です。その後、設問ごとに、やや対象を広めに紐付けしていきます。

開始20〜45分
解きやすい問題(eg.強みを聞いている問題)から、青木先生の解法フローに沿って解答骨子をつくります。各設問の制約条件を意識しながら、加点対象から外れていると思われる冗長な説明的な文章は入れず、加点対象になるであろうフレーズを意識してつくります。(実際どこまで出来ていたかはわかりませんが、このような意識をもつことは必要かと思います)また、与件の世界観から離れていないか、他多数の人も書きそうな解答か、(ちょっと)意識するようにします。

開始45〜80分
解答用紙に解答ドラフトをほぼそのまま移します。余計な採点リスクを負わないため、なるべく読みやすい字で書くことを心掛けます。また、日本語の文章として読んで自然か確認します。

5.何があっても最後まであきらめない
ありきたりではありますが、「何があっても最後まであきらめない」「空欄を埋める」

本試験の事例Ⅳでは、P/Lを探したり、定率法200%と聞いたことのない問題だったり、植物工場のコスト関連の訳のわからない問題だったり(しかも配点30点!)と想定外のことが起きまくりでした。(昨年の経験より、想定外のことが起きることを想定はしていましたが、、、)事例Ⅳの定率法200%の問題ですが、、、これを最初見たときに、「何で100%より大きいんだ?」と思い、考えてもわからないことに2分程度時間を使ったかと思います。ただ空欄にするよりは、何かを書こうと思い、思いついたのが200%を償却期間の5年で割り、その40%を償却率として計算し、第4期、5期は設問条件にあるとおり、未償却残高を均等償却して解答欄に書きました。多くの方が習っていないため、正答出来なくても全く問題ないと思いますが、幸運にもこれがたまたま正解でした。空欄だったら間違いなく0点ですが、何か書けば加点の可能性があります。この問題の配点は5点かもしれませんし、10点かもしれません。2次は1点のところで数十人、5点だったら、もしかしたら数百人ひしめいているかもしれません。1点でももぎ取る気持ち、あきらめない気持ちが大事かと思います。

最後に
一発合格道場の皆さんには、私が受験を決意したH22年の1月から、投稿を読ませていただき、たくさんのパワーをもらいました。本当に有難うございました。
1/30~実務補習を受ける予定ですが、実務補習を通じて1つでも多くのことを吸収したいと思います。無事に診断士になったら、社会のために、企業のために、少しでもお役に立てる診断士になりたいと思います。

以上、拙い文章ではありましたが、最後までお付き合いいただきまして、有難うございました。

 

   寄 稿 こ こ ま で   

受験指導の先生に素直に従いながらも、自分で工夫したノートを事例の特性に合わせて用意することで、キッチリと自分のものにしていく様子が目に浮かびます。

ただ単に、漫然と受験指導校に通うだけでなく、教わったことを、どうやって自分の腑に落ちるものにできるか、ここが重要なんだと思います。

わんわんさんが、受験指導の先生から得た気付きは、道場記事でも繰り返しお伝えしているポイントです。
与件文から離れない
対比する力
多面的思考

道場執筆陣の言わんとするところは、メンバーそれぞれの経験に基づくものでしかありません。
表現方法だって、十人十色

でも、共通する点は数多くあるんです。
道場セミナーの企画段階で、メンバーで話をしていると、「そうそう、それってあるよね」だとか、「全く同じ方法でやっていたよ」なんてことも、数えきれないくらい

皆さんも、試行錯誤して、自分の腹に落とし込んでくださいね

わんわんさん、貴重な合格体験談を、ありがとうございました

ほな、また。

by ひろいん

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