オンライン春セミナー開催報告〜2次試験編

   お礼   

一発合格道場 オンライン春セミナー2020
4月4日(土)に無事開催できました
ご参加いただきましてどうもありがとうございました

         

twitterもよろしくお願いします。

おはようございます、さとまるです。

昨日に引き続き、4月4日(土)に開催しました、オンライン春セミナー(略して、オン春!)のQ&Aの内容を簡単にご紹介したいと思います。

一次試験に増してたくさんのご質問を頂いたので、お答えする側としても、なるべくたくさんの質問に答えたいという思いから、次!次!という感じで時間が過ぎていきました。

まとめてみると約50分で15問。問題が多くなったので、

  • 二次試験に向けた準備
  • 二次試験の学習方法
  • 二次試験の解答のポイント

の3つのカテゴリ別に分類してお届けします。

contents

◆二次試験に向けた準備

Q.二次試験対策は何から始めればよいでしょうか。

・質問者が二次試験初心者という前提を置くと、まず「「まとめシート」流!ゼロから始める2次対策:中小企業診断士2次試験対策」などで二次試験の概要や求められる知識等の全体像を俯瞰すると同時に、過去3年間の過去問を解いて自分のレベルを把握し、理想と現実のギャップの埋め方の方向性を立ててみるのが良いと思います。


Q.1次対策で時間一杯ですがストレート合格を目指す上でゴールデンウィークTACの2次実力チェック模試は受けたほうが良いですか?

・二次試験を知ることを目的に昨年度受験した。当日を無駄にしないために、まず1年度分解いてから、模試を受験したがひどい点数だった。でも、今持っている知識のレベルを知っておく意味では、受験するのをおススメしたいです。

・模試でも過去問でも、二次試験のイメージや概要を知っておくと、一次試験後のスタートダッシュがかけやすいと思います。


Q.2次受験資格はありますが、1次保険受験を受けようか悩んでいます。2次勉強時間を削って1次勉強する時の留意点など教えてください。

苦手な科目だけ復習して、時間や心理的な余裕を確保するようにしていた。

・今年は1次試験から2次試験まで時間が長く、昨年度は1次試験合格者が多かったので2次試験は厳しい戦いになりそうなことを踏まえると、1次試験を受験するにしても2次試験の勉強はできるだけ継続したほうがいいと思います。


Q.今年は二次試験までの時間が長いですが、例年と勉強方法等変えて挑んだ方が良いことはありますか。

・期間が長くなったとしても、過去問を解いて自分のレベルを知って、他の方の解き方を参考にしながら、自分の解答精度を高めていくという、やるべきことの本質は変わらないのでは。


Q.二次対策として、おすすめの通信講座をご教示願います。(地方のため予備校は難しい状態です。)

・8月からMMCの通信講座(演習を12回分、模試を2回、フィードバック付き)を受講。ボリュームは十分だった。また、過去問が18年分付属しており、特に事例Ⅳの経営分析を一通り練習できたのがよかった。現時点で過去問のストックが不十分な方におすすめしたいです。

・TBCは一次試験の知識を二次試験に使うことを重視しており、毎月の演習が非常に参考になった。

・通信講座に入らなくても、勉強会やオンラインコミュニティ(ココスタ等)を利用する手もあります。


Q.おすすめの勉強会を紹介してください。

・(10代目ksknさんが立ち上げた)ココスタの前身の勉強会に入っていました。勉強会は、積極的に参加・活用すると得られるものが多かったです。

【中小企業診断士試験】勉強会の効用とご紹介も御参考に。


◆二次試験の学習法

Q.細切れの時間を使って、二次の記述対策をやるおすすめの学習法はありますか?

一次知識と二次知識へのつながりをまとめたノートをつくり、時間のある時に見返していました。

・設問文の解読が非常に重要と考えていたので、設問文だけをまとめて、解答の方針をイメージする訓練をしていました。

細切れの時間もいろいろあるので、朝通勤で電車に乗る間は設問分析、歩いているときはアプリで一次知識の復習、昼休みは机で事例Ⅳ、帰りの電車で解答の骨子作成、のように使い分けていました。


Q.二次対策につながる一次科目の勉強の仕方、そのポイントをおしえてください。

・一次知識のインプットの時点から、「穴埋め式」ではなく、「網羅式」の暗記カードを作るのがおすすめです。例えば、「ライン生産方式」という用語に対して、文章の一部を隠すのではなく、意味、使用の目的、メリット、デメリット等が網羅的に書いてある暗記カードのイメージです。

・二次試験で使われる一次試験の知識は限られるので、道場先代のファイナルペーパーなどを利用して、二次試験で重視される論点や知識のイメージをあらかじめ持っておくとよいです。


Q.採点者に読みやすい、日本語能力をあげるための勉強法を教えてください。

設問文を見た瞬間に解答の構成を考えるようにしていた。解答には因果が重要と言われており、例えば「問題を挙げよ」という設問文なら、理由(真因)、(現在発生している)問題、解決策をまず書いて、そこで当てはまる内容を埋めていくようにして、因果を意識していました。

・紙に書くのではなく、頭の中で因果を構成できるレベルになるまで過去問を回していました。

・横文字をどれだけ漢字に圧縮できるかもポイントかもしれない。コンクリフトを軋轢に、など。

結論を明確に、端的に言えるようにという点を意識していました。


Q.2次試験を受ける予定です。過去問は何年分さかのぼって学習されましたか?また効果は高かったですか?

・MMCだったので、過去問をすべて入手していたが、実際やったのは事例Ⅰ~Ⅲは7年分、事例Ⅳは10年分だった。

解いたときに気づきがあり、また問われている論点や解答の作法を身に着ける意味で、事例Ⅰ~Ⅲは少なくとも5年分を2回程度、繰り返してやることが重要と思います。事例Ⅳは年度により難度にバラつきがあるので、俯瞰する意味では10年間は必要でした。


◆二次試験の解答作成のポイント

Q.二次解答は通信教育や勉強会等で他人に見てもらうのが一番だと思います。とはいえ、それが難しいときに、自分が回答を採点するときに注意していたポイントはありますか?

・「ふぞろいな合格答案」を参考に、合格者やA答案を比較して、自分の解答にないキーワードや論点があれば、心を鬼にして書けなかった理由を掘り下げていました。

・同じく「ふぞろいな合格答案」を参考にしていたが、キーワードの有無だけでなく、解答の観点や解答に至ったプロセスも重視して参考にしていました。


Q.過去問題集でも、二次だと解答に幅がある気がします。解答時にはどのようなことを気にされましたか?

・TACの解答と「ふぞろいな合格答案」を比較して、やはり解答の幅は感じました。正解が公表されない以上は幅が出るのは仕方ないと思う。自分のスタンスとしては、解答を見比べたうえで、出題者の意図、聞きたいことを自分で組み立てて、そこに自分がどれだけ近い解答ができたかを評価して採点していた。


Q.独学で2次の勉強をされた方はどのように勉強されたのでしょうか?注意点や工夫された点を教えてください。

自分の解答を客観的に評価するために、オンラインでもオフラインでも勉強会に参加して、他の参加者と解答を比べて足りなかった要素を洗い出すのが有効。

・初期の段階ではタイムマネジメントを気にせず、与件文や設問文を読み込むのが大事と思う。その後、タイムマネジメントを意識した解答の作りこみに取り組んではどうでしょうか。


Q.2次の復習方法を教えてください。

・独学の場合は、ミスノート(復習or復讐ノートとも言う)を作成して、全部自分がやったミスを書き込んで、自分の癖を知ることに注力しました。どんなミスをしたかだけでなく、なぜミスをしたのかまで分析し、次回同じ状態にならないようにする方策まで書き込みました。

・特に事例Ⅳは、計算ミスと理解系のミスに分けて記録していました。


Q.【二次】解答骨子(解答メモ)の作成はどうされてましたか。

【解答骨子を作成する派】

解答の枠を書いたうえで、そこから先の書き込みはケースバイケースだった。

矢印を使うなどできるだけ時間をかけずに、解答骨子は作成するようにしていました。

・解答型はつくって、あとはメモ程度に埋めていた。また試験開始後40分を過ぎたら、解答用紙に書き始めるようにしていました。

・最初は文章で、文字数をカウントしながら作成していたが、時間が足りなかった。そのため、与件文で使用する箇所に番号を振って、番号を解答の型にはめ込んで簡単な解答骨子を作成していました。

「「まとめシート」流!ゼロから始める2次対策:中小企業診断士2次試験対策」を完全にまねしてやってみて、時間も考慮しつつ自分向けに改良して解答していました。

・解答骨子は作成した。情報整理のために主語、末尾の締め(効果を書くか)を設計したうえで与件文を読みに行くようにしていた。試験開始後40分を過ぎたら、解答を書き始めていたが、その時点で大問2問が空欄の場合もあり、焦ることも多かったです。

・段落と単語を並べて解答骨子を作成していた。練習では解答骨子を書けても、本番では書けない場合も多いので、骨子を作成できるとき、作成時間がないとき両方の場合を想定して練習しておくとよいと思います。

【解答骨子を作成しない派】

・解答骨子の作成はしなかった。設問文に気づいた点を走り書きし、与件文で解答に利用する部分をマークすることで、設問文と与件文を使って解答イメージを作り、解答していました。

・解答骨子は作成しなかった。ダイレクトに書き込んで、別の頭でそのほかの問題も考慮しつつ解答しました。


もちろん、2次試験についても、オン春!で解答できなかったご質問は、一同知恵を絞り、解答できる範囲で後日解答させていただきますのでお楽しみに!

そして最後に。セミナーでは時間がなくお伝えできませんでしたが、コロナ禍で1ヶ月先の見通しも立たず、世間が騒然としている中、診断士の勉強に取り組まれているみなさまに心からエールを送りたいと思います。

社会人の方が大半だと思いますが、仕事や家事をしながら、新しいことを学んでいる社会人は非常に少ないと思われます。診断士に合格してから、転職に向けた資格の具体的な使い方を何名かの方に相談する中で、ほぼ全員から「新しい分野を積極的に学ぼうとする姿勢」こそ差別化でき、PRポイントになるというアドバイスをもらいました。

今の仕事や置かれた状況に安住せず、学び続けられる人は、実は少数派。おまけにコロナ禍で騒然としている中、多少動揺しながらでも学習を継続できる人はさらに少数派なのでしょう。

でもこんな不確実で今までの常識が壊れつつある時代だからこそ、新しい分野を積極的に学ぼうとする姿勢が評価され、そのようなマインドを持つ人が必要とされている気がしています。

願わくは、診断士受験の学びが誰かの役に立つ日が来ることを信じて。今年の合格を目指して、読者の方々と一緒に学んでいけたらと思います。

以上、さとまるでした。


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オンライン春セミナー開催報告〜2次試験編”へ2件のコメント

  1. さとまる より:

    コメントありがとうございます。発言をコンパクトにまとめたのと、抽象的な内容もあるので、実践してみてやっぱりよくわからない、という場合はぜひぜひコメントくださいませ。

  2. 匿名 より:

    わかりやすくて解決策が素晴らしいです。

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