財務会計:今から2次に通用する力をつける(得意な方向け)

こんばんは!アックルです。

財務会計ウィークの二日目は、「今から2次に通用する力をつける」をお伝えします。

あくまで財務・会計が得意な方を対象としていますが、どのくらい得意かって言うと、

「養成答練で80点以上の方」

「既に過去問に挑戦し、過去5年分で平均70点以上取れた方」

「簿記1級や証券アナリストを持っている方」

「会社で財務部もしくは経理部に所属しており、実務に比べて答練は簡単だと感じる方」

「事例IVで稼いで合格したい方」

です。

(なお、明日以降は苦手な方向けの「財務で足切りにならない方法」や普通の方向けの「財務で合格点を獲得する方法」なども特集します。)

■事例IVで差をつける

1次の財務会計と2次の事例IVはかなりレベルに差があります。当然、後者の方が遥かに難しいのですが、特にここ2年は事例IVの難易度がかなり高くなっています。

私も大苦戦しました。本当に難しかったし、時間が足りませんでした。
汚い字で何度も書き直し、最後はしわくちゃな答案になってしまいました。
試験が終わった瞬間は絶望的な気分でした。

私の場合は、事例Iから事例IIIの出来も自信がなかったので、得意な事例IVで失敗したことは致命的だと思いました。

間違いなく「落ちたな」と。

でも、合格できましたgood

結果的に事例IVは自己採点で60点位でしたが、実は過去2年の事例IVは40点越えればA判定だったという噂があるほどです。

ということは私は間違いなく、事例IVで他の受験生に差をつけて合格できたと言えます。

平均点が公表されないので分かりませんが、おそらく事例IIや事例IIIはあまり差がつかないので、事例IVで稼いで他の受験生に差をつけることで合格は確実に近づきます。

ですから、財務が得意な方は今からさらに磨きをかけて、2次試験に通用する力をつけましょう。

ちなみにここ2年間の2次試験の難問は管理会計・ファイナンスです。

平成20年度は「設備投資の意思決定」、平成21年度は「財務レバレッジ」「営業レバレッジ」

TACのある先生が言ってたのですが、
出題者は平成20年度、21年度は同じ人で、「受験生ならこのくらいの問題は解けるだろう!」という前提で作成したつもりなのに、あれだけの難問になったのではないかと。
なぜなら、その出題者は普段は管理会計・ファイナンスに関しては非常にレベルが高い学生を教えており、中小企業診断士受験生のファイナンスレベルをよく知らないからだと。

だから、もし今年も同じ出題者だった場合、ある程度易しくなるかもしれないが、それでもやっぱり難しい可能性が高いことが予想されます。

それでは、私の昨年の今の時期の勉強法を含め、2次に通用する勉強法をお伝えします。

■勉強法

1.私の勉強法

私は中小企業診断士を学習する前は、簿記1級を勉強していたので、財務会計にはかなりの自信がありました。

2008年11月に簿記1級に3度目の挑戦をし、その翌日から診断士の学習を始めました(1級は1月に合格通知が来ました!)。
簿記1級の学習内容と財務・会計が重複している部分が多いのと、ファイナンスに関するある程度の知識があったこともあり、
実は私はGW明けまで財務・会計の学習はほとんどしませんでした。
TACの講義も財務・会計だけは聴かなかったし(音声DL)、12月に養成答練(当時は基礎答練)を受けて以降は、他の科目に集中していました。

GWが明けてからは、財務・会計の学習を再開しました。

長い自慢話で申し訳ございませんでしたが、GW以降に私が行ったことは、以下の4つです。

①TACの計算問題集を全て解く

②1次の過去問5年分を解く

③TAC「集中特訓」を全て解く

④養成答練の復習

これらを徹底的に繰り返すだけで1次だけでなく、2次に通用する力を十分養成できたと思います。
ごくありふれた勉強法で面白みがなくすみませんが、重要なのは良問を繰り返し、たくさん解くことですこの中でも特にお勧めが「集中特訓」です。

2.「集中特訓」をマスターする

TAC出版の「集中特訓」はお勧めです。
この問題集は過去の答練や模試を収録したものだけあって、良問がたっぷり入っており、実力をつけるには最適です。各問題に「難易度」の表示を行っていますが、得意な方はレベルC(中級レベル)とレベルD(上級レベル) を中心に解きまくりましょう!

特に「経営分析」「意思決定会計」「キャッシュフロー計算書」「事例演習計算編」などは2次でも重要な論点は徹底的に復習しましょう。

ただし、「事例演習計算編」は、ただ機械的に計算機を叩いて問題を解くだけでなく、時間を気にすることなく事例問題の財務諸表をじっくり読み、事例企業の長所や短所などの分析を行いましょう。

3.文字通り事例IVの過去問を始める

すみませんcoldsweats01。私はちょっと前のブログで「今は2次対策は必要ない」と伝えました。
でも、最近になって事例IV は、今からでも過去問を始めるのはアリかな?と思うようになりました。

というのは、先日のオフ会でpenkoさんとお話をしたときに、penkoさんは「1次のときから事例IVをやっていたのが良かった」とおっしゃったのを聞いて「なるほど~」と納得したからです。
たしかに他の事例は、1次学習に集中すべきこの時期にやってしまうと、1次がおろそかになる恐れがある理由などから今はやる必要がないという考えは変わりませんが、事例IVは1次の財務・会計と直結しているので、今始めることで、2次でも差をつけられるし、1次もより高得点が狙えるようになり、補完科目にすることができます。

■その他お勧め問題集・参考書

以下で紹介する本は、別に怒涛の答練ウィークに読む必要はないですが、空いた時間や通勤電車などで読むのをお勧めします。

「企業ファイナンス入門講座」(保田隆明)

M&Aの実務や企業価値算出方法を学べます。非常に読みやすいし、ファイナンスの理解が高まります。

「デューデリジェンスのプロが教える企業分析力養成講座」(山口揚平)

企業分析の視点を身につける上では素晴らしい1冊。事例企業の収益構造などをロジカルに分解した図は目から鱗です。

「ほんとうにわかる管理会計・戦略会計」(高田尚芳)

意思決定会計を身につける上では最強の本です。分厚いですが、作者の毒舌口調による文章が面白く、あっという間に読めます。

いずれの本も2次で必要な分析的思考力が身に付きます。

それでは、本日はここまで。

BY アックル

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財務会計:今から2次に通用する力をつける(得意な方向け)”へ2件のコメント

  1. アックル より:

    集中特訓はホントにいいですよ!
    財務は今から2次を見据えた高い実力を身につけるのが大切なので、頑張ってください!

  2. wacky より:

    こんにちわ。
    今回も有意義な記事ありがとうございます。

    「集中特訓」は1次模試終了後に購入を考えていたのですが、良問が多いとのことでしたら先に買うのもいいかもしれないですね。検討します。
    普段から計算問題集とスピ問をまわしていてすでに4周目突入していますが、計算問題集の応用問題(難易度BやC)は相当実力がつきますね。先日の実力チェック模試を受けてそう思いました。
    本当よくできています。

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