令和3年 最新版!診断士に関するアンケートデータについて
最近は寒くて朝起きるのがつらいです。
(最近どころか結構前からですが笑)
どうでも良いですが、キツネは冬眠しないようです。
この1年でキツネに関する(役に立たない)知識が増えました笑
年末年始で忙しくなってきた方も多かと思います。
体調にお気をつけてお過ごしください。
本日は診断士活動に関するアンケート結果をまとめてみました!
合格後の活動を考えるのにお役立てください!
さて、最近は受験を終えて一安心な受験生の方とお話しすることも増えてきました。
その時に
「なぜ診断士を取得しようと思ったか?」
「将来どんな分野で活躍したいか?」
「独立を計画しているか?」
といった診断士活動について話題となることが多いです。
試験勉強中はなかなか診断士と関わる機会も少なく、
今が合格後の活動について考える良いタイミングかと思います。
ご存じの方も多いかと思いますが、診断士の活動については
一般社団法人中小企業診断協会がアンケートを実施しており、その結果も公開されています。
今回はこの「中小企業診断士活動状況アンケート」結果の一部をまとめてみました。
試験が終わり一息ついている方、来年の受験にむけて勉強している方も
合格後の活動について考えるきっかけになれば幸いです。
中小企業診断士活動状況アンケート調査とは?
中小企業診断士活動状況アンケート調査は一般社団法人中小企業診断協会が
都道府県協会に所属する会員中小企業診断士を対象に実施したアンケートです。
結果はコチラのサイトで公開されており、2005年、2011年、2016年、2021年の4回の結果を閲覧できます。
以前は「データでみる中小企業診断士」という名称でした。
中小企業診断士活動状況アンケート調査 の回答者
まずは回答者の情報について確認してみましょう。
データを見るときはデータの収集方法も重要となります。
集計方法
令和3年(2021年)は下記内容で実施しています。
調査方法 2021年
・調査対象:都道府県協会に所属する会員中小企業診断士10,846名
・調査方法:調査票郵送及び会員専用マイページ上におけるWeb回答
・調査時点:令和2年11月
・回答数:1,892名(回答率17.4%)
まず、協会の会員数が約1万1千人ということで、診断士の累計登録者が約3万名弱とすると、
3割~4割ほどが協会に所属しているようですね。
ちなみに今回の記事では2016年と2011年の調査結果も引用します。
その時の調査方法はこのようになっています。
受験者数が増えてきているからか、調査対象の増加幅も大きくなってきています。
解答者の年齢
回答者の年齢の内訳は下記のようになっています。
継続して減少している年代は赤、増加している年代を青で着色しています。
最も多い年齢層は50歳代で全体の31.1%を占めます。
また、2011年、2016年と比較すると
40歳代以下が減少傾向で50歳代以上が増加傾向となっています。
一方で、診断士試験の合格者の年齢分布は下記のようになっており、年齢層が大きく異なります。
令和2年の合格者は40歳代以下が85%以上で高い割合となっており、50代以上は13%ほどです。
なので、受験生支援活動などの同期の合格者の集まりは30代の方との交流が多いですが、
協会に所属すると、ベテラン診断士との交流機会が得られそうです。
解答者の職業
ここでは解答者の職業についてヒアリングしています。
1~3がいわゆるプロコン(コンサルティングとして生計をたてている人)
4~6が企業内診断士という分類になっています。
プロコンと企業内の割合はほぼ半々ですが、
2021年は割合が逆転して、プロコンの割合が増加傾向にあります。
最近は中小企業向け施策の充実やギグエコノミーの拡大により、
診断士が活躍できる場が増え、個人でも仕事を獲得しやすくなったことも一因かと考えています。
ちなみに私はこのプロコンという呼び方あんまり好きではなかったりします。
プロコンでも企業内でもクライアントからしたら、関係ないですよね。
診断士資格の取得動機
つづいては診断士資格の取得の動機についてです。
これは結構いろんな人と話題になることが多いです。
それぞれの理由があるので、お酒を飲みながら語ると止まらなかったりします笑
また、確固とした動機があると、受験勉強が大変なときにも頑張れたりします。
上位3つを着色しています。理由上位の大きな変動はないですね。
2021年は複数回答可能な選択肢となっているので、前回までとの単純比較はできないですが、
自己啓発やスキルアップで取得を目指した方が多いようです。
私自身、診断士を知ったのはネットで、始めは自己啓発の理由が大きかったです。
しかし、2次試験の勉強を通して、診断士の活躍場面をイメージできるようになり、
「中小企業の経営診断・支援に従事したいと思ったから」という動機も生まれました。
勉強を続けて情報が増えるにつれ、目指す理由も変わってくるかと思います。
独立について
続いては独立についてです。
診断士は独占業務が無い為、独立についてどうするべきか考えている人も多いかと思います。
実際のアンケート結果は下記のようになっていました。
2021年の結果は独立している人は47.8%と半数近くが独立しています。
この辺りは先ほどの職業のところで、プロコンと回答した割合とほぼ同水準ですね。
独立の時期は5年以内が最も多いです。
5年間程かけてじっくりと診断士としての基盤を築いてから、独立と計画しているのでしょうか?
また27.2%が独立の予定がないと回答しています。
さらにここでは「独立予定がない理由」についても深掘りしています。
2021年の結果で40%以上の人が選択した回答としては、下記の4つです。
「現在の仕事の内容や職場環境に満足しているから」
「現在のところ、自分の能力不足を感じるから」
「受注機会の確保が難しいと思うから」
「収入が安定しないから」
一番割合が多い、
「現在の仕事の内容や職場環境に満足しているから」 は独立しなくても満足のいく活躍ができてるとのことで、
そもそも独立の意図はないです。
診断士資格を取得したからこそ、会社内でできることもたくさんあります。
実は私もこの選択肢に近い感じです。
ただ、試験勉強をしていて
「あれ?今の私の収入X社に100%依存してない?」と思い、
診断士として収入を得る方法を模索するようになりました。
会社で活躍するとしても、診断士活動を通して能力を磨き、
依存体質から脱却することで将来の選択肢が増えると考えています。
さて、その他の上位項目については独立したいけど、できないという意味合いがあります。
しかし、裏を返すとこれらの項目への対策が立てられれば、独立が近づきます。
上記のアンケート結果から下記の点についても検討してみると良いかと思います。
・能力不足が不安 ⇒ 自身の能力を磨き続ける
・受注機会の確保が困難 ⇒ 顧客獲得のノウハウを身に着ける
・収入が安定しない ⇒ 収入の安定化・チームで動く
私も全然偉そうなことは言えないので、ちゃんと計画しないといけないですね、、、
コンサル業務を行っていない理由
次は「コンサルティング業務(副業等を含む)を行っていますか」という質問に対して、
行っていないと回答した方に理由を聞いています。
合格後にバリバリ活躍したいと考えている方にとって、少しネガティブな内容が続くことをご了承ください。
ただ私としては、ネガティブな要素を想定しておき、先回りして対応できたら理想的と考えています。
ちなみに上記の質問は行っているが65.7%、行っていないが34.4%となっていました。
診断士を取得した・目指している方は、能力が高く、会社でも責任のある仕事を担っているかと思います。
なので時間の確保も難しく、試験勉強でも苦労した方が多いのではないでしょうか?
企業内診断士として活動する場合、限られた時間でアウトプットを出す必要がある為、
普段の仕事においても、さらに能力を高める必要があります。
また家族との良好な関係を保つことも大事です。
受験勉強には終わりがありますが、診断士活動は先が長いので、
家族や周りの人からの理解を得ることは合格後の活動においても重要となります。
また副業が可能かどうかは会社に確認して、許可が必要であれば会社に許可を得て活動することが望ましいです。
私もこの点はかなり葛藤があったのですが、
幸いなことに上司が理解を示してくれてスムーズに許可を得ることができました。
この辺りは会社によって対応がまちまちかと思います。
また、上位の理由に「機会がないから」とありますが、このアンケートは協会に入っている方が対象なので、
協会に所属するだけではなかなか機会が得られないのかもしれません。
というか、診断士活動は待っていても基本的に何も来ないので、積極的に手を挙げて機会を掴みましょう!
売り上げについて
続いては皆様気になる売り上げについてです。
一番多いのが501~800万円で21.4%となっています。
また、2021年では34%以上が1000万円以上の売り上げとなっています。
また、一番低い層と一番高い層が増えて2極化しつつあることも伺えます。
分野別の活動
よく診断士だけでは、何ができるか伝わりにくいので、
「診断士+○○」の○○も鍛えましょうと言われたりします。
この○○を下記のアンケート回答項目に当てはめながら見るとイメージしやすいかと思います。
アンケートの結果から、得意分野と需要が伸びる/減少する分野について抜粋しました。
(上位3分野を着色)
得意分野は経営企画・戦略が最も多いです。
診断士受験を突破すると、経営戦略策定の基本能力は身につきますので、これが最も多いことも納得です。
ついでマーケティング、財務と2次試験の科目に関連する内容が並びます。(人事や生産管理も比較的高いです)
また需要が伸びる分野としては、
1位が「事業承継・M&A」、2位が「情報化・IT化」と白書でもおなじみの内容です。
最近ではコロナの影響で業績が苦しい会社も多く、事業再生が増えると予測されています。
トレンドを掴みつつ、興味や経験を生かして活躍の場を広げていきたいところです。
まとめ
本日は診断士活動状況アンケートの結果についてまとめてみました。
記事で取り上げたのはあくまで結果の一部ですので、元のデータを見るとさらに詳しい情報も掲載されています。
他にも公的業務の割合や、仕事を受注したきっかけなどもあるので、今後の活動方針を考えるときに参考になるかと思います。
是非とも元データも見てみてください。
データはコチラ
今日もありがとうございました!
次回は2021年最後の記事でお会いしましょう!
明日はひでさんです!
🦊記事のウラガワ🦊
最近の道場
試験が終わり、しばらくは道場メンバーも少し落ち着いていたのですが、
最近は後述試験の対策セミナーやその後の準備に向けて打ち合わせも活発になってきました。
これまでの活動を通してお互いにこともわかってきたので、打ち合わせもスムーズ?になってきたかと思います笑!
道場を通して皆様と関われる時間もあと少しです。
次回は受験生支援活動について、振り返りの記事を書こうかと思っています。
おまけ:今日の記事本文内のキツネは1匹です!どこだか気づきましたか?笑
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