診断士の知識でビジネスニュースを読んでみる

こんにちは。久々penのくれよんです。

すっかり3代目の記事が中心になりましたが、月1ペースでの投稿は続けますので、これからもよろしくお願いしますね。

実は、ここのところ道場メンバーには色々な変化がありました。JCが中国へ栄転したのに続き、ハカセもシンガポールへの栄転が決まり、間もなく日本を離れます。診断士となってますますパワーアップしたことも新しいフィールドが開けた一つのきっかけではないかと思っています。
素晴らしい仲間の新しい地での活躍を心から祈っていますsign01

・・・幸いインターネットはボーダレスなので、きっと落ち着いたところで現地からのリポートをしてくれるでしょう。(「執筆は卒業したから」なんて言わないよ、ね???)

さて、せっかくビジネスの話が出たところですので、本日は「診断士の勉強をしていくことで、巷で見聞きする\情報の理解が格段に深くなること」を、財務のケースでいくつかご紹介。
忘れがちな、「知識をつけたその先」に目を向けた記事です。

◆ソニーの繰延税金資産取り崩し

2012年4月10日ロイター
ソニーは10日、2012年3月期の連結業績予想を下方修正し、当期純損益の赤字が従来予想の2200億円から5200億円に拡大する見込みと発表した。米国事業の収益悪化を織り込んで、繰延税金資産に3000億円の引当金を計上するため。

 日本を代表する優良企業ソニーの大幅赤字はニュースになりましたよね。多くの人がただの赤字総額インパクトに目を奪われる中、財務を勉強されていた皆さんにとっての注目ポイントは「繰延税金資産の取り崩し3000億円」の部分。これをスラスラと説明できれば、繰延に関しての部分はバッチリでしょう。

 

◆アップルの配当再開

2012年3月20日CNN
米アップルは19日、17年ぶりに配当を再開すると発表した。さらに自社株の買い入れも計画していることを明らかにした。潤沢な手元資金を活用し配当などによる利益還元を進めることで株主層の拡大を図る。

 これも話題になりましたね。今や飛ぶ鳥を落とす勢いのアップルが、配当を再開したというニュース。これも多くの人は単純に「ふ~ん」とか「それはいいことなんじゃない?」くらいに受け止めるところですが、皆さんの視点は、「内部留保して再投資の原資にすることをやめたということは、目ぼしい成長が期待できる投資先が見当たらないのでは?」も合わせて気にしたいところ。株主の期待収益率に対する応え方をどのように変えたのかを説明できるとGoodですね。

 

◆M&Aに伴うのれん代

2012年6月11日日経新聞
M&A(合併・買収)で生じるのれん代の企業経営への影響が増大している。円高を背景に海外企業買収が相次ぐなど、案件の増加に伴いのれん代が膨らんでいるためだ。毎期の償却負担に加え、買収先企業の収益悪化で減損処理を迫られる事例もある。期間損益への影響を和らげようと会計処理を見直す動きも出るなど、のれん代への対処は重要な経営課題になりつつある。

円高もあって、いつになく日本でのM&Aが話題にあがることが多いですよね。それに伴い、見込みどおりに収益が伸びない時ののれん代負担が新聞をにぎわせることが多くなってきました。皆さんであれば、「のれん代とは何か?」ということだけではなく、経営への影響という視点まで持って記事を見れると経営者のお役に立てそうです。

 

◆シャープの大型工場の減損リスク

2012年3月15日ロイター
経営トップの刷新で大幅赤字からの転換を図るシャープだが、多くの難題が待ち構えている。最大の課題は、液晶パネル工場の減損リスクだ。~中略~堺工場では減損リスクが指摘されている。09年10月に投資額3800億円を投じて建設した巨大工場。資産価値は公表されていないが、市場の試算では、年間の減価償却額を500億円程度と見積もって現在およそ1800億円程度とみられている。これに対して仮に未稼働分の50%を減損するなら減損額は約1000億円。今期中に減損を決定すれば、過去最大の赤字がさらに膨らむ。

シャープの堺工場と言えば、最新の巨大工場として有名ですが、テレビ不振で減損リスクが指摘されています。これも内容の説明と共に、「なぜ減損リスクを計上しなければならないのか?」まで踏み込んで理解していると面白いです。

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怒7もいよいよ大詰め。そろそろ公開模試も気になってくるところですが、たまにはこうした試験の先、合格の先にあることも意識しながら勉強していくと面白さが増しますよsign03

それでは、今日はこの辺で。

by くれよん

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