【合格体験記】ストイック&低コストでストレート合格! masumiさん

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【道場からの告知】

ロケットスタートセミナー @オンラインのお知らせ

【セミナー日】 2021年1月16日(土)午後予定

【募集開始日】 2021年1月5日(火)昼12時~

満員御礼となりました
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ご参加できなくなった際は必ずご連絡願います。
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そんなモヤモヤをスッキリさせる 貴重な機会を活かして下さい

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本日もアクセスありがとうございます。さいちゃんです。
2本目の受験体験記は、ストイック&低コストでストレート合格された、
masumiさんです。

masumiさんは2020年の3月に勉強を開始され、短期間でのストレート合格を達成されました。
短期間にも関わらず試行錯誤が数多く見受けられ、考え方や勉強方法の変遷、試験当日のメンタルの影響があっても、合格への歩みを止めなかった実体験が非常に参考になると思います。
具体的な参考書などのツール情報が満載で、これから勉強を開始される方や、次年に再挑戦される方にとって必見の体験記です!

それでは、どうぞ!

========ここから========

(0)受験生情報

HN)masumi 
年齢)
40代
職業)
会社員 営業職

(1)自分の診断士受験スタイルを一言で表すと

~ストイック&低コスト~
1次は勉強を始めたのが遅かったため、かなりストイックにやっていたと思います。
また、同じ結果(合格)なら、できるだけコストはかけない方が良いというこだわりがあり、古本を活用するなど必要最低限の教材で勉強していました。

(2)診断士に挑戦した理由・きっかけ

営業として担当客先へ提案営業を行う中で、もっと企業の課題解決が出来るようになりたいと思い、コンサルタントへの転職を考えるようになりました。
人事異動のタイミングで転職しようと思い、それまでの間に少しでも勉強したいと思ったため、また資格が転職に役立つと考えたためです。

(3)学習開始時の知識・保有資格、得意科目・不得意科目

会社の研修でSWOT分析くらいは知っていましたが、ほぼ知識0からのスタートでした。

[得意] 
1次・・・特に無いですが、敢えてあげるなら運営管理のマーケティング部分と経済学。
2次・・・事例ⅠとⅡは比較的理解し易かった。
[不得意]
上記以外

(4)学習スタイルとそのメリット・デメリット

通信講座だが独学に近い。
[メリット] 自分のペースで勉強出来る。費用が安い。
[デメリット] 質問が出来ない、疑問を調べるのに時間がかかる。情報が入ってこない。

(5)合格までの受験回数、学習時間とその作り方

・学習開始時期と受験回数、学習時間
1次試験・・・2020年3月半ばごろからスタート、受験回数1回、750時間くらい
2次試験・・・2020年7月半ばごろからスタート、受験回数1回、300時間くらい

・学習時間の作り方
1次試験は、スタート時期が遅かったので、間に合うのか?という疑問を持ちながらスタートしましたが、コロナ禍で在宅勤務が3か月あったので、通勤や身支度の時間が無く、(女性なので外出するための身支度に時間がかかります)営業職で仕事量が減っていたことなどで勉強時間を確保できました。
仕事、家事、睡眠、夕食と入浴、これら以外はほぼ勉強していました。平日で5~6時間、土日は7~10時間くらいです。

90分勉強→30分休憩、を繰り返すと集中して長く勉強出来ると気付いて、それを意識していました。
勉強→休憩(ヨガやる)→勉強→休憩(ネットで参考書選び)→勉強→休憩(夕食の下準備)→勉強→(夕食の準備)・・などと、やらなければならない事は30分の休憩の時に行う、というように、90分+30分のサイクルを回す感じです。
もう少しでキリがいいから、と90分以上続けて勉強してしまうと、その後疲れて勉強にとりかかれなくなるので、もっとできるかな、と思っても90分でやめるようにしていました。
2次試験の勉強は、平日は帰宅後に事例を1つと、仕事の合間に事例Ⅳの計算問題をやる感じでした。

(6)合格までの学習法

①1次
[通信講座について]
授業動画の時間が短いという理由で通信講座(スタディング)を選びましたが、自分には合っていなかった、と途中で気付きました。動画の時間が短いのは、講義をしていないから(=テキストを読み上げているだけ)なのですが、耳から入ってくる情報で理解をするのが苦手で、聞いていると眠くなってしまうのです。
私はじっくりテキストを自分で読んで、覚えることを整理して書く、という方法が合っていると思い、そのやり方に変えました。動画の講座やマップは使わず、テキストを自分で読んでまとめて、問題演習や過去問は活用しました。

[勉強方法]
1周目:テキストを読んで、覚える事をノートに書きながら覚えて問題演習 3/10~4/20
2周目:テキストを読んで、しっかりまとめて問題演習   4/21~5/25
3周目:ノート+テキストを読んで問題演習  5/26~6/20
4周目:問題演習(過去問中心) その他  6/21~7/10

財務会計と経済学は、理解するのに問題演習の繰り返しが重要だと思いましたが、講座だけでは問題が足りないので、「過去問マスター」を購入し、2周目の勉強と並行して、毎日1問でもやる、と決めました。
テキストだけだと知識が足りないと感じていたので、以下の対策をとりました。

経済学YouTubeの石川先生の動画をフル活用、かなり深く理解し、応用力がつきました。
過去問マスター」は2回目までは全問題、3回目は間違えたものだけ。
財務会計→「財務3表一体理解法」を購入。財務諸表の繋がりが分かり、役立ちました。
過去問マスター」は経済学同様3回。簿記で不明点はYouTubeを活用。
企業経営理論→過去問で言葉の難解さに苦戦したため、言葉に慣れるために「過去問マスター」を購入(試験まで残り20日でしたが・・)。
全問題を1回。
運営管理→古本屋で「工場のしくみ」というイラストたくさんの本を発見して購入。
工場のイメージがつきにくかったのですが、なんとなく理解できるようになりました。分からない用語や機械などは都度WEBで検索。
情報システムITパスポートの古本を購入(それほど役に立ちませんでしたが・・)
分からない用語はWEB検索していましたが、「わかりそうでわからないでも分かった気になれるIT用語辞典」というサイトがかなり初心者向けだったので、活用させていただいていました。
用語の暗記は、単語帳アプリの活用が合っていました。やはり問題不足を感じ、試験まで残り20日でしたが「過去問マスター」を購入、全問題を1回だけ
法務→暗記事項を整理したテキストが必要だと考え、「クイックマスター」を購入。
問題演習を補うため「過去問マスター」を購入。(情報システムと同じタイミング)全問題を1回。
中小企業政策→白書をどこまで覚えれば良いか分からず迷走。TBCのYouTube動画が分かり易かったので特訓問題集を購入。テキストは「クイックマスター」を購入。
特訓問題集は、白書、中小企業政策ともに試験2週間くらい前に1回。暗記は単語帳アプリを活用。

[その他]
なかなか覚えられないことは、小さい紙に書いて部屋中に貼っていました。覚えにくい公式や何度も間違えた事は、単語帳のように紙の表裏に問題と答えを書き、1週間に1回書き取りをしていました。

[1次試験とその結果]
短期間に集中して勉強していたため、もうこんなに勉強を続けられない、という思いが強く、すごく緊張しました。比較的得意な経済学が最初ですが、あまり問題が頭に入ってくる感じがなく、自信を持って解答した問題が少なかったので焦りました。次の財務会計で落ち着きを取り戻し、その後の企業経営理論、運営管理もまあまあの出来だったという感じでした。(実際の結果はそれほど良くなかったのですが・・)
2日目は、いろいろ考えずに目の前の問題だけ、淡々とこなすことだけ考えようと思い直しました。

自己採点の結果、[経済:80、財務:68、企業経営:69、運営管理:69、情報システム:74、法務:68、中小政策:82]合計510点だったのですが、運営管理でやっていない問題があることに気付きました。時間がかかるから後回しにした問題が3問あり、3問目を忘れていたのです。それで、解答がずれてしまったのでは??という疑問が。ぞっとしました。
ということで、合格発表まで合格しているか自信がなく、なかなか2次試験の勉強に集中できませんでした。

②2次筆記
1次はかなり出遅れていたので必死でしたが、2次は同じタイミングで勉強を始める人もいるので気持ち的には少し余裕がありました。2次試験の過去問を解いてみると、基本知識や語彙力が足りないのでうまく文章になりませんが、全く時間が足りないということは無かったのでなんとかなるんじゃないか、と妙な自信がありました。ただ、事例Ⅳについては相当やらないとな、という印象でした。

[使ったモノ]
・ふぞろい10年データブック/答案分析5/合格答案13
・2次試験合格者の頭の中にあった全知識
・事例Ⅳの全知識&全ノウハウ
・30日完成事例Ⅳ
・イケカコ(ざっと)
・スタディングの模範解答
・ニュークイックマスター企業経営理論(古本)
・ザ・ゴール(漫画1、2)
・合格一発道場ブログ、タキブロブログ

[勉強方法・気付いたこと]
とにかく過去問をやれば出来るようになると思っていたのですが、なかなかコツが掴めませんでした。事例を解いた後、模範解答と比べ、足りなかった部分をノートにメモしていたり、模範解答を書き写したりしていましたが、それが役に立っているようにも思えず、掴みどころが無いまま繰り返していました。
事例Ⅰ~Ⅳの過去問を繰り返すのと並行して、事例Ⅳの問題集は毎日解き続けていました。

9月に入った頃、一発道場のだいまつさんの事例Ⅲの解説をたまたま発見しました。その時に、これまでもやっとしていたことがスッキリしたのです。また、「因果」を大切にするという記事から、これまでふぞろいのキーワード中心の解答を見ていて、なんだか日本語が変だなと思うことがたびたびあったのですが、それもスッキリしました。

また、この頃1次の企業経営理論をおさらいしいて、新たな発見がありました。
あたり前の事なのですが、これまで気づいていませんでした。
2次の4科目は、実際に企業診断を行う上での切り口なんだ、ということです。そして、その順番にも意味があること。企業理念や戦略に基づき、組織を構築し、その上で商品の売上を上げる施策を考え、生産を効率化、品質管理をし、それらに必要な資金をどう集め、何に投入するか、という一連の流れがあったのだと。

そう考えると、与件文を読む際に意識すべきことが分かってきました。社長の思いや考えを大切に、とテキストなどで書かれていましたが、それも、実際に自分が社長にアドバイスを行うなら、まず最初に聞くからです。それがはっきりしないとアドバイスが出来ないからでした。こんな風に、これまで解説などで言われていた事がストンと理解できたのです。
また、設問の語尾に注意するようにしました。分析なのか、類推なのか、アドバイスなのか。分析なら、その根拠が大切で、アドバイスなら、その結果どうなるか、など、実際に社長を説得するには?と考えたら重視するポイントが分かるようになりました。

気付いたことは、事例ごとに、与件文を読む時に意識するポイントや解答の方向性、メリットデメリットなどをノートにまとめました。(ファイナルペーパーのようなもの)
過去問は過去10年分を用意し、直近5年分は3回くらいやりました。
模試は、模試があることに気づいた時には終わっていたので受けられませんでした。ただ私の場合、模試であれこれ指摘されると迷いが出ると思ったので、受けなくてもいいかと思いました。

[解答方法]
設問を読んでから与件文を読み、解答骨子を作成する、という流れが一般的かと思いますが、骨子というものが良く分からず、設問を最初に読んでも、与件をじっくり読んでいると忘れてしまう、もしくは設問が気になり、与件に入り込めなくなるという体質だったので、解答方法で悩んでいました。
そんな時に一発道場たっつーさんの「【劇薬注意】80分では時間がたりないあなたへ」 の記事を読んで、違うやり方もありなんだ、と思いました。
ですので、以下が私の解答方法です。
1. 最初から与件文をじっくり読み、その企業をイメージする。(SWOTとやって良かった事に黄色マーカー、社長の思いや課題など解答の基準となるものをピンクマーカー)
2. 設問をざっと読み、与件のどこに解答があるか与件文に印をつける。(与件文の使いモレ防止)ここまでで10~15分。
3. 設問1から取り組む。解答のキーワードを書き出し、大体の文を考え、解答用紙に書く。書きながら文字数を調整。1つの設問を大体10分程度を目安。

と、このような感じです。
まだ試験の点数が分からないので、自分のやり方や考え方が良かったのか分かりませんが、ひとまず筆記試験は合格したので、試行錯誤が実になったのかなとは思っています。

[試験当日]
事例Ⅳで完全にやられました。まず一番点数が取りやすい財務分析で迷いました。自信がないまま設問2に進み、比較的得意なCVP分析でしたが、変動比率が売上高によって変わる、という初めての条件に対応できず、投資評価の計算問題も多いと思い、かなり焦りました。事例Ⅳで足切りになるのか?と血の気が引き、手が止まりました。
そこで、一度落ち着こう、とお茶を飲み、ゆっくり深呼吸をしました。この時、分からなくても何か書いて部分点をとろう、と思った気がします。
投資評価は最後にし、それ以外を解いていくと、分かる問題があり、少し落ち着きました。最終的には全問埋めることは出来ましたが、完全に落ちた、と思いました。

③再現解答
 試験当日は事例Ⅳに意気消沈し、作成できませんでした。翌日に作成し、意を決して事例Ⅳの模範解答を見たところ、想像より正解している問題があって驚きました。

(7)学習時・受験時のエピソード及びこれから合格を目指す方へのアドバイス

1次、2次の勉強を通して、いままで気付かなかった事、知らなかった事がたくさん学べて、とても楽しかったです。
ただ、とても緊張しやすいので、自分のメンタルの弱さも実感しました。
緊張対策としては、「私は緊張するが、緊張したからといって実力が発揮できないわけではない」と思い込むことでしたが(実際はパフォーマンスが落ちていると思いますが・・)緊張しないようになりたいですね。口述試験にも緊張は影響するので、メンタル大事です。

勉強のアドバイスとしては、勉強方法に不安があれば、早いうちに色々試して、自分に合ったやり方を見つけた方が良い、ということです。
私のようにみんながオススメする方法が合わない場合もあるので、自分の感覚に従うことも大切だと思います

 

========ここまで========

 

いかがでしたでしょうか。

短期合格を達成された勉強方法やメンタリティーが非常に参考になりますね。特に、試行錯誤の末に2次試験の本質をつかまれた体験は説得力があります。
一番の驚きは、勉強会や模試などの客観ツールを使わずに2次試験に挑まれたことです。何らかの機会に自分を客観的に見る方法を教えてもらいたいくらいです。

私がポイントだと感じるのは、「みんながお勧めする方法が合わない場合があり、時には自分の感覚に従うことも大切」という点です。
体験記の中にも、その時々の自分の感覚を大切にされていることがうかがわれる箇所が多くあります。
「郷に入っては郷に従え」ということわざがありますが、新しい環境に自分を合わせていく中で自分に合わないことをどれだけ取り入れるか、切り捨てるかのバランスが大切だと考えます。自分で考えて実行したことは、PDCAを通じて次につながるからです。
masumiさんはその辺のバランス感覚が素晴らしいのかなと感じました。

masumiさん、合格おめでとうございます。ご寄稿どうもありがとうございました。

上、さいちゃんでした。


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