今やらないでいつやるの?

こんにちは。wackyです。

2011年度の2次試験も終了し、本格的に2012年度診断士を目指す方への記事が始まりました。

さて先週のことですが、TAC八重洲校に道場のメンバー数名(ハカセ、らいじん、きょくしん、私)でお邪魔して合格体験談を話す機会をいただきました。

丁度1科目目の企業経営理論の養成答練が終了したタイミングだったので、各自が話すテーマは「これからの勉強法」や「ストレート合格のために必要なこと」、「スケジュール感」などでした。その中でも最も大事だと思うテーマが「スケジュール感」です。今まさに来年の1次試験を目指すストレート生の場合、「まだ9か月ある」と多少余裕があると思っている方もいると思います。受験生時代の私もそう思っていました。しかし…実は余裕なんか全然ないんです。「まだ9か月もある」は幻想にしかすぎないということを今日の記事の中で説明したいと思います。

1.まだ9か月ある?

さて来年の1次試験は8月初旬ですので、現在(11月初旬)から数えると約9か月あります。ですので「まだ9か月ある」はある意味正しいのですが、そう思うこと自体「スケジュール管理」ができていないと言わざるをえません。

道場の特徴的な記事であるハカセのこの記事をまずは読んでみてください。

この記事は2月時点のことを書いていますが、これは今に当てはめても全く同じことが言えます。

なぜか?それは、基本講義中はその科目の予習・復習および論点を理解することで精いっぱいだからです。

遠くのゴールだけを意識していると、今何をどこまでやるべきなのか?がわかりづらくなってしまいます。そして本来今やるべきことができないままになり、それが少しずつ積み残り(先送りともいう)結果直前期に大きな課題として残り余裕がないように感じてしまうのです。

1次試験を不合格になる方の典型的なパターンは、上記のように少しずつ積み残しを作ってしまい、それが直前期(5月や6月)に発覚してそこから巻き返しを図るが間に合わないというものです。

さてあなたが2012年度の診断士試験に合格したいと思うのなら…

①合格者のやり方

②不合格者のやり方

どちらを参考にすればよいのでしょうか?

私はどちらも参考にすべきだと思いますが、あえていうなら「不合格者のやり方と同じ道を歩まない」が大事だと思います。そのためには不合格者が「なぜ少しずつ積み残しを作ってしまうのか?」を考える必要があります。その理由についてこれから説明したいと思います。

2.なぜ積み残すのか?

その答えは簡単です。基本講義のゴール設定が間違っているからです。だから知らぬ間に積み残しができていて、直前期に気づいたとしてもそこから巻き返しはできない…というのが典型的だからです。

ではなぜゴールの設定を間違ってしまうのでしょうか?1つの要因として「受験機関のスケジュールを誤解している」というのがあると思います。これは後述します。そしてもう1つは「スケジュール管理ができていない(意識していない)」ということなのではないかと思います。昨日のらいじんの記事でも「ゴールを見据えた計画」つまりスケジュール管理の大事さを伝えています。記事にもあるように、誰にとってもゴール(1次本試験)は同じ日にやってきます。個人の都合により変わったりしません。であればゴールから逆算してスケジュールを立案することが最も重要であるといえます。

そしてスケジュールを立案するうえで大事なのは、「途中経過(マイルストン)」を確認すること。常に途中途中で状況を確認することで多少遅れがあっても取り戻すことができます。スケジュール管理ができていない方はこの「途中経過と進捗状況」を意識していないように思います。学習計画を立ててその通りにこなすことはスケジュール管理ではありません。

3.基本講義の完成度は?

スケジュール管理の大事さはご理解いただけたでしょうか?先にも述べたようにスケジュール作成のポイントは、

・ゴールから逆算する

・途中経過(マイルストン)

です。

ここでは途中経過の考え方について説明します。

今は基本講義の2科目目、今後4月までほぼ1か月に1科目のペースで基本講義が進んでいきます。では基本講義終了時にはどのレベルの完成度が必要なのでしょうか?それを考えるには先ほど言った通りまず「ゴールから逆算する」必要があります。

さて、TACでは3回転カリキュラムをうたっています。このカリキュラムは非常によく考えられており、1次試験までの長丁場のスケジュールを明確にするとともに、答練や模試など要所要所で自身の状況を確認することができ、計画的・戦略的に合格を勝ち取ることが可能になっています。しかしながらこの3回転方式を勘違いしている方が多いのも事実。どのように勘違いしているかというと…

1回転目は基礎、2回転目は応用、3回転目はまとめと段階的に実力を身に着けていく

これは残念ながら大きな勘違いです。まず知識レベルで言えば、基本講義で教わる(身に着ける)ものが全てです。直前期に新たな知識のINPUTなんてありません。

ざっくりいうと、

基本講義:合格に必要な知識を身に着ける

直前期:知識を思い出し、維持する。知識の使い方(テクニック)に磨きをかける

このようになります。

ということは、基本講義時のゴールは合格できるレベルを身に着けることが必要であるといえます。具体的には過去問は(時間の制約を無視して)60点が取れるレベル、養成答練なら70点から80点が目標になります。

ただし、養成答練の目標点数をクリアすること「だけ」に意識が集中しすぎて答練直前に短期記憶に詰め込むなんて意味ないことはわかりますよね?

基本講義時は、知識を身に着けることと、その知識を理解することが大事です。そしてそれだけの時間が確保できるのは、まさに今だけなのです。直前期になって「理解できていない知識」が多いことに気づいてももう手遅れなのです。

そして「今やるべきことは今やる」これが大事なキーワードです。

4.まとめ

今回の記事は「スケジュール」と基本講義の完成度についてまとめてみました。これを意識せずになんとなく基本講義を終えてしまうとあっという間に直前期になり、後悔の念に襲われることになってしまいます。

だからとにかく今できることは精一杯今のうちにやる、基本講義が終了した日がその科目の本試験日というつもりで頑張ってください。

特に財務・会計はストレート合格のキーとなる科目です。基本講義中に基本論点を理解し、正しく計算プロセスを理解し計算できるようになることが大事です。そのあたりについてはまた別途書いてみたいと思います。

あなたの目はゴールをとらえていますか?そしてその道のりが明確になっていますか?

by wacky

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