【2次対策】すき間時間の使い方

こんにちは、ひめです。

昨日からの連投、失礼します。ギア上げすぎ

2次試験対策は、まとまった勉強時間の確保が必要という声をよく聞きます。
みなさんの演習・過去問の解き方って、大体こういうサイクルではないでしょうか。

【事例の解き方:オーソドックスVer.】

1)解く:事例を80分で解く(80分)
→集中できる環境で、ぴったり時間を計って解く

 

2)復習:模範解答と”答え合わせ”&プロセス改善(30分~180分?)
→模範解答と自分の答案を見比べながら、間違ってしまった部分、使いもれたキーワード、引き出せなかった一次知識 を確認。
→ 同じミスを繰り返さないために解答手順・プロセスを修正する。

この復習時間は人によりけり。多年度受験者は比較的プロセスが確立されているので、知識補完&プロセスの軌道修正で30分程度、という方もいらっしゃると思います。初学者は、復習に3時間位かけて、反省ノートを作ったりと、じっくり見直す方も多いと思います。

 

3)改善プロセスの動作確認:短縮時間で(or部分的に)もう1回解く  (30分?)
→改善したプロセスを試す目的で、7掛けの時間で解きなおす。又は、改善したプロセス部分を切り出してチェックする。
この部分も人それぞれだと思いますが、 何かしら修正プログラムのテストの意味で、動作確認をするのではないでしょうか。

この流れをみても、1事例あたり2,3時間のまとまった時間が欲しいなぁという感じですよね。上記の1,2,3を分けたとしても、それぞれ30分くらいのまとまった時間を確保したいところです。

 

とはいえ、タダでも時間が足りないのだからすき間時間も活用したい!ということで、すき間時間をうまく使った勉強法をご紹介します。

 

【すき間時間の使い方】

●電車を待ってる時間、電車に乗ってる時間(5~10分位)

①各事例の特徴を人に説明できるか、頭の中でつぶやく

たとえば事例1なら・・・

問題構成は、
人事組織の問題で、設問数は4~5。文字数は各設問100~150字(全体では600~700字)

A社の例としては、
外部環境の変化に対してA社の組織(採用・配置・育成・評価・報酬 等)が対応できていないようなパターン。
競合との差別化を図るために、買収先等の強みを上手く自社に取り込んで、外部環境の変化に迅速に対応することが必要。
新規事業については、外部環境の変化に対応できA社の強み・経営資源を活かせる戦略を助言する。

設問イメージは、
第1問は、外部環境の変化に対するA社の対応(強み)の問題。
第2問は、A社の取った戦略(取ろうとする戦略)の狙い・期待効果を問う問題。
第3問は、組織構造(ハード面)の問題点や助言を問う問題。
第4問は、人事や組織風土(ソフト面)の問題点や助言を問う問題。
第5問は、新規事業について助言する問題。

 

こんなことをぶつぶつ心の中でつぶやいてました。
その時に「あれ?そう言いきっていいんだっけ?」と迷った所を軽くメモしておいて、帰宅した後に、過去問をパラパラ見て確認しました。

先日の一発合格道場セミナーでアンドロメダが言ってましたが、2次試験勉強のGOALの1つは、各事例の特徴、注意点、対策を人に説明できる状態だと。自分が予備校の講師になったつもりで、すき間時間に解説してみるといいと思います。

 

②2次試験で問われる1次知識のインプット

2次で使う1次知識(問われ方)をまとめた単語張(8cm×15cm位)を作成して持ち歩いてまして、予備校の2次対策テキストから「これ使える!」と思った表を写したり、演習や過去問を解くたびに気づいたことを単語張にまとめていきました。

例)
・事業部制組織と機能別組織の違い。メリットデメリット。
・OEM生産のメリットデメリット。
・連続生産(ライン生産)と個別受注生産の特徴、管理すべきポイントの違い。

事例でよく問われる「問題点」は、

環境が変化して、何か一部は変えたけど(やむなく対応しているけど)、他の所が変化していない(体制が整っていない)ので、問題が発生しているというパターンが多いように思います。(特に事例1と3)

この問題点に気づいて、事例企業にあった助言をするためには、上記のような「違い」「メリットデメリット」という視点で1次知識を整理しておくと、引き出しやすくなります。

 

③講義の音声ダウンロードの倍速再生

歩いている時でも耳は使えるので、講義の復習がてら倍速で聴いてました。聞き終わった後にぼんやりと「事例企業はどんな企業で、何が課題で、どう助言する演習だったのか」大局的に掴むようにしてました。机に向ってやる復習は虫の目中心で、ぼんやりと思い出す時は鳥の目で。

 

●昼休み(15~25分)
事例Ⅳの過去問(8年分)の個別問題(第2問~第4問)や、財務問題集を解いてました。すでに数回解いた問題なので30分弱で2題解けたりします。
肉体反射でNPV計算が出来ることを目標にしてました(笑)。最後の方は、自分なりの、NPV計算用の解答メモフォーマット(表)が出来上がっていて、そこを埋めていくことで、桁間違い・単位間違いも防げるようにしてました。

 

 

まとまった時間の確保も目指しつつ、すき間時間もうまく活用してみてくださいね♪

by ひめ

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【2次対策】すき間時間の使い方”へ8件のコメント

  1. ハカセ より:

    Pilotfishさま。コメントありがとうございます。そうですね、僕は「キーワードとにかく並べとけ作戦」は取りませんでした。とはいえ、それで合格する人がたくさんいるのも事実。それを否定するつもりは毛頭ありませんよ。でも、僕は個人的なポリシーとして「それはちょっと美しくないなぁ」と思っていました。「きれいな日本語の論理だった解答」と「やっぱり合格したい、一点でも欲しい!」っていう身勝手な妥協として、上記のような中途半端な・・・いや、ベストミックスな解答作成方針が出来たのだと思います (^_^;)。絶対解がないのが二次試験の面白いところ&難しいところ。ご自身のスタイルを見つけてくださいね。応援しております!

    1. ひめ より:

      でんたく様
      コメントありがとうございます!私もでんたく様のご指摘のとおり「採点者は厳密にロジカル度を採点・比較することは難しい」と思っています。とはいえ、いくら与件キーワードを使っていても、原因として書くべき所で、結果として用いていたら、採点者も「???」と感じるだろうと思うので、「原因の意味合いで“段取り替えが多いこと”を指摘・・・3点」みたいな採点基準かなぁ、と勝手に想定していました。とても素晴らしい指摘でしたので、次回の私の記事でも触れてみようと思います。ありがとうございます!

      Pilotfish様
      お返事コメントありがとうございます。と、とんでもないです。素晴らしい質問でしたので、今までの自分の考えを整理するきっかけになりました。こちらこそありがとうございます。「コメントも映画の予告のように」とは、なんてロマンチックな言い回しでしょう!・・・すいません、単に私の稚拙な文章力に因るものだと思いますが、せっかくの機会ですので、この続きを本編でお楽しみいただこうと思います。Coming Soon!

  2. pilotfish より:

    ありがとうございます。 ひめ様の言葉が何を示唆しているのか考えています。

    ①②③と場合分けを示していただきましたが、本当は書かれた御本人が不本意なんではないだろうかと。 私があまりにレベルの低い事を聞くので解りやすく示してくれただけかなと。

    合格者の答案はバランスが取れている つまり、
    バランスが取れていないと不合格になる と言い換えできますよね。

    其の他にも
    何かをチョイスする 何かを捨てる

    採点者を不快にさせない文章

    文章に隠された意味を考えるだけで楽しめます。記事本文も秀逸でしたが、コメントも映画の予告のように、次を期待してしまう内容ですね。

    ハカセ
    団子一個の意味 そういうことだったのですね。全く理解できていなかった。 とにかく沢山ぶち込む、と思っていました。 今私がやっているのが団子作戦かな?
    あるレベルにまで到達しないと、団子作戦の意図がわからないですね。 一昨年のハカセの位置まで到達していないでしょうけど。

  3. ハカセ より:

    でんたく様、コメントありがとうございます。なるほど、採点者が素人だとロジカル回答を理解してくれないかもしれない、ということですね。

    そこは運営側も考えていると思います。すなわち「模範解答を事前に用意すること」です。模範回答さえあれば、採点者の属性に左右されずに、ある程度均一に採点できますからね。そして、その模範回答はある程度理論的に導き出せるものである「べき」です。それが二次試験の本質ですから。(実態がどういう模範解答になっているかは分かりませんが)。

    つまり、二次試験は模範解答がある「はず」で、理論的に導き出される論理的な解答はそこから大きくはずれない「はず」であり、そうすれば採点者との相性の影響は最小化できる「はず」です。

    これは、小職の言う「事例のルール、事例のゴール」をもう少し分かりやすく言い換えたものと言えると思います。

    ひめ と でんたく 様のお陰で、二次試験のコツをもう一度確認できたような気がします。本当にありがとうございます。

    (なお、事例のルール、事例のゴール については、下記URL記事を参照ください https://rmc-oden.com/blog/archives/12073https://rmc-oden.com/blog/archives/12453 など)

  4. でんたく より:

    ひめさまの、1,2,3の分類、大変分かりやすいです。これは、ハカセさまへの質問になってしまうのですが、採点者が半分素人だとすると骨子のロジカル度を採点、比較することも難しいのではないでしょうか?それとも、何らかの基準を設けることは可能なのでしょうか? こうした質問がマナー違反になりようでしたら、ごめんなさい。無視、あるいは削除をお願いします。1と2の間で揺れていているので、つい書きこみしてしまいました。

  5. ハカセ より:

    Pilotfishさま、いつもご愛読ありがとうございます。ひめのフィードバックに基づき、小職もひと言。僕の場合は、ひめの分類で言うところの「1ときどき2」です。つまり「作問者が期待している模範回答の70-80%を論理的に探しにいき、かつなるべく理論的に表現する。100%当てることは求めないがその代わりに、冗長表現を排除して効果的なキーワードをなるべく盛り込むことで加点(お団子一つ)を狙う」というものです。「やっぱり効果的なキーワードを並べ立てればいいんだな」と言う人がいますが、僕はそういう風にはしていないつもりです。キーワードはあくまでもデザート。あくまでもロジカルに組み立てる骨子があってこそ、というスタンスです(恐らくひめも)。逆に「3.一貫性あるコンサルレポート」は、採点者が半分素人である可能性を考えれば、うーん、そこまで考える必要あるかなぁと余り重視はしませんでした(というか、そこまで出来ない!)。ご参考になれば幸いです。

  6. pilotfish より:

    ひめ様

    はじめまして

    この記事も、そのひとつ前のひめ様の記事も、思考を理路整然と整理して、人に伝わるように表現する能力は素晴らしいですね。 
    道場記事の中でも、私にとってはトップクラスの内容です。

    ふぞろいも、読ませていただきました。
    ひめ様の答案を見て、ショックを受けました。
    これが上位1%=sクラスの答案であれば、私には多分10万年かかっても到達できません。

    さて、質問をさせてください。
    質問は、TAC以外の模試は受験されましたか?だとすると、順位は? です。

    唐突な質問をするのは、自分の解答方法を模索しているからです。ひめ様の解答に対する評価が、各社とも高いのであれば、真似しようと思うからです。

    (背景)
    ひめ様の答案は、多くの可能性要素を盛り込むいわゆるTAC方式ですよね? 
    昨年のちょうど今頃、私は初めて見る事例問題に呆然となりました。 何も書きだせない自分。

    そこで、藁をもすがる思いで、TACの二次試験集中特訓を購入しました。 
    『ああ、こういう風に書けばいいのか』と。
    そこで、文章を真似するために、一生懸命語彙集めから始めました。

    その結果、私の二次試験答案はやたら難しげな漢字が並ぶ、でも何が言いたいのか、わからない尾崎豊の歌詞みたいな文章になりました。 

    浪人1年生になって、TAC方式からも外れ、意味が通る文章が書けるようになってきた気がします。 でも、あわせてキイワードが少ない気もします。 TAC4月の模試は平均点より少し良い程度でしたので、むしろ、できそこないのTAC方式で挑んだ昨年二次答案のほうが評価高かったのかとも?

    背景説明が長くなりましたが、質問自体は簡単ですのでおしえていただければ幸甚です。
    学習方法を試行錯誤しながらマイベスト方法を探るのは、とっても楽しい作業ですね。

    1. ひめ より:

      pilotfish様
      身に余るお褒めのコメント、また『ふぞろいな合格答案』の再現答案も見て頂きありがとうございます。このようなお言葉をもらえるほど凄くないので大変恐縮ですが(汗)、素直に嬉しいです!
      ●TAC以外の模試は1度だけ受けました。2年目の3月にMMCです。200人弱が受験してて順位は「ほとんど平均点。ほんの少し上」だったと思います(・・・おぼろげな記憶でごめんなさい)。TAC以外に通っていた本気道場(※2次専門の予備校)の演習では、概ね上位2割に入っていたものの、とびきり優秀でもなかったです。
      ●pilotfish様のおっしゃるとおり、私の2次解答は「加点可能性の高い与件キーワードを中心に多面的にコンパクトに盛込む」戦略です。『ふぞろい』を読んでみて、合格者の書いている与件キーワードが似通っているなぁ、と思ったことが発端です。採点基準を「配点全体の6割が与件キーワード。残り4割は与件にない助言や、与件から想起される1次知識」と想定していたからですが、・・・これってやっぱり「TAC方式」なのですかね^^;。実はTAC演習の模範解答・解説はほとんど読んでいなかったので、自分の戦略が「TAC方式」だという自覚が薄いんですが、でも客観的にご覧になっているpilotfish様のご指摘が正しいと思います。
      ●受験生の解答編集スタイルを敢えて分類すると3つあると感じてます。
       1.ロジカル重視・きれいな日本語派
       2.与件キーワード重視・ガシガシ盛込み派
       3.一貫性重視・コンサルレポート派
      pilotfish様は、2→1へスタイルの軸を動かした経緯と、最近の模試の結果から、ご自身の解答スタイルに少し不安を感じていらっしゃるのだと拝察しました。
      『ふぞろい』等で100以上の答案を見比べた雑感ですが、上記のどのスタイルでも合格者はいます。一方で合格者は、上記3つのどれかに軸を置きつつも、3つのバランスが取れているように思います。
      私の解答は、自分の選択した戦略を直球で表現できる「スタイル2」を軸にしつつも、採点者を不快にさせない程度の文章を(※多少1を意識して)編集してました。また事例を大局で掴むことも意識していたので、3もソコソコついてきたと思います。
      ●私自身は「自分が2年間悩み抜いてチョイスした戦略」と、それに基づく編集スタイルに対して納得感もありましたし、どんな結果でも自分の選択に責任を持つ、と決めていました。なので「是非私の解答を真似て下さいね!」というよりは、「私の解答はあくまで合格者サンプル(N=1)でしかないので、ご自身で合格答案(=ゴール)設定してみてくださいね!」という気持ちです。
      「何かを設定(チョイスする)」ことは「何かを捨てる」リスクを取ったことになるので不安だと思いますが、ご自身が心から納得できる合格答案(=ゴール)を能動的にチョイスすること、②その上で上記1~3のバランスされた解答編集を意識されること、が良いのかなぁと思っています。生意気を申すようでごめんなさい。もちろんその結果、私の答案を目標にしていただき、合格を勝ち取られたとしたら、こんなに嬉しいことはありません。
      pilotfish様の合格、心から応援してます!!!がんばってください!!

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