【企業経営】機能別・事業部制・マトリックスを取りに行く

こんにちは、イラサムです

11月に入って、寒くなってきましたね。

初学者の皆様はそろそろ2科目目の財務会計に入るころでしょうか?

本日は、復習の意味も込めて、企業経営理論の組織構成についての記事になります。

現段階では、それぞれの組織がどのようなイメージなのかをしっかりおさえられれば十分と思います。一つの目安は、企業系理論のH20第11問の設問1~3が解けるくらいです。
過去問:http://www.lec-jp.com/shindanshi/support/kakomon/(LECの過去問DL画面に進みます)
解答:http://www.j-smeca.jp/contents/007_c_shiken/010_h20_shiken.html(中小企業診断士協会の解答発表のページに進みます)

それでは、さっそく見ていきましょう

機能別組織
機能別組織のイメージは部門ごとの役割が明確で、営業は営業だけ、製造は製造だけをやるのがメインミッションであるみたいなところです。

二次試験(特に事例Ⅲ)では、この形態が多いです。そのうえで「営業と製造が連携ができてない、じゃあどうするか」という問題がオーソドックスです。


メリット・デメリットは以下の通りです。

メリット:
・各部門がメインミッションに集中できるため、ノウハウが蓄積しやすく専門性が発揮できる
・規模の経済が発揮できる⇒コストダウン
・トップに多くの権限が集中しており、命令系統が明確なため、組織の統制を図りやすい
デメリット:
・部門間の交流が少なくなり、部門間の調整が必要な際にはトップの負担が大きい。結果として意思決定に遅れが生じることがあり得る。
・各部門がメインミッションに専門化しているため、全体を見れるマネジメント人財が育ちにくい

 

事業部制組織
事業部制組織のイメージは、地域別または商品別に部門が分れていて、この地域のことは一つの部門内で大方すべて解決できるなど、それぞれが担当の地域または商品にコミットしているというものです。

 

 

メリット・デメリットはほぼ機能別組織の逆になります

メリット
・機能別組織と違って、営業と製造等の部門間の調整は当該事業部長の役割なため、トップは戦略的意思決定に多くの時間を使える。
・現場において、そのときの状況に応じてスピーディな対応が取れる(社長決裁は要らず、事業部長の判断で実施可能なため)
デメリット
・各事業部に購買部門などが配置されることになるため、効率が悪い
・事業部は各々の事業にコミットするため、セクショナリズムが進む。そのため事業部間の連携を取ることは難しい。

 

さて、最後はマトリックス組織!イメージがわきずらいですが基本はしっかりとおさえておきましょう!

マトリックス組織
マトリックス組織のイメージは、資源を最大限活用する。悪く言えば、優秀な人財を使い倒す!!

 

メリット
・機能別部門と製品別事業部との組織的融合が図れる。そのため次の二つのメリットがある。
①人的資源が共有でき、少ない人財を効率的に活用できる
②情報の共有がされているため、情報処理が迅速化する。
デメリット
・命令系統が一元化されていないため、混乱が生じやすい(一人が機能別部門長と製品別事業長の2人から指示を受ける)
・上記のため各構成員に柔軟な対応が求められるため、そのような風土ができていない企業では導入が難しい。

ぜひ、H20の第11問をまだ見たことがない方は、一度解いてみることがおススメです。

最近の問題では、機能別組織・事業別組織などの名称が問題文にないもののそのメリット・デメリットを問われる問題が出題されています。
パターンは似ているので、得点源にしていきましょう。

本日も頑張っていきましょう!

by イラサム

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です