制約条件を守るとは何か?社長の思いに沿っているか?【中小企業診断士2次】
日時:2020年9月5日(土) 9:00~18:00
(18時以降、懇親会を予定)
場所:オンライン (zoom)
内容:1日で令和元年度の事例Ⅰ~事例Ⅳまでを扱う予定です
‐ 道場メンバーによるワンポイント講義
‐ グループに分かれてディスカッション
人数:12名程度
受付開始:8月25日(火) 12:00~ ※先着順となります※満員御礼!
受付方法:こくちーず
※タイムスケジュール等の詳細は、こくちーずにてご案内いたします
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おはようございます!おべんと君🍱です。
自己紹介はこちら。前回までの投稿記事はこちら。
今日は、2次筆記で重要になる制約条件と事例企業の社長との関係性について投稿したいと思います。
これは私が2回目の2次筆記が不合格だった時に考えていたことです。
<本題>
2次筆記試験はその言葉通り「試験」です。なので基本的には机上での話ですが、問題用紙には「中小企業の診断及び助言に関する実務の事例」と書かれています。言い換えると「机上で経営診断を行うもの」とも言えるのではないでしょうか。
不合格だった場合、診断協会より簡易書留ではがきが届き、その中には各科目の評価がA~Dの4段階で記載されています。
左は最初の2次結果、右は2回目の2次結果です。
ちなみに合格された方にはこのはがきは送られず、得点開示請求を診断協会に申請することで評点が分かります。
このA~D評価というのは、
A:60%以上
B:50%以上60%未満
C:40%以上50%未満
D:40%未満
と規定されており、”%”は、”点”とほぼ同義語です。
これらは自分の解答に対する得点評価なのですが、2次筆記が「机上で経営診断を行うもの」と考えたときに、このA~D評価が意味するものとは何なのか?を2回目の2次筆記が不合格になった時に、私なりに考えました。
今日はそのことをお伝えしたいと思います。
<2次筆記と診断を行う実務補習の関連>
合格後の実務補習を通じて思うのは、実務補習の一連の流れと2次筆記はすごく似ています。
※実務補習とは:
2次試験合格後に協会に申込を行い、試験合格者で1班5~6人構成され、ベテラン診断士の引率の下実際に会社を訪問して診断実務を行う研修です。
設問:社長が知りたいこと、社長が悩んでいること
与件:その会社の歴史、強み弱み問題将来課題などが詰まった情報
解答:社長へお答えする内容
実務補習は、
①社長や従業員の方からお話を伺い、情報をいただき(設問・与件)、
②それをチームで社長へお答えする内容(設問・解答)をまとめる
というものです。順序の違いはあれど2次筆記と実務補習の関連性は強いです。
私はコンサル業ではないので分かりませんが、現実社会では、社長がやろうとしていることが間違ってます!と言わなければいけない場面があるかもしれません。
ですが2次筆記に登場する社長は、ほとんどの確率で間違ったことをしようとしている方は出てきません。
令和元年度の事例Ⅰ第5問では、組織変更を考えていたがコンサルタントに止められたという内容になっていますが、結構稀なケースです。
その前提から考えると、社長の思いを善として、いかにそれに応えていくか?が2次筆記で問われています。
<4段階評価と制約条件の関連(想像)>
感覚的な話で大変恐縮ですが、制約条件を外す=社長の話を聞いていない=社長のイライラが表出=点数が取れないと思っていました。つまり4段階評価だと、C以下の可能性が高いと勝手に思っていました。
制約条件を外すとは、具体的には「新規顧客獲得のために必要な施策」を問うているのに、「既存顧客に対する施策」を書いてしまう といったことです。
実務補習の場面で、
社長:「新しい顧客を開拓したいんですよ」
と面と向かって我々に問うているのに、
我々:「いや社長、既存顧客にこういうことした方がいいですよ」
と答えるのは、どう考えても「いやいや、話聞いてる?」と思われます。
(実際の実務補習では、新規顧客開拓の施策を最初に提案したうえで、既存顧客の施策もお話しするということはあるかもしれませんが・・・)
あくまで試験で「新規顧客獲得のために必要な施策」を問われているのであれば、新規顧客獲得のことだけを書くべきです。
制約条件を外さないことは、社長の話を最低限聞いていることになり、それだけは絶対守ろう と考えていました。
逆に言えば、制約条件を守らないことは、社長の話を聞いていないので、試験上は一発退場、というくらいシビアに考えていました。
(本当のところは分かりません)
ただ思うだけでは本試験で何が起こるか分からないので、私が実際していたことは、
〇設問に制約条件を大きく丸でぐるぐる囲む
〇メモ用紙に「〇〇以外は×」と大きく書く
〇解答用紙にも「〇〇以外は×」と大きく書く
と3段階のことをして、制約条件は守るようにしていました。
<まとめ>
<本日のまとめ>
①制約条件を守らないことは、社長の話を聞いていないと思うべし
②本試験で制約条件を順守できるような手順を作っておくこと
今年2次筆記に専念されてきた方はもちろんのこと、今年から2次筆記の学習を始められた方もこの時期は少しずつ80分の過ごし方が身につき、設問や与件、1次知識が使えるようになってきた頃かと思います。
テクニックもちろん重要です!その一方で、こういった2次筆記そもそもの思考といったことも少し頭の片隅に入れていただけますと、また2次筆記が違った観点で見えるかと思います。
この投稿が皆様のお役に立てば幸いです。
以上、おべんと君でした。
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「制約条件を外す=社長の話を聞いていない=社長のイライラが表出=点数が取れない。だからC評価」という感覚、すごくわかります。
僕は平成30年に2次試験を受験しましたが(29年はほぼ記念受験なので勘弁してください)、事例ⅢがCでした。第2問と第4問で解答内容をほぼ逆に書いてしまい、そこで合格者との差がついてしまいました。
今となっては制約条件のことを意識するためのいい教訓になっています。
これも感覚的には「おいおい、第2問は作業方法についての改善策を聞いてるのに、コンピュータ化の策を言ってどうすんだよ!」という感じだったんでしょうね。
サトシ様
コメントいただきありがとうございます!ご共感いただきうれしいです!
私は2度目の2次は「とにかく制約条件は絶対外さない!」と思って臨んだ試験でした。結果的にBBAB評価でした。このことから、「制約条件を外さなければBは取れるのではないか?では制約条件とは何なのか?」と疑問が湧き、本記事の考えにたどり着きました。
サトシさんは既に制約条件の重要性にお気づきになられていらっしゃいます!暑い日が続きますが、体調にご留意されながら勉強頑張ってくださいませ!