レジェンド投稿シリーズ⑧ 幸運を呼ぶ、世界の畠ちゃん、開業7年目の現在地 by 世界の畠ちゃん
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みなさん、こんばんは。本日2度目のレジェンド投稿シリーズ、担当のサトシです。
本日のレジェンド投稿は2本建てとなっております。
2本目の投稿となる今回のレジェンドメンバーは、【8代目 世界の畠ちゃん】さんです。
名古屋好きの私(サトシ)からすると、「世界の●ちゃん」と聞くと手羽先とビールをいただきたくなるのですが(笑)、どのような方でしょうか?楽しみですね。
それでは畠ちゃんさん、よろしくお願いします!
自己紹介
みなさんこんにちは。8代目の、世界の畠ちゃんと申します。
現在、地方の県庁所在地で、中小企業診断士と社会保険労務士の事務所を営んでおります。2018年3月開業で6年6ヶ月過ぎ、スタッフ数は14名です。
元々、ブログ「中小企業診断士一発合格道場(以下、道場)」での存在感が薄かった上に、ブログを書いた翌年から道場に全く関わっていないのですが、SNSでゆるく繋がっていたためか、先日、初代JCさんより、「畠ちゃんの独立話聞きたいな〜」と、突然の御下命がありました!
「私でいいんですか!?」と思いましたが、大恩人のJCさんからのお話であれば、一つでも皆様の参考になるように、お恥ずかしいですが私の開業から今までの経験を書かせていただきます。ストレートに実体験を書いたので、身バレしそうですから、ネット検索はくれぐれもお控えください(笑)。それでは、13,928文字と長文ですが、幸運な男の6年半の歩みをご笑覧いただければ幸いです。
受験開始
私は大学卒業後に、国家公務員となり、そのあとは組織再編で公法人となりました。30歳ぐらいで社会保険労務士(以下、社労士)を取り、30代中頃には「そのうち開業したいな」と思っていたところ、正月に会った同い年の従兄弟から中小企業診断士(以下、診断士)の勉強をして挫折した話を聞きました。「コンサルタントの国家資格!そんな資格があるとは!」と興味を持ちました。ちょうど、「これからの士業は経営コンサルタントの視点やマインドが必要」ということを何かの本で読んで知っていたので、スマホで検索して、ほどなく「道場」と運命の出会いを果たしました!!
「ボランティアでこんな激アツな記事を書いてる人たちって、すごい!」と、ものすごく感動したことを覚えています。正月から毎日毎日、朝から晩まで、寝ても覚めても、1ヶ月以上かけて、すべての記事を読んだと思います(笑)
すっかり道場に魅了された私は、考え抜いた挙句、2月22日に決意を固めて、一次試験まで約半年のタイミングでしたが「受験するのは今回だけ!」と決めて、TACのスピードテキストとスピード問題集を通販で全冊買って、勉強を始めました。「道場があれば、地方で独学でもきっとやり抜ける!」と思ったのです。
それからは、毎日早起きして、出勤前に勉強し、仕事を猛烈な勢いで終わらせて、退勤後は図書館やマックで勉強を続けました。
そして、待ちにまった初めての道場セミナー!緊張しながら7代目主催セミナーに参加させてもらいました。「おおお~、この人たちがブログ書いているんだ!」と半ば、アイドルに会ったファンの如く感動しました。「女性陣キラキラしてる〜!」「フェイマオさんって、きめ細やかなブログ書いてるから女性だと思っていたけど、男だったんだ・・・」とか(笑)。セミナー後の懇親会の帰り際、とある7代目女性が、いきなり私の手を取って握手をしてくれて、目を見つめながら、「絶対受かってね!応援してるよ♡」と言われたとき、「オレ・・・、死んでも受かります!!」と心に誓いました(笑)
そんなこんなで、奇跡の連続で、2次試験242点、財務41点という、大変ギリギリではありましたが、最終合格までストレートで一発合格することができました。
今の私があるのは、まさに道場のおかげです。
実務補習
私は、約1.5か月の実務補習(3社の診断)を選びました。他県まで週末通って、安いホテルを渡り歩きました。子持ちのサラリーマンには痛い出費ですが、将来に向けての投資ですからワクワクしていました。しかし、私の実務補修のメンバーが、とてつもなくレベルが高くて、ついて行くのが大変でした。MBAホルダー(診断士資格いる?)や、超有名企業のアメリカ副社長経験者(診断士資格いらなくない?)や、現役東大大学院生で公認会計士(診断士資格いらないでしょ!)など、全員私より遥かにレベルの高い人ばかりでした・・・。指導員のベテラン先生もすごい方で、「私は、診断士だけのスキルで飛び抜けた存在になるのは無理だな・・・」と早々に悟らせていただきました。
そこで、私の場合は、藤原和博氏の「100万分の1理論」で行くしかないなと思いました。この理論は、一つの能力だけで100万分の1の存在になるのはとてつもないこと(ほぼ無理)だが、100人に1人の存在は努力すればなれる。それを3つ掛け合わせれば、1/100×1/100×1/100 で100万分の1を目指せるよ!という考え方です。私にもこれならできそうだと思っていました。そこで、診断士×社労士×笑い(コミュニケーション力)で100万分の1を目指すことにしました(笑)
診断士を取得したものの・・・
受験時に、「診断士を一発合格したら、脱サラさせてくれ!」と妻に話をして了解を得ていたのですが、いざ開業するとなれば、子供2人に住宅ローンも抱えていたので、しっかりリサーチしてからでないと、家族を路頭に迷わせることになると思いました。そこで、診断士登録し、さらに社労士は開業登録以外に勤務登録というのができますので、どちらも入会金を払って、登録しました。
やはり、独立できるかどうか、自分の実力が通用するかを確認するためにも、リサーチを兼ねた副業は必要ですよね。そこで、勤務先の就業規則を確認したところ、副業は届け出をすれば出来そうだったので、支部長に了解を得て申請をしました。支部長は、地銀の常務取締役だった方なので、「銀行でも診断士に一発合格はなかなかいないから、素晴らしいぞ!大いに副業をやれ!」と言ってくだいました。しかし、全国本部からの回答はまさかのNG!
記憶が曖昧ですが、頭に来たので、全国本部に電話をして、結構文句を言ったような気がします(笑)そうしたら、相手の担当者が嫌な奴で、私にやり込められた腹いせに、私の名前でネット検索をしまくったのでしょう。
この道場ブログが見つかったらしく、私の記事を隅々まで読んでくださって、「今の仕事を辞めてゆくゆくは開業したい!」というところを見つけて、支部長にまで報告してきて、呼び出される事態に(笑)
まあ、開業するために辞める理由を探していたのでちょうどよかったので、「いつかはわかりませんが、辞めるつもりです」と伝えました。
JCさんのアドバイス
そんなころ、9代目の道場セミナー@渋谷?に手伝いで参加しました。前年度執筆者がセミナーを手伝う流れだったからだと思います。
上記の一件があって、真剣に迷っていた時なので、密かに、JCさんがいらっしゃったら、相談しようと思っていました。そうしたら、セミナー開始前に誘導で外に立っていたJCさんを発見!道場の創始者ですから、雲の上の存在すぎて、直接お話ししたことはあまりなかったと思いますが、「ご相談してもよろしいでしょうか!」といきなり相談を持ちかけました。
人生お悩み相談をいきなりされても、JCさんは温かく私の状況を頷きながらよく聞いてくださいました。「うんうん、なるほどね。それなら、畠ちゃんは独立したほうが良いね。きっとできるよ!」と背中をぐっと押してくださいました!
JCさんの真剣な顔つき、今でも覚えています。ものすごく、温かくて、勇気を頂いて、嬉しくて・・・駆け出したいような気持になりました!よって、そのあとの9代目セミナーは記憶があまりありません・・・(笑)
JCさんにはこの場を借りて、改めてお礼申し上げます。
虎穴にいらずんば・・・
JCさんに背中を押していただいた私は、さっそく勤務先で、約半年後の2月末で退職することを申し出ました。残りの半年、立つ鳥跡を濁さず、仕事をきっちりやることと、徹底的に外部環境をリサーチすることを決めました。
士業の開業関係の書籍は、ネットの中古本を買いあさって、読みまくりました。
また、公開されている県内の社労士と診断士の名簿を入手し、毎日毎日、ネット検索にて、HPでの料金体系や業務内容を一人残らず調べ上げ、さらに、グーグルマップで全ての事務所を見まくりました(笑)
そこで分かったのが、自宅を事務所にされている方が多いということ、ホームページがある人も少ないし、ましてやブログを毎日書いている人はいない、でした。東京にはいるのでしょうが、私の県内ではこのような感じでした。そこで、自分のHPはなるべく更新していこうと決めました。
あと、当時パートをしていた妻が若い頃に行政書士の資格を取得していましたが全く活用していなかったので、「二人で一緒にやればうまくいくよ!行政書士として開業しよう!」と、そそのかしてその気にさせました(笑)。実務未経験の妻に写真館に行かせて、プロフィール写真を撮ってきてもらい、道場で覚えたWordPressで妻の行政書士HPを自作しました。その後、私自身の診断士・社労士事務所のHPも、夜な夜な作成して、料金表などを準備しておきました。
ちょうどその頃だったと思いますが、当県の診断士協会が主催する創業塾が県内で開始されるのを発見!仕事が終わって、会社を飛び出して高速道路を飛ばし、全5回参加しました。最初に参加した際に、年の近い診断士の方のマーケティングセミナーを受けたのですが、プレゼンがうまくて、話が面白くて、ビックリしました。「独立診断士って、すごいな!」と感じました。
セミナー終了後、彼にセミナーを聞かせてもらったお礼を伝えにいって、「年明け3月に診断士と社労士で創業する予定です」、と伝えたらとても喜んでくれて、そのまま夕食を食べに行き、「独立したら中小企業庁よろず支援拠点の仕事を紹介するよ」と幸運にも言っていただきました。
また、年明け1月には、県社労士会の新年賀詞交歓会に参加しました。「社労士ってどんな人がいるんだろう?」とリサーチのために参加です。たまたま隣に座った年配の社労士・行政書士の方が話しかけてくれました。名刺交換したら、高校の先輩だということが判明(私の名刺の裏面には、プロフィールを書いています)。「君は今後どうするの?」と聞かれたので、「社労士は勤務登録していますが、実はこの3月に開業する予定です」と話しました。そうしたら、「奥さんも君が公務員みたいな男だから結婚したのに、辞めるなんて人生設計狂っちゃうよね、ヒドイね〜」と言われました(笑)「私も開業しますが、妻はひと足さきに行政書士として開業したので、2人で頑張ればなんとか食っていけると思います」といったところ、「ええっ!?私は行政書士がメインなんだが、60歳過ぎたので引退しようと思っているんだ!ちょうどよかった!奥さんにノウハウ叩き込んで顧客も譲ってあげるから、明日スグに事務所に来させてくれ!」というありがたいお話をいただきました!その先生は、家事育児に忙しい妻のペースに合わせてご指導くださり、顧客もたくさん譲ってくださって、いまも面倒見よく妻をサポートしてくださっています。偶然の出会いに感謝です。
事業計画作成
3月開業に向けて、事業計画を立てないわけにはまいりません。5年後、10年後のあるべき姿を考えた時に、私の実力からすると、診断士として高単価の顧問料で顧問契約を続けるのは難しいと考えました。そもそも、コンサルは課題解決なわけなので、何年も課題解決できず顧問契約を続けるのはおかしいですよね。社外CFOのようなポジションだと可能でしょうけど、ただ、私は財務が得意ではありません(笑)
それよりも、社労士として、スタッフを雇用して、人材育成して、組織力で様々なサービスを提供し、事務所の総合力でお客様に貢献する方が自分にはあっていると考えました。診断士としては、補助金などで貢献するというイメージでした。
そのため、元同僚女性が退職して専業主婦をしていたので、パートに来ないかと声をかけました。自分が外出している間に、仕事が少しでも前に進んでいて欲しいと思ったからです。
また、自分の立ち位置というか、どのポジショニングで自分を売っていくかも大切です。士業は労働集約型なので、薄利多売では貧乏暇なしで疲弊するだけ、それは避けたいです。仕事をしなくても毎月お金が入ってくる顧問契約を結ぶのは、事務所経営と私の精神安定上、マストです。診断士は、狭く、深く、顧問料は高単価ですが、社労士は薄く、広く、顧問料は低単価です。また世の中のニーズで見ても、税理士の先生やお客様からのご紹介は、社労士業務がほとんどで、公的な仕事を除いて地方においては診断士は補助金くらいです。そこで、社労士メインで顧問先を増やしていき、補助金などで診断士として活動をしていく形を目指すことにしました。
スタッフを増やしていって、社労士の仕事をある程度任せられるようになっていったら、その時には私の経験値もどんどん増えていくので、満を持して、診断士として高い月額顧問料で経営コンサルティングをやろう!と決めました。
開業準備
事業資金として用意できるのは、100万円くらいだったので、日本政策金融公庫から融資を受けることにしました。借りたのは、250万円。お金の余裕は心の余裕ですからね。創業融資は金利も低いので、多めに借りたほうが良いと思います。また、零細事業主とはいえ経営コンサルティングをする者として、融資を受けた実体験がある方が、話に説得力が出ると思ったためです。
また、人を最初から雇うとなれば、事務所が必要です。いろんな不動産屋のサイトを見ていましたが、どこも広いし、高くて、手が出せない・・・。診断士だけならシェアオフィスでも良かったのですが、社労士は顧問先の個人情報もお預かりするので、いいところないかと思っていたら、これまた幸運が!
PTAの知り合いの社長さんが、「仕事辞めて開業するんだって?俺さ、こないだ、2階建てのビルを中古で買ったんだけど、まだ部屋空いているから、貸そうか?」というありがたいお話が!家賃は駐車場込みで、7万円くらいだったかと思います。PTAやっていなければこの話に巡り合うことはあり得なかったので、幸運でした。
ちなみに、PTA活動は、子どもの通う小学校の副会長を始めてからドンドン祭り上げられて(笑)、市町村PTA代表、県PTA副会長3年、県PTA会長3年と歴任させていただきました。独立した2018年の時は、県副会長の1年目でした。PTAはボランティアではありますが、子ども達や社会の役に立てるという意味で、大きなやりがいのあるものです。相当な時間は費やしましたが、様々な会合や行政の会議に出席したり、イベント開催、問題解決など、様々な経験を積めました。なお、PTA関係で直接の顧客になった方は数えるほどですが、人前でたくさんお話しさせていただく経験と多くの仲間は、私自身にとって大きな財産です。
いざ、開業!
2018年3月1日、中小企業診断士、社会保険労務士事務所として、開業いたしまいた。地方の県庁所在地、駅から1.5キロほどの場所でした。妻には、こう言いました。「1年でものにならなかったら、廃業して、就職する」と。しっかり撤退ラインを決めての開業です。私のわがままで、家族に迷惑かけるわけにはいきませんから。
初日のやるべきことは、挨拶まわり!挨拶は、向こう三軒両隣!
事務所の右隣には、大きなクリニック!
こちらは、挨拶に行くも、事務長のそっけない対応で何の手ごたえもない(笑)
気を取り直して、左隣には3階建ての大きなビル!おお!まさかの税理士事務所様!なんという偶然!恐る恐るピンポンを押して、お伺い。
従業員30名の大きな御事務所!なんと、税理先生本人がいらっしゃって、お会いいただき、お話しさせていただく。
私の名刺の裏をご覧になって、「ええっ!私と同じ大学出身じゃないか!」となりまして、途端に先生のテンションMAX!(先生は大学OB会の当県幹部でした)さらに、先生は中小企業診断士を一時期勉強されていたこともあって、中小企業診断士の私を高く評価してくださいました。経験ゼロの私を信用してくださって、私に顧問先を紹介してくださるとのありがたいお話まで・・・。こちらの先生には開業当初から今まで顧問先を30社以上ご紹介いただいております。ありがとうございます!
「君の仕事柄、弁護士とつながっておくと良いだろう」と、同じ大学出身の弁護士先生をご紹介いただきました。こちらの先生は、数ヶ月に1度、士業の勉強会を10年以上開いていらっしゃってそこの仲間に入れていただきました。10名弱の会ですが、弁護士、公認会計士、税理士、不動産鑑定士、土地家屋調査士、行政書士など先輩方と楽しく交流することができ、お客様にすぐにご紹介できる関係を構築できたのは幸運というほかありません。
よろず支援拠点コーディネータに
上記の創業セミナーであった診断士さんからの紹介で、開業から一月後、4月1日から、公的な仕事(中小企業庁よろず支援拠点コーディネータ)に就かせていただきました。この仕事は、いわゆる専門家派遣で、相談者の方は完全無料で、コーディネータは国からフィーをもらうというものです。
診断士の仕事は、公的なものと民間とに大別されますが、これは公的な仕事です。ちなみに、診断士協会に所属していると信用保証協会案件、商工会・商工会議所案件、再生支援協議会案件などの紹介もあるようですが、私は信用保証協会案件以外はやったことありません。
当県のよろず支援拠点には、さまざまな士業の方や、工業系・技術系のコーディネータも20名近くいらっしゃいました。ボスが診断士の先生で、仕事の量と質に大変厳しい先生でたくさん鍛えていただきました。また、相談会に出向いた際などは、他のコーディネータのコンサルに同席する機会も多く、たくさん学ばせていただきました。
私が担当した相談内容は、相談者の紹介が金融機関から多かったので、創業やマーケティング、事業承継など診断士としての内容が多かったと思います。のべ数百名の相談者の方と対応させていただいたので、自分の中の引き出しが増えました。コンサルの場合は、圧倒的な経験量がないと、質は確保できないと思います。そういう意味でも、公的な仕事で経験を積ませていただき、創業当初に安定収入を頂けたのは、大変ありがたいことでした。
結果的に、約2年半やらせていただきましたが自分の仕事が忙しくなってしまい、月5日稼働も難しくなっていました。社労士は私だけだったので、迷惑をかけないように社労士の後任を紹介して退かせていただきました。ありがたいことに、事務局やコーディネータの皆様とはいまだに交流させていただいております。
コロナ禍において
顧問先の雇用調整助成金などに対応しつつ、合間に、事業再構築補助金も10件近くやらせていただき、毎日夜中まで仕事をしていた記憶です。当県には独立している診断士は30名程度?なので、診断士としてお役に立ててよかったなと思いました。この頃は、カフェイン飲料を飲んで仕事をして、夜中に近くでラーメンを食べて帰るという不健康な生活をしていました(今もあまり変わりませんが笑)
引っ越し
創業の際に借りていた部屋から、建物内で少し広い部屋に移動させてもらいましたが、机6台以上入らなかったし、みんなで夜中まで仕事することが多く、「社労士事務所なのにブラック(残業代は支払っていますが)」という笑えない状況だったので、人員を増やすためにも、2022年3月、近隣で広いところを偶然見つけて引越しをしました。3階建の一棟借りです(1階は駐車場6台、2階が事務室、3階は会議室)。この当時、スタッフも3人採用してスタッフ数は9名だったと思います。
大家さんには、契約前に、自分が何者かをご説明して安心していただこうと、自己紹介文兼ご挨拶文を書いて大家さんにお渡ししました。そうしたら、大家さんも私もロータリアン(ロータリークラブのメンバー)という共通点や、私が士業で固い職業であること、私の人柄!?もあってか、元値の半額近い家賃にしてくださるという幸運に恵まれました。看板も大きく出していいですよ、と言っていただき、玄関ドアにも大きく事務所名を表示させていただいて、さながら自社ビルみたいに(笑)
案の定、みなさん自社ビルだと勘違いされ?不思議なことに、引越し後は仕事もさらに順調にご紹介をいただいております。
現在
ありがたいことに年間40社ペースで顧問先が増えている状況です。残念ながら、純粋な診断士業務のみの顧問先は現在はありません。ほぼ社労士メインの顧問先です。今、診断士として公的な仕事は受けていないので、補助金申請と、許認可の際に財務内容が悪い会社が必要となる財務診断書作成くらいです。しかしながら、診断士を持っていることで他の社労士との差別化ができているのはもちろん、診断士の知識が土台にあることで広い視野でアドバイスできているのは間違いないと思っています。
売り上げ推移
開業した2018年3月の初月売り上げは、2万円でした。その時は、「わーい、ゼロ円でなくてよかった!」と嬉しかった気持ちと、「でも、サラリーマンの時の給与を稼ぐのって、めちゃくちゃ大変じゃん!(汗)」と思い、急に現実を突きつけられ、焦ったのを覚えています。しかし、楽天的&前向きな私は、「よっしゃ、やったるぜ〜!」と俄然やる気が湧いてきたのも事実です。その年は、12月で締めて、確定申告したところ、年商は独立前のサラリーマン時代の年収を上回りました。
その後は、
2年目は、対前年比210%
3年目は、対前年比135%
4年目は、対前年比120%
5年目は、対前年比200%
6年目は、対前年比115%
7年目(今年は)は、年の途中ですが、対前年比130%というところです
セミナー
開業時からお世話になっている税理士先生からは、「セミナーは、自分の勉強にもなるから、無償であっても、話をいただいたらお受けした方が良いよ」と教えていただいたので、断らずに受けています。初めてのことばかりですから、大変ですが、あらゆることを調べて、できるようになると嬉しいものです。
セミナー講師をやると、セミナー受講者のかたが顧問先になってくれるケースもあるので、それも嬉しいですよね。また、セミナーは「先生ポジション」を確立できるので、我々士業にとっては大変重要です。私は顧問サービスなどを販売はしますが、営業はしません。営業してしまうと我々のポジションがお客様の下になってしまうので、そのあと仕事がやりづらくなってしまいますからね。セミナーは公的なところからのご依頼では、各商工会・商工会議所、県経営者協会、県中小企業団体中央会など。内容も、私がやらせていただいてきたのは、創業、労務関係、助成金・補助金などです。
経営者団体など
零細事業主として活動していると、経営者の皆様から、さまざまなお誘いをいただきます。誘われたら一度は飛び込んでみることにしており、以下の団体には所属しています。
県診断士協会:診断士の場合は強制加入団体ではありませんが、加入しています。会費は月6,000円程度。研究会活動も参加しておらず、仕事ももらっていないのですが、お世話になった方々が会長や理事なので、お布施のような気持ちで支払っています。
県社労士会:こちらは、強制加入団体。月7,000円程度。頼まれて理事を2期目務めています。
ロータリークラブ:世界的な奉仕団体で、経営者が加入。メンバー2名の推薦と、既存メンバーが1人も反対しないことが条件で加入できるメンバーシップクラブ。月会費は2万円。毎週の例会にてホテルで昼食をとりながら交流します。基本的に1業種1人ですし、さまざまな経営者と交流でき学ばせていただける場なので、貴重です。
県経営者協会:経団連の地方版。会費は自分の会社の従業員数によりますが、当所は月6,000円。さまざまな企画やセミナーがあります。参加していませんが、先方も気を遣ってか?セミナー講師の仕事を振ってくれます。独立診断士なら加入をお勧めします!
県中小企業家同友会:月1回の例会で、経営者同士のグループワークなどで学び合う会。月6,000円。若い方が多い印象。総会くらいしか参加できていませんが、顧問先様が要職を務めていらっしゃるので、続けています。
地元の商工会議所:最近誘われたので加入。会費は安くて、月1,000円以下。私はただ入っているだけになっていますが、独立診断士なら、開業したらすぐ入ると良いですね。診断士は商工会や商工会議所案件で頼られることが多い印象です。45歳以下の方なら青年部にも入れるようです。
あと、私は入る機会がありませんでしたが、主に2代目経営者の方が集まる場としては、40歳までならJC(青年会議所)があります。そこに入ると、経営者と濃密な関係が築けるようです。夜の会合が多そうなので、出費も多いでしょうが・・・
顧客獲得導線
当然ですが、どのルートでお客様と出会うかを考えて、デザインしなくてはいけません。まずはこちらの存在を知っていただかないと、話になりません。
HP・・・オウンドメディアなので、誰からもBANされることはありません。もちろん、公序良俗に反しない内容が原則ですが。私の場合は、1,500円くらいのWordPress入門書の通りにやって、ホームページを自作しました。維持費はレンタルサーバー代の月500円程度。
現在も、ほぼ平日は毎日投稿(まとめて書くことが多いですが)しており、投稿数は約600記事くらいになりました。ただ、内容は貧相で、「こんなことやった、どこに行った」「こんな昼飯食べた」「飲みにいった」それくらいのしょうもない内容です(笑)。ただ、顧問先様も、紹介されたお客様も、当所への求職者も、元同僚も、親戚も!意外にみんな見てくれますので、続けることに意義がある、と思って続けております。
Googleマイビジネス・・・最低限、オーナー登録をして、事務所や自身の写真を載せたりするのが良いです。これすらないと、存在すら怪しまれます。
セミナー・・・開業本によっては、FAX DM送って、自主セミナーがおすすめと書いてありますが、なかなかハードルが高いですね。私も自主セミナーはやったことありません。私は、人づてに頼まれた公的機関(商工会等)でセミナーをたまにやっているだけですが、これから独立しようとする診断士の方なら、商工会や商工会議所にセミナーを提案すると、きっと受け入れてくれるのではないかと思います。どこも、会員に付加価値を提供するためにセミナー講師を探していますので。横のつながりもあるので、他の商工会・商工会議所によければ紹介してほしいといえば、やってくれるでしょう。また、何より場数を踏むことが大切ですし、顧客との出会いの場にもなりますので、たとえ安価であっても、やる価値はあると思います。
紹介・・・特に、税理士さんに信頼してもらえるとドンドン顧客は増えていきます。まずは、紹介されたお客様の顧客満足に全力投球!評価は税理士さんに筒抜けですから。また、意外に大切なのが、こまめな報告。紹介されたお客様とアポイントの日時が決まったらその旨、面談したらその結果を報告とお礼、顧問契約になった際には報告とお礼などをこまめに。当たり前のことなのですが、立て込んでくると忘れがちなので、注意しましょう。
名刺・・・我々士業は自分が商品なので、顔写真はマストです。だって、たくさん名刺交換したら、もう誰が誰だかわかってもらえないですよね。顔写真のある名刺って、少ないですから入っていれば記憶にも残りますよね。写真館で最高の笑顔の写真を撮って載せましょう。そして、名刺の裏面には、学校などの経歴や趣味、特技などを書いて自分から自己開示しましょう。そこから、縁が繋がることも多いです。
パンフレット・提案資料・価格表・・・我々のサービスは目に見えないので、資料を作成しなくてはいけませんよね。診断士の方は、名刺だけの方が多いような気がします。価格は要見積もりであっても、概算の額や、モデル事例、お客様の声も載せると良いですね
メールマガジン・・・顧問先になる前の見込段階のお客様にも、顧問先同様に月1回メールマガジンを送っておくことで、社労士や診断士ニーズが起こった時に、声をかけてもらえます。
受験生支援
当所内にも社労士受験生がいます。1人は数年前に合格し、勤務社労士として当事務所で活躍していますし、他にも若い職員2名が受験勉強中です。一方、診断士受験生は当所内にはいませんが、仕事で知り合った公的機関の若手職員の方が「私も診断士目指しているんです!」と何人か声をかけてくれることがあるので、その方々を集めて、年に数回、“受験生応援勉強会”という名の飲み会を開催しています。もちろん、私のオゴリです。その中の1人が、今年の1次試験を無事突破し、今まさに2次試験勉強中とのこと!私に勧められて、道場セミナーにも参加したりと、この道場ブログの熱心な読者のようです。I野くん、がんばれ〜!
今後の展望
当所としては、職員の人材確保と育成に努めつつ、何よりも私自身がレベルアップをして、さらにお客様に付加価値を提供できる事務所にしたいと思います。顧問先ごとに複数担当のチーム制にしていますが、初回の顧客面談なども職員ができるようにしていきたいと思います。だんだん、事務所自体を信用してくださるようになってきていますので、加速させていきたいと思います。
時代の流れとしては、地方でも、働き方改革による労働時間抑制、最低賃金の継続的な引き上げ、事業承継の活発化など大きな変化が巻き起こっています。変化は我々士業にとってはチャンスですよね。顧問先様には、助成金、補助金を活用していただきながら、DX化の推進や生産性向上もサポートしております。また、社労士業界も単純な手続き代行は減少し、コンサルティングにシフトしていく流れは他の士業と同様です。診断士と社労士の境目はどんどんぼやけていくように思います。変化しない、現状維持は停滞を意味しますので、当所でも業界専用AIやSaaSなど様々な新しいサービスを契約して、積極的に取り入れています。
今後、少子高齢化により、企業での人材育成がますます重要になることから、当所内で研修部門を立ち上げたいとも思っています
地方では、高齢化が進んでいることもあって、社労士事務所自体の事業承継の話があります。ありがたいことに今までも数件、「私が引退するときは事業を引き継いでほしい」とのお話をいただいております。それは現実になるのはまだ先の話ですが、ありがたいことです。それとは別件で、5月には同じ市内の社労士・行政書士の先生が急に引退されたのですが、私は存じ上げない先生でしたが、他の先生から「畠ちゃんなら、引き継ぐでしょ!」ということで話が回ってきました。その場で「やります!!」と返事して事業を承継させていただき、スタッフを2名をそのまま雇用させていただきました。またもや幸運に恵まれました。「あいつなら、断らずにやるだろう」と他の先生に思っていただけたのが良かったのかもしれません。
プランドハップンスタンス理論
最後に、この理論をご紹介して終わりたいと思います。
創業前に書籍を読んで知って、「この理論は自分の人生にも当てはまるかな?」と思っていました。開業してからの6年半を今振り返ってみて「ホント、その通りだった!」と実感したのが、“プランドハップンスタンス理論”です。
これは、計画された偶然と訳され、「キャリアというものは偶然の要素によって8割が左右される。偶然に対してポジティブなスタンスでいる方がキャリアアップにつながる」というスタンフォード大学のクランボルツ教授によって提唱されたものです。
プランドハップンスタンス理論を構成する重要な要点としては、以下3つの要点があります。
・個人のキャリアの8割が、偶然の出来事に左右される
・偶然の出来事を本人が主体的に活用することで、キャリアアップできる
・偶然を意図的に生み出せるよう行動することが大切である
なんか、当てはまっている気がしませんか?(笑)
自分の体感的には、私は運がめちゃくちゃ良いと思っています。偶然の出来事をうまく呼び寄せているような気もします。
偶然を意図的に生み出せるように、
HPのブログを続ける、
名刺には笑顔の写真、裏書にプロフィールを載せる、
誘いがあったら断らずに一度はやってみる、
仕事以外も一生懸命取り組む、
などは、やってきたと思います。
「頼まれごとは試されごと」とも言います。
基本、頼まれたから断らないことにしています。
頼まれるということは、その人には、私ならできると思っているわけです。
たまに、大いなる勘違いのこともありますけど(笑)
もし、自分ができなければ、誰かを必ず紹介します。
経営者の皆さんがよくいうのは、先輩からの依頼に対する答えは、「はい」か「YES」か「喜んで!」だそうです。
断らずに受けて、スタッフに仕事を振って、業務効率を上げて、達成し続けることは、負荷がかかります。でも、組織力を高めるには、筋トレと同じで一定の負荷は必要ですね。独立すれば、上司もいないので、厳しいことを言ってくれることは無くなります。「仕事があるうちが華」ですから、なんでも真面目に、選択肢は狭めずにやっていくしかありません。
全国的にみても、社労士事務所は弁護士や税理士と比べても小規模です。職員数30人の事務所になれば、なんと、全国トップ30位になれます。まずは、あと7年くらいでそこまで行きたいと思っています。その頃には、私も診断士として、良いコンサルができるようになっていたいと思いますので、時間を作って、診断士協会の研究会などにも関わって、研鑽を積んでいきたいと思います。
まとめ
まとまりのない話に長々とお付き合いいただき、ありがとうございます!
あなたの忍耐力も、相当なものですね(笑)。
創業から今までを振り返る貴重な機会をいただき、JCさんをはじめ、道場15代目の皆様、誠にありがとうございます。
まもなく、2次試験の方、来年の1次試験を目指す方、目標はそれぞれかと思いますが、診断士受験に臨むこと自体が、皆様の人生に幸運をもたらす、偶然を呼び込む主体的な行動になっていると思います。
これから皆様の人生に、きっと様々なチャンスが訪れますね。
ぜひ、それを逃さず、うまく繋げていってもらえれば、私としてもこんな嬉しいことはありません。
道場読者の皆さんなら、きっとできます!
YES, We Can!!!
それでは、またどこかで!
畠ちゃんさん、ありがとうございました。
診断士はこのように偶然の出会いや幸運が仕事につながったりします。でも、偶然・幸運って必然・運命なんだと思います。
さて、明日は15代目通常運転に戻り、おーちゃんです。

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開業7年目の現在地、とっても興味深く読ませていただきました。8代目の畠ちゃんさんとロックさんに声をかけていただいたからこそ、9代目として活動ができ、そして今につながっています。また杯を交わせる日を楽しみにしています。貴重な記事ありがとうございました!
きゃずさん、コメントありがとうございます。
畠ちゃんさんからコメントを預かっています。
きゃずさん
コメントありがとうございます!
いつも御活躍をSNSで拝見してますよ!きゃずさんは、もはやサラリーマンの枠に収まりませんね!
noteも絶好調で、余人をもって代え難いご活躍、本当に素晴らしいです!
でもまあ、それもひとえに、私とロックのおかげですからね!今度、ご馳走してもらわなくちゃな〜(笑)
ご活躍楽しみにしています♪
おはようございます!
世界の畠ちゃんチルドレンのI野です笑
はじめてコメントさせていただきます。
先生には診断士試験のご支援はもちろん、事例Ⅴでは大変お世話になっております!!
現在二次試験の勉強、壁に当たってますが道場ブログに勇気づけられてます!ここからラスト1ヶ月逆転合格に向けて走り抜けたいと思います。
にっくさん、共に合格勝ち取りましょう!!
I野さん
コメントありがとうございます!おーちゃんです。
これまでもオンラインセミナーご参加いただいているとのこと、ありがとうございます✨
まだまだ点数が上がるのはこれからです!最後の最後まで、応援させていただきます!リアルセミナーでもお会いできること楽しみにしております✨
(世界の畠ちゃんさんより)
I野さん
初めての二次試験、壁にぶち当たっているんですね‥、そう来なくっちゃ(笑)
二次試験はとても難しいですから、当然です。でも、最後まで諦めず、今年絶対に受かるんだ!という強い決意で臨んでください。きっと幸運が舞い込むはずです!
あと、I野さんは息抜きと称してTikTokやInstagramを見て時間を浪費する癖がありますので、あと1ヶ月は道場ブログ以外見ないように!
合格したら、事例Ⅴやってあげますね(笑)
健闘を祈ります!
I野さん
にっくです。
僕も絶賛「60点の壁」にぶち当たっているところです!笑
「国境の長いトンネルを抜けるとそこは”Heaven”だった」
信じてお互い頑張りましょう!
にっく
こんばんは!
2024年二次初受験組のにっくといいます。
I野さんと一緒ですね!お互い頑張りましょう!
さて、畠ちゃんさん、合格後の軌跡をありがとうございました!
「100万分の1」理論や「プランドハップンスタンス」理論といったありがたい理論もさることながら、畠ちゃんさんの成功の裏には人間性があると思います。
「勤勉、謙虚、優しさ」
この3つが揃っていることが、仕事として、いや、人として大事なんだなと思いました。
きっと、いや、必ず合格して、畠ちゃんさんに負けない人間性の診断士になります!
ありがとうございました!
にっく
サトシです。
畠ちゃんさんからコメントを預かっています。
【コメント】
にっくさん!
コメントありがとうございます。
2024年二次初受験、素晴らしいですね!
一次試験突破、誠におめでとう御座います!
ぜひ、二次試験も勢いそのままに、思う存分、実力を試験会場に置いてきてくださいね!
さて、私めに、過分なる評価、恐れ入ります。
>畠ちゃんさんの成功の裏には人間性があると思います。「勤勉、謙虚、優しさ」この3つが揃っていることが、仕事として、いや、人として大事なんだなと思いました。
→たしかに、そう言われてみれば‥自分でも、「勤勉、謙虚、優しさ」この3つが私には揃っているなぁと、気付かされました!(笑)
きっと、いや、必ず合格して、畠ちゃんさんに負けない人間性の診断士になります!
→私に励ましのコメントを書いてくださる時点で、にっくさんの人間性が素晴らしすぎます!とても嬉しいです!!
I野君と一緒に、必ず合格していただき、一緒に診断士として頑張っていきましょう!
応援しています(^^)