二次試験に大切なこと
まいどです。ひろいんです
3月に入り、次第に春の訪れを感じるようになってきた気がしますね
スト生の皆さんは、2次スタートアップ講義を受けて、一次試験の次に待ち構えている、二次試験についての様々な思いを持たれている頃ではないでしょうか。
今日は、二次試験についての、これだけは絶対に忘れないで欲しいことの中から、イチオシのポイントを。
◆二次試験の三大要素◆
まず、二次試験に必要な3つの要素。
①読む力
②考える力
③書く力
ふうじんの記事では、考える力で差がつくことを明言。
理由は、
・解答要求を理解すれば「読む」では差がつかない、
・答案のまねっこで力を磨けば「書く」でも差がつかない、
から。
まったくもって反論するわけではないけど、まず、問題が何を解答せよと要求しているのかを読み解いて「解答要求(問題要求)」をきちんと把握することが、二次試験突破の肝だと、僕はお伝えしたい。
本論に入る前に、用語の統一を。
「解答要求」「問題要求」「設問要求」などなどと、色んな呼び名があるのですが、ここではTACの呼び方にならって、「問題要求」としますね。
◆問題要求って?◆
さて、その「問題要求」。
問題の要求するところは何なのか、という意味だと定義します。(そのままやね)
もう少し言い方を変えると、何を聞いていて、何を答えさせようしているのか、ということです。
あまりに当たり前のことなのですが、ここが肝心なのです。
具体例を挙げて、見てみましょう
平成24年度の事例Ⅰ
第5問 A社は、日本国内で課長以上の社員を対象に成果主義型賃金制度を導入しようと考えている。中小企業診断士として、制度の設計および導入にあたって、A社の場合、どのような点に留意すべきかを120字以内で助言せよ。
「そうですか。120字以内で助言すればいいのですか。了解、了解。」と簡単に考えてると痛い目に合うこと必定
何故か。
この問題、色々と制約条件がありますね。
まず、成果主義型賃金制度の導入を「考えている」段階なので、現在は導入されておらず、未来についてのことを聞いています。
未来において、制度の設計をする際、それから制度の導入をする際に、留意すべきなのはどのような点かについて助言せよ、と言っています。
場所は日本国内、つまり、本文中に出てくるS国やT国ではなく、
対象は課長以上、よって係長クラス以下は対象外、
さらに、「A社の場合」とあるので、一般論を聞いているわけではなく、あくまでA社に寄り添って答える必要があるんです。
こうした条件を整理して、この問題で問われていることは何かを正確に把握した上で、与件文に書かれている内容と結びつけて考えることが必要なんです。
こう書くと、「なーんだ、問題に書いてある通りじゃないか」との声が聞こえてきそうですが、こうした制約を正確に捉えて解答を作成しなければなりません。
例えば、つい、やってしまうのが、成果主義型賃金制度というキーワードに反応して、一般論で答えてしまったり、課長以上という制限があるのにも関わらず、すっかり忘れて全社員を対象にした場合について答えてしまったりするんですね。(はい、本番でやらかしました。途中で気が付いて、時間がない中で無理やり修正したので、結構焦ったです、ホンマに)
問題要求を正確に把握しない限り、絶対に、問題作成者の求める解答はできない。これまた、当たり前。
どんなに素晴らしい、分かり易い文章を書いたところで、聞いていることに答えないと合格しません。
◆診断業務でも重要◆
さて、この聞いていることを正確に把握するスキル。実は、診断業務にとっても非常に重要なスキルであることを強くお伝えしたい。
受験生の皆さんが、二次試験合格後に行なう実務補習(あるいは実務従事)。
診断先の企業が何を求めているのか、きちんと分かっていなければ、望んだ成果を挙げることは不可能です。
裏を返せば、そこさえ押さえていれば、大きく外すことはない(はず)。
この試験制度、やっぱりうまくできてるなぁ、と思います
今日はココまで
ほな、また。
byひろいん