【企業経営理論】用語の事例紹介(PPM分析、競争地位別戦略、マトリックス組織) by どらごん

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 
一発合格道場ブログを
あなたのPC・スマホの
「お気に入り」「ブックマーク」
ご登録ください!
 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

『夏セミナー』開催決定しました!多年度生向け2次試験対策です!乞うご期待!!

※別途、初受験の方には1次試験後に2次試験対策セミナーを実施予定です。

どらごん
どらごん

どうも、どらごんです。
春来たりならば夏遠からじ。
夏セミナーもヨロシクです。

今回は企業経営理論の用語に関して、身近な企業や市場の事例を紹介したいと思います。難解な用語でも、何か具体的な例があるとイメージが湧きやすく記憶の定着が早いのではないでしょうか。

論より証拠。百聞は一見にしかず。善は急げ。それではどうぞ。

はじめに

企業経営理論には様々な用語があります。テキストではその用語について丁寧に説明されているのですが、なかなかイメージが湧きにくいものもあります。

そこで本記事では、そのような用語について身近な事例を示すことでイメージの定着を図っていきたいと思います。イメージが定着すると、少しひねった応用問題や発展問題にも対処しやすくなるのではと思います。

本記事で示す事例について、ある程度は各企業や市場の動向を参考にしていますが、私個人のイメージも含まれます。その辺りは軽い気持ちで見てください。

以下、各企業様は敬称略で記します。また赤文字で示している部分は企業経営理論他の用語なので、あわせて理解を深めて頂ければ幸いです。

PPM分析の事例

PPM分析は「市場成長率」と「相対市場占有率」の2軸からなる座標に事業や製品を分類し、経営資源の投資配分を判断する分析手法です。

まあ「花形」「金のなる木」「問題児」「負け犬」というパワーワードで構成されるボストンの例のアレです。詳しい解説はお手持ちのテキストをご参照ください。

キヤノン

キヤノンをPPM分析してみました。

  • カメラ事業:花形
    • コロナ禍に伴う落ち込みが底を打ち、新製品投入で事業好調。ミラーレスカメラ、監視カメラなどにより市場も活性
  • プリンタ事業:金のなる木
    • コロナの影響でオフィス向け複合機が落ち込んだが、在宅勤務の広がりで家庭向けインクジェットプリンターが好調。一方でペーパーレス化が進み需要が減退
  • メディカル事業:問題児
    • CTスキャンやMRIなどのメディカル事業は欧米などを中心に需要伸長。健康寿命の延伸に伴い市場も成長していく模様
  • FAX事業:負け犬
    • だいぶ廃れた感がありますが、日本では自治体などを中心にFAX文化が根強く残っています。

キヤノンはご存じ、日本が誇る精密機器メーカーです。

世界一のカメラメーカーを目指して創業され、カメラ、ビデオ、プリンタ、複写機、医療機器、露光装置などが現在の主力製品です。光学技術や映像・画像処理といったコアコンピタンスを武器に多角化を進めてきました。

今回、ここの公式サイトを参考にしています。

Amazon

AmazonをPPM分析してみました。

1995年にアメリカで書籍販売サイトとして誕生したAmazonは、今ではネット通販で世界一の企業となりました。

「現状に満足することなく常に今よりも上を目指す」「利益を出さないで大規模な投資をし続ける」という経営戦略のもと、今後成長していく事業に対して他の事業の利益を迅速かつ積極的に投資し、高い参入障壁を築いています。

一方でこれまでに多くの撤退事業もありした。失敗したら即撤退という見切りの速さもAmazonの伝統芸です。

セブンイレブン

セブンイレブンをPPM分析してみました。

あまり根拠はありませんが、こんな感じですかね。事業だったり商品だったり、粒度もバラバラですみません。

「セブンプレミアム」はプライベートブランド(PB)商品として確固たる地位を確立しています。

またセブンイレブンの事業ドメインは「近くて便利」です。「近くて便利」という機能的定義で、銀行や宅配など様々なサービスを展開しています。

PPM分析は他にもアップルソニーユニクロなどが考えやすいと思います。(変わり種でジャニーズ事務所なども面白いです)

競争地位別戦略の事例

競争地位別戦略の詳しい解説はお手持ちのテキストをご参照ください。フィリップ・コトラーが提案した競争戦略の理論です。

業界内の各企業を「リーダー」「チャレンジャー」「ニッチャー」「フォロワー」に分類し、それぞれの地位に基づいた戦略があると提唱しました。

自動車業界

自動車業界の各メーカーを競争地位別戦略に当てはめてみました。(国産車のみ)

トヨタは小型車から高級車まで様々な車種を揃え、顧客のニーズに応えるフルライン戦略を取っています。(完全子会社であるダイハツの軽自動車を含む)

また、スバルは水平対向エンジンで独自性を出している典型的なニッチャー企業です。(トヨタはスバルへの出資比率が20%あるため、スバルはトヨタの持分法適用会社です)

私はインプレッサからレガシィと渡り歩いたライトなスバリストだったのですが、家庭をもってホンダのミニバンへ移行しました。(いつかBRZオーナーになりたい…)

※自動車業界にはさらにニッチな光岡自動車もあります。資本金1億円の中小企業ですが、個性的なカーデザインという模倣困難性の高い経営資源を持っています。

ハンバーガー業界

ハンバーガー業界の各メーカーを競争地位別戦略に当てはめてみました。

こちらもこんな感じで。

マクドナルドは徹底した効率化を図ったコスト・リーダーシップ戦略をとりつつ、近年は競争力のある商品開発にも力を入れています。

ちなみに私はモスバーガーのロースカツバーガーとロッテリアのポテトが好きです。

競争地位別戦略は他にもファミレスコンビニお菓子などが考えやすいと思います。

いずれも大手企業がひしめき合う群雄割拠の市場です。中小企業はブルーオーシャン戦略ランチェスター戦略で挑みたいところです。

マトリックス組織の事例

上記2つは経営戦略に関する用語でしたが、最後は組織論に関する用語です。

マトリックス組織の詳しい解説はお手持ちのテキストをご参照ください。私は最初学んだときに「本当にこんな組織あるのか?」「うまく運営できるのか?」と思っていました。でもあります。

花王

花王は日本を代表する日用品メーカーです。洗濯用洗剤やハンドソープ、特定保健用食品など幅広く各家庭の日常に浸透しています。

下図は花王のIR資料の抜粋ですが、研究開発部門がマトリックス組織であることが示されています。(出典:花王統合レポート2020 P.14 <13.9MB>)

以下、資料から花王におけるマトリックス組織の目的を引用します。

技術の領域を超えて知恵を結集するマトリックス運営を推進・強化しています。

各研究所を研究開発部門の直下組織として位置付け、意思決定のスピードアップとグローバルな成長の加速を実現します。

マトリックス運営により多くの異分野の知恵と技術を結集し、特徴ある基盤技術と商品開発力が絶えず連携することで、新しい価値をもたらすユニークな商品提案へとつなげていきます。

このマトリックス組織により「アタックZERO」や「ヘルシア」などの新商品が開発されたのでしょう。あの「めぐりズム」も花王の製品。試験勉強中はお世話になりました。

他にマトリックス組織としてはトヨタが有名ですね。

なお、この花王のIR資料には他にも

  • 経営ビジョン、企業理念
  • サプライチェーンマネジメント
  • 人材開発(リーダシップ、ダイバーシティ等)
  • 財務情報(BS、PL、CS等)
  • DX
  • 機関設計(取締役会、監査役会、委員会等)

など1次試験で学ぶ用語が数多く出てきます。より実践的で身近な実例として非常に参考になるかと思います。

他の企業も「IR情報 経営方針」「IR情報 成長戦略」などでググるといろいろ出てきます。単純に読み物として興味深いこともありますので是非。(大企業が中心ですが)

さいごに

今回と同じような形で去年、12代目にのみさんがブランド戦略について記事を書かれていました。

マルチブランド、ファミリーブランド、ダブルブランドとかのアレです。語呂合わせもある欲張りな記事です。

いかがでしたでしょうか。イメージは膨らんだでしょうか。だいぶ私の趣味・嗜好を反映してしまいました…

他の用語についても、ご自身の興味ある業界・企業でイメージして頂ければと思います。

明日はまよです。お楽しみに。


☆☆☆☆☆

いいね!と思っていただけたらぜひ投票(クリック)をお願いします!
ブログを読んでいるみなさんが合格しますように。にほんブログ村 資格ブログ 中小企業診断士試験へにほんブログ村
にほんブログ村のランキングに参加しています。
(クリックしても個人が特定されることはありません)

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です