春はあけぼの
やうやう白くなりゆく山ぎは 少し明りて紫だちたる雲の細くたなびきたる。(清少納言著「枕草子」より)
みなさん、こんにちは!スキー大好きなうちあーのです。
明日は春分の日。まだまだ寒い日が続きますが、遠くからだんだんと春めいてくる季節ですね。また、春分の日は昼夜の時間がほぼ同じになり、これから日の出の時刻が日に日に早くなってきます。東京地方の日の出時刻は5時45分頃。GW明けの5月5日は4時45分頃。夏至の6月22日は4時25分頃が一年で最も日の出が早くなります。
今まで朝型に切り替えようと思っていながら、「寒い」だの「暗い」だので実行できなかった方にとってはあけぼのを活用するいいチャンスかもしれないですね。
因みに、診断士試験のスケジュールと照らし合わせてみると、
1次試験(8月4日・5日) 4時50分頃 2次試験(10月21日) 5時50分頃 |
そう、2次試験の時期はちょうど今くらいに陽が昇るのです。特に上級生の方は、2次試験超直前期や試験当日の朝の過ごし方をシミュレーションしてみるのものよいかも。
閑話休題。
この週末はかぐらで久しぶりのスキーを満喫してきました。こちらは上記の春めいた話と裏腹にまだまだ冬真っ盛り。
冒頭の枕詞の通り、私うちあーのはスキーが大好きで、学生時代は志賀高原をホームゲレンデとしてインストラクターのアルバイトをしておりました。教える対象は修学旅行生、しかも「生まれて初めてスキーに来ました」みたいな初心者が主でした。初日はそれこそ雪上の歩き方やブーツの履き方から教えるレベルですが、3日目の最終日にはボーゲンで林間コースを降りられるレベルまで到達します。
指導のポイントは色々あるのですが、教えていて一番効果があったアドバイスは、
「もっと遠くを見て~!!」
滑走中に板の向きがどうなっているか気になってしまい、どうしても足もとばかりに視線が行ってしまうのですが、そうするとどんどん姿勢が悪くなりうまく滑れないのです。ちょっと勇気を出して、視点を「10メートル先の友達の背中」や「向こうに見える山」に持っていく。それだけのことなのですが、広い視野を持つことで格段に改善されることが多かったです。そんなことを回想しながらスキーを楽しんでいたのですが、ふと考えてみると苦手科目を学習する際の初期段階と共通点があるように感じてきました。
TACカリキュラムでは今、経営法務の真っ最中ですよね。聞きなれないお堅い言葉がたくさん出てきて、苦手意識を持たれている方も少なからずいらっしゃると思います。「詐害行為取消権」、「取得請求権付株式」、「周知表示混同惹起行為」。。。用語の言葉尻だけを凝視し、執着してしまうとなかなか前に進めませんよね。
そんな時、視野を広げて「この用語(論点)は、法体系全体の中でどのような位置づけなのか」ということを俯瞰してみると理解しやすくなります。例えば、詐害行為取消権であれば、「一般法である民法の条項で、契約不履行に対して債権者を保護する手段の一つ」といった感じ。
テキストの目次や各章の見出し文などを読むことで全体を眺めて、その用語(論点)がどこに位置しているか、何のためにあるのか、を大局的に把握するとよいでしょう。
そうすることで、うまく滑れ・・・いや前に進むことができるでしょう!
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徒然なるままに、心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書き付くれば、あやしうこそ物狂ほしけれ。(兼好法師著「徒然草」より)
来週は、経営法務を掘り下げてお話ししたいと思います。
ではでは、今週も一週間がんばりましょう!!
Ciao!
By うちあーの