出張時の学習方法

みなさん、こんにちは。うちあーのです。

先週開催された2012年第1回道場セミナー「このままじゃヤバイよセミナー」には、ひめからの御礼記事の通り、たくさんの受験生の方々にご参加頂きました。この場を借りて改めて御礼を申し上げます。

診断士試験を攻略する行程において、いかに今この時期が重要か、そして何をどのようにすべきか。
このテーマに対して、道場メンバーとセミナー参加受験生の方々との双方向のセミナーとなりました。
また、セミナー後の懇親会にも数多くご参加頂き、更に深いコミュニケーションができ、大盛況となりました!

普段は社会人として、そして会社の主力としてバリバリ仕事をこなしている診断士受験生が多いため、今回のセミナーでも「学習時間がなかなか確保できない」といった悩みが多かったですね。
また、出張が多く、出張時の勉強についてお悩みの方もいらっしゃいました。
実は私も診断士の勉強を始めた頃、「出張 = 学習時間が確保できない」という呪縛に駆られていましたので、そのお悩みはよーく分かります。

今回はそれらの経験を踏まえて出張時の学習方法について書いてみたいと思います。

私は都内に事務所を置くメーカーで広域営業を担当しており、全国のお客様との商談のために出張することがよくあります。
また、海外の工場やブランドライセンス先との打ち合わせや市場視察を目的とした海外出張にでかけることもあります。

初学のこの時期は、日常の学習ペースが段々と固まってきた頃だったので、せっかく確立しつつある生活パターンを出張という非日常によって崩されるような懸念を持っていました。「出張は勉強の妨げ」と考え、できるだけ出張はしないようにしよう、とすら考えていました。

ただ、学習が進むと同時に経験工夫を重ね、出張時でも成果の上がる学習方法、或いは学習のコツみたいなものが掴めてきた、ということもありました。実際、出張と一口に言っても、その目的やゴール、期間、行き先等によって個別の事情がありますが、できるだけ普遍的にまとめると次の4カ条を得ることができました。

1.移動時間はアウトプット学習をやろう。
2.宿泊出張では朝の時間帯を有効活用しよう。
3.厳選した学習ツールを持って行こう。
4.ツイッターやブログなどに目を通そう。

 

 

1.移動時間はアウトプット学習をやろう。
私の経験上、移動時間さえ上手に活用できれば、実は出張日の方が普通の日よりも多くの学習時間が取れます
出張先や移動手段によって異なりますが、例えばのぞみで東京から新大阪に出張するケースでは2時間半もの自由時間を手に入れることができるのです。これこそ勉強の絶好のチャンス!!この時間を仕事に使ったり、新聞を読んだりする過ごし方もありますが、せっかくのまとまった時間を有効活用しない手はないですよね。

今回のセミナーでも新幹線利用をあえてこだまで、という方もいらっしゃいました。
私はこの時間を活用し、できるだけアウトプット学習を行うことにしました。問題集や過去問等を使ってどんどん解いていくのです。
その際に、「1時間で25問」等の目標をしっかりと立てて取り組むと効果的だし、寝落ち予防にもなります。
また、これは既に2次対策を始められている方向けですが、東京から名古屋までの間で事例を解き、名古屋から大阪までで解答・解説チェックを行うことで大阪出張のたびに往復で2事例を解く、というような人も私の友人にいました。
それから、普段の環境と異なる空間でも集中力を維持する練習にもなります。騒がしかったり、人通りが多かったりする中で、いかに目の前の問題に没頭できるか。これは、本番に向けてのとても良い修行と考えることができます。
こうして考えると、移動時間は「ゴールデンタイム」。これをフル活用することで、普段よりもむしろ出張時の方が質・量ともに充実したものにできます。
あ、これを実現するためにも、移動は一人になるようにできる限りに手を尽くしてくださいね。同行者がいる場合、新幹線での移動なら現地の駅改札で待ち合わせする、飛行機での移動なら別々にチェックインして最終搭乗口での待ち合わせにする、とか。
うまく立ち回って、誰にも邪魔されない、まとまった時間を獲得するよう努めてみてください。

2.宿泊出張では朝の時間帯を有効活用しよう。
朝型学習のススメというのはこれまで道場でも色々なところで書かれています。
私も普段からできる限り朝型にするように心がけておりましたが、この朝勉は宿泊出張の時こそ大きな効果を発揮します。
出張先での夜は、社内外の人と食事したり、飲んだり、といった形で勉強できないケースも多々ありますよね。
対策としては、
お付き合いは最小限に。断っても差し支えない場合は、きっぱりと断る。
酒量を抑える。早めに上がり、就寝前に少しでも学習時間を確保する。
といったことが挙げられます。でも、私の場合は結構飲んじゃってました。もともと旅好き、お酒好きで、出張先での地元料理、地酒なんかを楽しむ機会はできるだけ楽しんじゃおう!!っていうタイプだけに、どちらかというと夜の勉強は鼻から諦めて、夜繰り出すことが多かったです。。。(←反面教師にしてください。笑)
それはそれで、仕事を円滑に進めるためにも、また自分自身の息抜きのためにもよかった、と自分でフォローしながら、ここで朝型学習が威力を発揮します。朝食前に2時間くらい確保して夜できなかった分をしっかりとカバーしていました。

3.厳選した学習ツールを持って行こう。
学習が進み、科目数が増えていくにしたがって、あれもこれもと教材や学習ツールを持って行きたくなりがちです。
出張中でもたくさん勉強しよう!との意気込みは悪いことではありませんのですが、結局のところ出張中にできることは限られます。
私の場合も出張バッグが教材だらけ、みたいな時がありましたが、そうするといざ勉強開始という時に「さて、どれからやろうかな」なんて無駄に迷ってしまうこともありました。なので、出張に連れて行くのは重点科目(初学で受験校利用の方であれば、現在受講中の科目)のアウトプットツール+基本テキスト、といった具合で十分です。
これは普段からの学習にも通じることですが、何を勉強するかは事前に決めてしまう方が良いです。せっかく学習時間が出来て、机の前についてから何をしようか、なんて考えることは大切な時間を捨てているようなものです。歯磨き中でも、食事中でも、ちょっとした仕事の合間でも、入浴中でも、就寝前でも、常に「次は○○をやろう」と考える癖をつければ良いと思います。これって要は「課題発見と学習計画の外段取り化」とも言えますよね。
出張中でも上手に外段取り化することで稼働率を上げると、移動中や朝の貴重な時間をフル活用できると思います。

4.ツイッターやブログなどに目を通そう。
上記の通り、移動時間や朝にしっかり勉強ができれば良いのですが、ついつい「出張中だから仕方がない」との気持ちになることもあります。
そんな時には、ツイッター仲間やお気に入りの受験生ブログを眺めてみましょう。諦念している間にもコツコツ、ガツガツと学習に取り組んでいる同志のコメントや記事を読めば、闘争心危機感が掻き立てられ自然とモチベーションも上がってくるでしょう。
つぶやきすぎたり、サーフィンしすぎて時間を無駄にしてしまうのは本末転倒ですが、これはと思えるブログ等を仕事や学習の合間に読むことで自らを鼓舞するのは有効だと思います。そして、この「一発合格道場」もそのような存在でありたいと思います。

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先日、コニケン学習スタイルについて書いていました。出張時は生活リズムが普段と異なりますが、出張時には出張時なりの学習スタイルを確立してしまえば、逆に普段よりも集中して勉強することは可能です。出張時は学習時間が取れずピンチ!ではなく、正に「ピンチはチャンス」。自分なりのスタイルを確立してみてくださいね。

では、今日はここまで。

Ciao!
by うちあーの

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出張時の学習方法”へ2件のコメント

  1. ざうるす より:

    こんばんは。
    総じて出張は学習時間の宝庫・・・うちあーのさんに同感です。
    2の宿泊出張について、私ざうるすの場合は、

    1) 早く着いて、カフェで二次演習/過去問をやる。

    2) 新幹線・飛行機の待ち時間(駅・空港から1.5時間後乗車に設定)に二次演習/過去問をやる。

    3)その為、出張先では効率的に仕事する。

    勉強時間確保の目的があれば、出張先での仕事を効率化できるアイデアが、たくさん浮かんできました。
    社内および訪問先から、手抜きはしていないと思われているはず、多分(^^;)

    1. うちあーの より:

      ざうるす様

      コメントありがとうございます!
      ざうるすさんも出張中はアウトプット中心の学習をされていたようですね。
      3)は大きなポイントですよね!せっかく勉強のために確保したはずの時間を仕事に食われてしまったらたまらないですからね。
      私も、常に出張目的を明確にして、できるだけ効率的に目的を達成するように心がけていました。
      自分にしかできないことは何かを考え、それ以外のことは抱え込まずに取引先や同僚、場合によっては上司にふってしまった時ほど効率がよかったと思います。
      ざうるすさんの「出張先での仕事を効率化できるアイデア」も是非お聞きしたいです!

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