財務・会計 学校では(多分)教えてくれない公式その1
こんばんは。アックルです。
本日から「財務・会計 学校では(多分)教えてくれない公式」の連載を始めます。
文字どおり学校のテキストには(多分)載っていない公式の中で役立つものを紹介していきます。
とは、言ってもそんなにネタがあるわけではないのでたま~の更新になることをお許しください。
また、「多分」を入れた理由は、私も全ての学校のテキストを確認したわけではないからです
さて、まず第1回の公式です。
PER=d/(k-g)
d:配当性向、k:割引率、g:配当成長率
あれ?この公式って何か別の公式に似ていませんか?
そうです。株価の算定を行う際に用いる配当割引モデル(定率成長モデル)の公式です。あの公式に似ていますよね。
定率成長モデルの公式はV=D/(k-g) V:株価、D:配当金、k:割引率、g:配当成長率ですよね。たしかにそっくりです。
それと、テキストに載っている一般的なPERの公式はPER=株価/1株当たり当期純利益だと思います。
でも、上記公式も覚えておくときっと役に立つ時がくるかもしれないですよ!
では、なぜPER=d/(k-g)となるのか証明しましょう。
まず、もう一度テキストに載っているPERの公式を参照しましょう。
PER=株価/1株当たり純利益・・・①
ここで株価の公式をもう一度 株価=1株当たり配当金/(割引率-配当成長率)・・・②
②の公式を①に代入します。すると、
PER=(1株当たり配当/(割引率-配当成長率))/1株当たり純利益・・・③
次に1株当たり配当金=1株当たり純利益×配当性向です。
よって、
PER=((1株当たり純利益×配当性向)/(割引率-配当成長率))/1株当たり純利益
=配当性向/(割引率-配当成長率)=d/(k-g)となります。
どうですか?このように複数の公式を組み合わせることで、別の公式を作り出すことができます。
それでは、本日はここまで。
by アックル
carnetさま
コメントありがとうございます。
たしかに現実はおっしゃるとおりかもしれません
。理論と現実はかなり異なりますもんね。
ですが、ここではあくまで覚えておくと試験で役に立つ公式ということで出させていただきました。
通りすがりの者ですが、
PERを出す時の株価は
現実の日々動いている株価であり、
理論上の株価からPERを出しても
株を買うときには役にたたないと思います。
株価とPERは時々刻々と変動するものですから。