取り組みやすいのは店舗管理だけど…
あけましておめでとうございます。wackyです。今年もよろしくお願いします。
先日渋谷のセルリアンタワーでTACの合格祝賀会が開催されました。私が参加したのは1年前。あれから1年たったのかと感慨深い気持ちがあったのですが、2次会で先輩診断士の方にお祝いしてもらったことを思い出し、今年は先輩診断士として合格者をお祝いすべく横浜校の2次会に参加しました。多くの合格者とお会いしてお話する機会があったのですが、みなさん共通しているのは「これから○○したい!!」という希望や目標を持っていたこと。だから目が輝いていてある意味うらやましいなぁと思った次第です。本当におめでとうございました。でも大変なのは実はこれからです。みなさんそれぞれの目標にむけて頑張ってください。
さてTACのスケジュールによると、そろそろ運営管理の講義が終了する頃。みなさん学習状況はいかがでしょうか?
以前こちらの記事に書いたのですが運営管理は私にとって、
「とても思い出深い科目」
となりました。その理由とは…
①養成答練でとても低い点数を取ってしまったこと
②完成答練でリベンジできたこと
です。
①についてですが、経営・財務と学習方法は手探り状態でした。運営管理の時は特に工夫することもなく「テキストを良く読む」ことに注力していました。というのもテキストの内容はそんなに理解できないものでもなく、なんとなくわかるものだったから。今では当たり前に言っていますが「わかるとできるは違う」ことに当時は気づいていなかったのですね。
何となくわかった状態で臨んだ養成答練で点数が取れるはずもなく見事惨敗しました。そしてこの惨敗が自分のターニングポイントとなりました。正確に言うと、「惨敗したことで学習方法を見直したこと」がです。
養成答練の結果を踏まえて自分の学習方法に何が足りていないのかを考え、スピード問題集を購入しアウトプットを強化したことが、結果1次合格につながったと思っています。
②についてですが、養成答練終了後どこかのタイミングで基礎からやり直す必要があると思っていたのですが、そのタイミングをG.Wとしたことも結果的によかったと思います。今では道場で当たり前のように「基本講義時はその科目に集中する」なんて言っていますが、そんなつもりもなく(というより正直それどころではなかった)とにかくG.Wの余裕が取れるタイミングでやり直すと思っていただけなんですが。でも①で学習方法を見直し、その後経済、情報、法務、中小と結果が出るようになりその学習方法で運営管理をやり直したのも効果的だったと思うのです。
とまぁ、思い出話から入りましたが、ほとんどの方にとって運営管理が実は山になるのは間違いないと思っています。
経営はみなさん興味のある科目ということもあり、理解しやすくまた記憶にも残りやすいのでそれなりに点が取れたはずです。また財務はとにかく「計算問題で手を動かす」というわかりやすくかつ効果的な学習方法があるので、この方法のとおりに学習を進めた方は概ねよい成績がとれたのではないかと思います。
さて、運営です。
この科目の特徴はとにかく学習範囲が広いということです。そして1次重点科目らしく、理解あり、暗記ありと一筋縄ではいかない点も注意すべき特徴と思います。
私のように「一見わかりやすい」からといってテキストを流してしまったらアウトですよ。
というわけで運営管理の攻略のポイントを記事にしてみたいと思います。
運営管理の領域について
まず運営管理は大きく2つの領域に分かれています。それは「生産管理」と「店舗管理」です。で、それぞれの領域で科目が違うのでは?というくらい学習する内容が異なります。簡単にいうと「生産管理」は製造、店舗管理は小売がテーマとなっています。商品を作るのと商品を売るのでは、着目するポイントが異なるのは当たり前です。つまり生産管理と店舗管理では着眼点を変えて学習する必要がありますよねというのがポイント。同じように学習をしてもおそらく非効率ではないでしょうか。
では生産管理・店舗管理どちらから取り組めばよいか?
それは店舗管理であると思います。
なぜならば、生産管理に比べて店舗管理のほうがわかりやすいからです。
身近な存在が長期記憶の元
先ほども書いた通り店舗管理のテーマは小売です。よって身近にモデルとなる小売店があります。コンビニ、総合スーパー、商店街などなど。
例えば共同店舗の種類について学習しますが、具体的な店をイメージすることで長期記憶に残りやすいですよね。
さらには販売形態(対面、側面、セルフ)についても、どのような店がどのような販売形態をとるかイメージしやすいですよね。売場レイアウトや什器、陳列方法についても実際に店舗に行けば具体例を見ることができるので、学習したことを確認するために小売店に行くのなんかも長期記憶のために有効です。
商品仕入れは財務会計の知識と絡めて理解し体で覚える。物流、流通情報システムは知識系と割り切って暗記で乗り切るなど、それぞれの領域に沿った学習方法を取り入れることで店舗管理は十分攻略できます。
だからこそまずは店舗管理を攻略して運営管理の基礎を作ることが重要だと思います。
では生産管理はどうか?
この分野は攻略に苦労する方も多いですよね。なぜなら生産現場を身近に見ることがないからでしょうか。ちなみに私も実際の生産現場は見たことがありません。
見えないものは理解できない?
生産現場を知らなくても診断士試験は合格できます。運営管理も事例Ⅲもです。もちろん知っているほうが有利ではありますが、あくまでも有利程度で必須ではありません。診断士対策のテキストで十分カバーできます。
生産管理についてはいくつかの記事を紹介します。
講義や各種テキストでも、生産現場を知らない方にも理解できるように、たとえば料理店(もちろんこれも生産現場)などを使って理解できるように説明していると思います。生産管理も店舗管理と同様にイメージで理解することが大事だと思います。ただ身近に生産現場がないだけにイメージしづらい部分もありますが、工夫の余地はあると思います。是非自分なりのやり方でイメージして「理解」してみてください。
まとめ
運営管理を領域別にざっと説明してみました。それぞれの領域に特徴があり、取り組みやすいのは店舗管理だと思います。ですので、運営管理に苦手意識がある方はまずは店舗管理からおさえていくのが効率的かと思います。しかしながら2次試験を見据えると、生産管理は不得意のまま終わらせてよい領域ではなく、理解し説明できるレベルまで仕上げておく必要があります。いつも言っているように、理解する時間を確保できるのは基本講義の時だけです。いずれ生産管理を必要とするのなら、今やっておくしか方法はありません。
くれぐれも養成答練対策にJIS用語の暗記に走らないでください。
by wacky