【事例Ⅲ】「あと一歩」の答案

みなさんこんにちは、コニケンです。
二次試験までいよいよあと一カ月です。今日仕事が休みで、一日勉強されている方も多いと思います。まだ暑い日々が続きますが、くれぐれもあるレベル以上の「無理」はせず、体調には十分に気を付けてくださいね。

さて、ストレート生のみなさんも、演習を積み重ねることで、ある程度は二次の試験形式に慣れてきたと思いますが、演習でなかなか思うように点が伸びない方もいるかもしれません。実際私も受験生時代、その一人でした。
答案が返されて、模範解答と比較すると、「書けそうなのに書けてない…」と感じたことが何度あるか…
特に、事例Ⅰは点が大幅に伸びることがあまり期待できず、ⅡとⅣはそこそこ取れていた中、事例Ⅲをもっと伸ばしたいとどれだけ思っていたことか!
まず一つ言えるのは、「与件文に書いてあること(C社の強み・弱み・経営課題等)を、適切な問題にきちんと盛り込んであげれば、それだけも十分に得点になる!
だから模範解答を見たとき、決してぶっ飛んだ発想ではなく、「書けそう」と思えるのですよね。当時は、それをきちんと盛り込むことをサボって、色々と想像で書いたり、同じエッセンスの繰り返しを書いたりして、字数を損していました。他の執筆陣もしつこく書いていますが、あくまで出題者の要求に従って、与件文に点在する根拠と、丁寧にリンクさせて解答していくことが大事ですよね。

いま私の手元には、ちょうど二年前、ストレート生としての事例Ⅲの演習や過去問の解答がありますが、大体40点前後です。何でイマイチ点が伸びなかったのか、「あと一歩」のところが書けなかったのかを10事例ほどご紹介をします。
みなさんも是非自分の解答と照らし合わせてみてください。一つでも二つでも、参考になれば幸いです。それを掴んで頂き、ここで+10点稼げれば大きいです!また、同じような視点で、自分の解答を分析してみると、さらに見つかるはずです。
まさにこれがストレート生のBreakthroughに繋がるきっかけですね。
*以下、自分の受験生時代の実際の解答(抜粋のため、多少アレンジしているものあります)と、それのあるべき姿を、10事例順不同で挙げます

①「独自のノウハウを持っているのが強みである・・・」
書きがちですね。ただ、具体的にはどのようなノウハウ?なぜそれが競合他社と比べて、強みとなっているか?まで、しっかりと根拠を書かないと、満点の解答にはなりません。第1問で必ずと言っていいほど出題される強み・弱みの列挙、せっかくだから、安易な列挙ではなく、その周辺のところまで盛り込みましょう。

②「顧客ニーズに対応しやすいのが強みである・・・」
①と同じです。なぜ顧客ニーズに対応しやすいのか?当社の何が活かせるのか?さらに、字数さえ許せば、ニーズに対応できる結果、何に繋がるのか(ex:競合他社との低価格競争を回避できる)まで書ければ満点です。たとえ書けなくても、もしかしたら他の設問で盛り込むことも考えられます。

③「新市場に事業を拡大することで、現主力製品の製造への影響が懸念される・・・」
苦し紛れの解答ですが、影響って具体的にはどのような影響?「稼働率が落ちる」というところまで書きたいですね。なぜそれが起きてしまう?それに対してどう対応する?がきっとそのあとに続くでしょう。それを予め整理した上で書きたいです。

④「顧客からの、品質要求レベルが高まることが考えられる・・・」
ネガティブ(脅威的)なニュアンスで書きたかったのですが、やはり明記しないから、そのあとに繋がりません。C社はそれに対応できるのか、できないのか?対応するとしたら、どのように対応できるのか(もしかしたら、機会になるかもしれません)?対応しないと何が起きてしまうのか?等まで考えていきたいです。

⑤「若手従業員の教育が経営課題である。なぜなら、高齢化が進んでいるからである・・・」
仮に視点はあっていたとしても、もう一歩踏み込んで、例えばC社の保有技術は「機械化が難しい」「マニュアル化が難しい」から、熟練作業者によるOJTが必要である、等まで盛り込む必要があります。100字以上があった場合は絶対にそこまで考えなければいけません。そして、根拠は必ずと言っていいほど、与件文に書かれています!

⑥「強みは、特殊加工ができることである・・・」
単にこれで終わらせるのではなく、その特殊加工ができることで、「対象市場が拡大できる」とか、「作れる製品の幅が拡げられる可能性を持っている」まで書きたいです。まさに「あと一歩」の解答。。

⑦「ボトルネックとなっている○○工程の人員を増やす・・・」
人を増やすことは、結果としては間違っていなかったのですが、「どのように」増やすのかが大事ですよね。純増は考えにくいです。他の○○工程からの配置転換をする、その埋め合わせとして、さらに○○のような対策を取る、そしてそれはきちんと成立する根拠、、まで書く必要があります。

⑧「生産を、受注順ではなく、似た素材ごとにまとめて・・・」
これも、結果としては間違っていませんでしたが、受注順(before)で作ると○○のような問題が起きている、それを似た素材ごとにまとめる(after)でそれが○○のように解決する。その理由は○○。まで書ければ満点です。

⑨「強みは、検査体制を保有していることである・・・」
一見良さそうですが、ほんのちょっとした言葉の差です。これを、与件文そのままではなく、「厳しい品質管理ノウハウを保有している」のように言い換えられれば、より一層強みが引き立ちます。(もちろん、ストレート生的にはここまでなかなか要求できませんが、ちょっとした発想の転換です)

⑩「段取り替えのタイミングを柔軟に行う・・・」
これも、一見ありがちな解答ですが、やはり設備の稼働率を上げるには、やはり段取り替え自体を「減らしたい」ですよね。その方策がないかをまずは考えるべきです(実際、模範解答は「減らす」方でした)

みなさんいかがだったでしょうか?「あと一歩」というところを感じて頂けたでしょうか?ストレート生はなかなか難しいですが、他の事例も含めて、本当にこれが一つでも二つでも+αで書けるかが勝負です。
我武者羅に過去問を解くのもいいですが、是非この機会に、自分の返却答案や、過去問ノートを見て、何が足りないか分析してみてください!応援しています!!

byコニケン

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【事例Ⅲ】「あと一歩」の答案”へ2件のコメント

  1. こにけん より:

    ばんちょうさんこんにちは
    「あと一歩」感を感じて頂けたのなら書いた甲斐がありました!正直、当時は必死でしたが、いま自分の答案を振り返ってみると、「もっとできたなぁ」とどうしても思ってしまいます。
    その分まで、ばんちょさんをはじめとした受験生のみなさんに頑張って欲しいです!
    記事に書いたように、いまの答案から、是非もう「2深堀」して、解答を充実させてみてください。
    ちなみに、もう一回くらい「あと一歩」シリーズを書いてみる予定ですのでお楽しみに。。

  2. ばんちょう より:

    「あと一歩」というところ、ガンガン感じました。私の答案に「足りない」ところが「あるある」でした(ん?)。教室で講師から指導を受けている時には、似たようなアドヴァイスをもらっていると思うのですが、メモを残していない(あるいはメモ取ってても「気をつけようリスト」に仕立てていない)のでしょうね。今回の10事例繰り返し見て頭に叩き込みたいと思います!

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