中小企業診断士とのダブルライセンスについて by どらごん
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どうも、どらごんです。
筆記試験の合格発表から一週間経ちました…
今日は中小企業診断士とのダブルライセンスについて。いささか私見を述べた記事となっています。ご了承ください。
それではどうぞ。
ダブルライセンス
去年1年間で私はいろいろな中小企業診断士の方と名刺交換しました。
ほとんどは先輩の中小企業診断士です。数えたら約50枚ありました。
その名刺には「中小企業診断士」以外に様々な保有資格が書かれていました。以下に一例を示します。(順不同)
- 税理士
- 社会保険労務士
- 行政書士
- 販売士
- 宅地建物取引士
- 技術士
- MBA
- ファイナンシャルプランナー
- ITストラテジスト
- ITコーディネーター
- 情報処理安全確保支援士
- ISO審査員
また直接お会いできていないのですが、先代道場メンバーには医師や弁護士や公認会計士などの方もいらっしゃいます。
なんだか中小企業診断士はこういったダブルライセンス持ちの方が多いような気がします。なぜだろう?
ゼネラリスト
なぜだろうと考えたとき、理由として中小企業診断士という資格が他と比べてゼネラリストであるためだと私は思います。(あとは「独占業務がない」という理由もありますが…)
ゼネラリストとは、保有している知識やスキルが広範囲にわたる人のことです。
1次試験では経営全般に関することが7科目も出題され、他の専門的な士業と比べて広く浅い(そんなに浅くない)知識が問われます。
2次試験では論理的思考能力や問題解決能力、文章力といった多くのスキルが総合的に問われます。
企業経営も幅広い知識・スキルとバランス感覚を前提に運営されています。そんな企業を診断・助言する上でゼネラリスト性が重要となってくるのでしょう。
一方、そんな診断士市場で活躍する上では、周りと同じ深度で知識を身に付けてもライバルとの差別化が図れません。
そのため、他との優位性を築くために専門性(スペシャリスト)のあるライセンスを持った中小企業診断士が多いのだと思います。
よくゼネラリストを一型人材、スペシャリストをI型人材と分類されます。
そのゼネラリストとスペシャリストを組み合わせたT型人材にこそ活躍の場が広がるというわけです。
多様化、複雑化が進んだ現代社会において、幅広い知識を有した上である一つの専門分野に精通したT型人材こそがオレ最強となるのです。
T型人材のゼネラリスト部分(広げた両手部分)には中小企業診断士という資格が最適でしょう。十分なシグナリング効果もあります。
その上で何か一本、中小企業診断士の活動で有効活用できる(幹となる)知識やスキルを身に付けておきたいものです。
ただ…
ただ、私は本記事で「中小企業診断士を取得したら次はダブルライセンスを目指しましょう」と言いたいわけではありません。
(既にダブルライセンスを持たれている方は、それはそれで有効活用すればいいのですが)
現在、中小企業診断士の取得を目指している方はもちろん診断士取得のみに最大限注力しましょう。
そして今回、中小企業診断士を取得したばかりの方、まずは中小企業診断士1年目のイベント(実務補習、実務従事)やセミナー・研究会などに注力しましょう。
インプットの機会や人脈形成のコミュニティは中小企業診断士だけで十分すぎるほどあります。
インプットとしては、営業力、提案力、企画力、傾聴力、コミュニケーション力などといった診断士活動に資するためのスキルを磨いたほうがいいかと思います。
何らかの専門性を極めるために資格にこだわる必要はないと思います。勉強好きが高じてあれもこれもと資格の取得が目的とならないようにしたいものです。
むしろ今まで仕事や趣味などで培ったり経験したことが、自分でも気づかないうちに他の誰にも負けない知識やスキルとなっているかもしれません。
診断士活動を始める前にこれまでのキャリアを客観視し、自分の知識やスキル、興味、人脈を棚卸しして自身の幹と活動の方向性を(ある程度)明確にするのがいいかと思います。
あるいは未知の分野に足を踏み入れるような他流試合もいいかもしれません。(その分野の立派な資格は必要ありませんが、最低限の予備知識は必要でしょう)
とはいえ…
とはいえ、中小企業診断士の活動をする中で、経営法務や財務や情報システムなどの専門的な知見が必要となることがあります。
そういう場合は1次試験の問題でよく出てくるように、知り合いの専門家である弁護士や税理士やIT専門家を紹介できるようにしたいですね。
そしてそのような専門家をスピーディーに紹介できるように、人脈を広げる活動をしていきたいものです。
餅は餅屋。ノウハウ(Know How)よりノウフー(Know Who)ということです。
いろいろなところに積極的に顔を出して、真摯にお付き合いしていけば人脈も広がっていくはずです。
いちおう…
今回のテーマに沿って話をすると、いちおう私はITストラテジストという資格を持っています。
このITストラテジストの試験内容は割と中小企業診断士試験と近く、それでいてIT系の難関資格なのでご存じの方も多いと思います。詳しくはこちらを。
ただ、ここ最近「中小企業診断士の次はITストラテジストを取ろうと思ってるんだけど…」という相談を受けるのですが、個人的にオススメしていません。
理由は前述の通り「資格にこだわる必要はない」という思いと、それとともにITストラテジストはどちらかと言えば中堅・大企業向けの資格と思うからです。少なくとも複数名で構成される情報システム部があるような企業規模に役割が求められる資格です。(たぶん)
ちょっと中小企業診断士とシナジーは低いんじゃないかなあ…
(私が活用できていないだけかもしれませんが)
それでも、もしITストラテジストに興味がおありの方は「日本ITストラテジスト協会」に入会してみてはいかがでしょうか。資格取得前でも準会員として入会できます。
各地域で定期的にセミナーや懇親会が開かれており、ITストラテジス的な有益な情報を入手できます。資格取得のノウハウも聞けるでしょう。
そしてなによりこの協会、入会金はゼロ円で年会費2,000円です(2023年1月時点)。安すぎます!コスパ最強です。是非ご検討ください。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
なんだか取り留めのないことをつらつらと書いてしまいました。まあブログって本来こんなものだよなあ。
明日はまよです。お楽しみに。
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飲み会、ぜひ行きたいのですが、1月28日は土曜日??1月29日の日曜日??どっちでしょう??笑笑
申し訳ありません(:_;)
正しくは1/28(土)です。
ご指摘ありがとうございます!