他資格との関連~TOEIC試験から考える試験への取り組み方~

こんにちは!まっすーです。
今まで診断士試験の他資格との関連について述べて来ていますが、今回のテーマはTOEICです!

TOEICって英語の試験なんだから診断士にはほとんど関係ないでしょといわれると、試験科目としてはまさにその通り
一応、法務で英文契約書の解釈問題が1問出ますので、英語は全くの無関係ではありませんが、経営法務の英文契約書は、言い回しがTOEICに出るような日常使用する英語とは異なっており、対策もしづらいため、個人的には頻出単語だけ覚えておいて、あとは感覚で解くほうがいいと思っています。

よってTOEICで得られる知識そのものが、診断士試験の勉強役に立つということはほとんどありませんが、今回述べたいのは、試験への取り組み方、そして試験時間中の対応についてです。

 

海外駐在経験があるにもかかわらず、正直なところ、私は英語があまり得意ではありません英会話についてもあまり自信がありません。
しかしながら、TOEICの点数は高得点といわれる部類にいます。
あくまで自己評価ではありますが、英語の実力<TOEICの点数といった状況であると考えています。
逆に、英語力が私よりもはるかに高いと思う方が、なぜかTOEICの点数が高くない、という状況もよく目にします。

これはなぜか?
理由は恐らく、試験に合わせた対策をしているか、そして試験時間中の対応の差だと思っています。

つまり、対策という観点では、過去問を使って、試験の傾向と自分の実力を分析して、それに合わせた勉強しているか、していないか
また、試験時間中の対応という観点では、試験中のシミュレーションを十分にして、自分の実力を100%発揮できるプロセスを作り出せているかどうか

ここで試験中のシミュレーションについて例に出したいのは、TOEICのリスニングパートです。
TOEICについては細かい説明は省略します(こちらの公式サイトに詳しく書いてあります)。

リスニングは4つのパートがあって、

Part1 写真描写問題 10問(問題用紙には写真のみ記載)
Part2 応答問題 30問(問題用紙には記載なし)
Part3 会話問題 30問(問題用紙には問題・解答文のみ記載)
Part4 説明文問題 30問(問題用紙には問題・解答文のみ記載)

の4つにわかれています。

各Partの前には、英語で試験の説明が読まれます。これは、問題用紙にも記載されていて、変わることは基本的にありません。

取り組み方は人それぞれだとは思いますが、私の場合、自分の英語力不足を最大限に補うために、下記のプロセスで試験に取り組んでいます。

1.試験の説明・Part1の説明が始まったら、Part3とPart4の英文をチェック。質問内容と解答の選択肢を見て、会話や説明文の内容を想像する
※試験のやり方は、当然事前に把握しておきます。
2.Part1の問題が始まったら、Part1の写真を見に行って解答。Part1の各問題の合間にも1.を行う
3.Part2の説明が始まったら、1.を行う
4.Part2の問題が始まったら、問題に集中(このときは①はやらない)。
5.Part3・4の説明時にも、1.を行う

これは、自分にとってPart3とPart4の難易度がかなり高いことを踏まえて、比較的簡単な前半の時間を使って、Part3・4の対策をしてしまう、といった対応方法です。
運営管理的に言うと、ネック工程(Part3・4)の内段取りを外段取り化することで、業務の平準化を図っている、というような感じになりますね。

そして、もう一つ大事なのが、わからなくなったら、迷わず先に進むそのために、迷った時の選択肢(TOIECの場合Cに決めています)を試験前に決めています。難しい問題や集中力が切れてわからなくなった場合、迷わずに切り替えて次の問題に進む心の準備を常にしています。

要は、自分の実力をよく知って、試験の取り組み方を考えていくことが大事、ということですね。

 

TOEICの説明が長くなりましたが、ここからようやく診断士試験のお話。
TOEICのリスニングパートほどではありませんが、試験開始前~試験中の取り組みについては、やれることが色々とあると思います。

まず、一次試験。

・試験が始まる前、試験監督に「机の上のものをしまってください」といわれるまで、とにかくファイナルペーパーを読み続ける。
・中小企業経営・政策だと、ギリギリまで暗記を行なっていること、見直しをする時間がたくさんあることを考えて、すぐに数字を忘れそうな中小企業経営はあまり考えずスピードを上げて解く。
・経営情報システムの最後2問の統計問題は捨てる(選択肢も決めておく。ただし平成22年第25のように一読して分かりそうな問題はきちんと考える)。
・財務・会計や運営管理の計算問題で、2分程度で計算の道筋が構築できないものは後回しにする。場合によっては捨てる。
・運営管理は(自分にとって)比較的解きやすい店舗・販売管理側から解く。
・わからない問題を飛ばすときは、マークミスを防ぐために問題用紙とマークシート両方に○印をつける。

このような試験への取り組み方を、頭で考えるよりも体で覚えておくことが重要だと思います。頭で考えて対応しようとすると、忘れてしまうことがあるため、過去問演習のときから定型化できるといいですね。

次に、二次試験。

・知識勝負というよりは体力勝負、もっと言うと眼力(私にとって80分×4の二次試験は眼精疲労との戦いです)の勝負なので、試験の合間はファイナルペーパーを見るというよりは、目を休めることに集中。
・試験開始前は頭の中で解答プロセス確認をする。事例1や2で元気でも、事例4まで行くと必ず疲れるので、体調を最優先して状況によっては寝る
・試験用紙が配られたら、解答用紙を透かし見て、設問数、解答文字数を確認。あとは目を閉じて、頭の中で文字数に応じた大体の時間配分を決めながら、解答プロセスを再確認。
・試験が始まったら自らの解答プロセスに従って解答。

具体的な二次試験の解答プロセスについては、今後のエントリで詳しく述べて行きたいと思います。

他の資格試験の受験経験がある方は、すでにこうした取り組みができているかもしれませんが、もしそうした経験が少ない方は、まだ本試験まで時間がある今から、本番を見据えた取り組み方を考えてみると、いいかもしれません。
そして、7月の一次模試を受ける頃には自分のスタイルで挑めるようになっているといいですね。

では、本試験まであと4ヶ月、頑張って行きましょう

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