ストレート合格に必要なスケジューリング

こんにちは、マイスターです。

さてストレート合格を目指す皆様にとって、この冬の時期はとても大切な時期です。なぜなら”この時期”基礎3科目(企業経営理論・運営管理・財務)+経済学をきちんと仕上げておく必要があるからです。

今日はこの「ストレート合格に必要なスケジューリング」について述べたいと思います。スケジューリングとは、いわゆる「いつの時期に、何を、どこまでやるか」ということですが、ご紹介させて頂く今回の話は「8月~10月に学習開始」をしており、「1次試験まで約1年間」という学習期間をベースにしています。実際に私が辿ってきた学習の履歴も事例として紹介させて頂きます。

 

 

■12月

この時期に一番大事なのは、前述の通り基礎3科目(企業経営理論・運営管理・財務)+経済学において、論点の「理解」「定着」を図り基礎固めをすることでしょう。

そのためには、まず「理解」です。これは英語学習などを始め、どの学習でも言われることですが、大切なのは「覚えること」でなく「理解」をすることだと言われています。「理解」とは「なぜそうなっているのかの理由を把握すること」です。本試験では過去に出てきた通りの問題は問われません。少し捻りを加えた、見たこともない応用問題が問われます。そのため、上記4科目は理解科目として、まずきちんと論点を「理解」をしていなければいけません。

また、それがきっちりと「定着」している必要があります。 うろ覚え、うろ理解のままでは、変化球には対応できません。

例えばイメージしやすい点としては、経済学のグラフ等がそれにあたるかと思います。きちんと理解し、定着化させておかないとX軸とY軸を入れ替えられただけで混乱をしてしまいます。

この「理解」と「定着」を促進するために、
-テキスト予習・復習 (音声ダウンロード等を使って定着)
-ノート等に書いて反復input
スピ問・過去問を使った反復output
といったことをきちんとやっていくことが大切なのがこの時期です。

 

■1~2月

さて、年が明けると法務・情報・中小という暗記が鍵になる科目が出現してきます。

「私は暗記が超大好き」という人は問題ないと思いますが、残念ながら人間は忘却曲線の影響を強く受けてしまいます
暗記中心の科目については
・「図で整理して目から入れる」
・「暗記カードを使って頭に叩き込む」
といったツール化を進めていくことをお勧めします。この時期にまとめた内容は、直前期の大切な資産になります。

 

■3~4月

この時期、受験校では7科目を終える時期です。異論はあるかも知れませんが、できればこの時期に2次試験に触れておくと良いです

私は受験生時代、「7科目の授業が終わるタイミングまでにの理解・定着・暗記を一通り終わらせて、2次試験に先んじて着手する」
という方針を取りました。

しかし結果的にこれが非常に効果的でした。

3月に受験校の講義がなかったので、家にこもって2次の過去問を数年分着手し、「2次試験とは何か?」のイメージを付けました。また、5月に右も左もわからない状態でしたが、2次の模試を受けてみました。もちろん、その時の点数はズタボロでしたが、その時点における自分自身の2次試験の理解度を把握しておいたことで、その後の学習計画の設計にとても役に立ちました。やってみることが大切です。

 

■5月~6月

1次の全範囲を復習しながら、スピ問・過去問をやり込んでOutput学習を完成させていく時期です。答練や模試等をこなしながら、テキストにない補足論点を補充して、1次対策を進めていきましょう。

 

■7月

頑張ってファイナルペーパーを作りましょう。

 

■1次試験後

1次試験終了後は急いで2次の過去問を必死で解きましょう。そして、ここで利いてくるのが、「3月にやっておいた2次試験の予習」です。他のストレート生が横一列でスタートを切る中、2次試験の構造を理解している状態から学習に入ることができます。

また、8月の1次試験後から2次の対策を始めて、過去12年(H13~H24)を解くこと、また全ての答練・模試等をこなしていくのは物量として結構難しいものがあります。

よく2次試験対策において「何事例を解いたか」という点で議論になりますが、道場メンバーの声や今までの結果を見ても、決して「量をやったことが合格に繋がる訳ではない」と言えるでしょう。しかし一方で、「量が質を担保する」ことは間違いありません。 2次の学習を前倒しすることによる「学習量によるアドバンテージ」は結構大きいと思います。

私は前述の通り「2次試験の問題は全部やる」とかなり早い段階から決めており、結果的に過去問・答練・模試等を含めて計70事例以上解くことをベンチマークにしていました。

 

■9月

答練・模試をやり切りましょう。2次試験における過去問以外の出題パターンを経験し、引き出しを増やして、慣れておきます。

 

 

■10月
頑張ってファイナルペーパーを作りましょう。

 

 

 

さて、今回の記事の結論として言いたかったこと、
それは、「ストレート合格に必要なスケジューリング」というのは「ストレート合格を達成するための戦略」とほぼ同義であるということです。

 

上記の通り、私は

・時期別に「理解・定着」と「暗記」に対する打ち手を分けた
・1次の学習スケジュールを前倒しして、2次の予習をする時間を捻出した
・数値化しにくい「質」でなく「量」をベンチマーク指標とした

といった方針を持って臨みましたが、これはあくまで自分を取り巻く環境等を勘案して自分なりに考えたものであり、他の方に当てはまるかどうかはわかりません。

 

しかし、「戦略」がない会社経営は、経営計画がなく「どうやって勝つか」が見えていない状態で走っている”成り行き経営”と一緒です。確かに成り行き経営でも成り立っている企業が多いのは事実ですが、確実に事業成功の確率は落ちるでしょう。

診断士試験の学習においても、学習開始時期、学習環境、学習スタイルによって違いはあれど、ストレート合格のためには、勝つための戦略を立て、計画を練っていくことが少ならず必要だと思います。

1年以上をかけた長い長い闘いである診断士試験。学習戦略を自分自身の口で明確に語ることができる状態」を早く作っておきましょう!

 

それでは、今日も1日コツコツと。
マイスターでした。

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ストレート合格に必要なスケジューリング”へ2件のコメント

  1. o-haru より:

    質問です。

    3月4月の2次試験の取り組みを行う時に、1次試験の復習はされてましたでしょうか?
    もし、されていたら、どんな内容の復習を、どういう意識、目的でされていましたでしょうか?

    1. マイスター より:

      o-haru様

      ご質問ありがとうございます。
      1つは、3月に2次に先行着手する前に全科目(中小除く)のスピ問・過去問を全て1回転終わらせるようにしていました。これは5月以降の答練に入っていく前に「定着度」を高めたかったからです。
      2つ目に、企業経営理論、運営管理、財務会計、情報システム等で2次試験と接続する(密接に関連する)1次知識があります。1次知識を「2次の視点から捉える」というプロセスが必要になりますので、そういった意味での復習をすることになります。

      並行させるためにはスケジュールリングが大切だと思いますので、o-haruさんの学習進捗に併せて、ぜひ設計して見てくださいませ!
      宜しくお願いします。

      マイスター

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