二次対策でやるべきことの「まとめ」
こんにちは。ハカセです。
明日から10月。いよいよ二次試験本番も近づいてきましたね。今日は「二次対策でやるべきこと」に漏れがないかのチェックを各自でするための TIP をお話したいと思います。
■ まずは全体像を把握 ■
二次対策でやるべきことは、この3つです。
- 基礎知識の確実な消化
- 選択肢を自分で作成・表現する能力
- 題意把握・文字制限管理能力
実は、このこと、3月30日の段階で僕が 記事 にしています。この頃からこれを意識していた方は余りいらっしゃらなかったと思いますが。
残り23日。10月の対策は「自分には何が足りないのか」をしっかり認識することから始めてみましょう。二次試験の処方箋は十人十色。だからこそ、自分でしっかり PDCA をまわすことが重要です!
■ まずは基礎知識 ■
念のため確認しますが、1 の「基礎知識の確実な消化」は、もういいですよね。
事例 I や 事例 III で点が伸びない人、事例IVの経営分析で点が取れない人は、この「基礎知識」が危うい可能性があります。
具体的には、
- 「受注生産とは?」
- 「見込み生産とは?」
- 「機能別組織とは?」
- 「マトリックス型組織とは?」
- 「マーケティングの4Pとは?」
こんなことがスラスラ答えられるようにしておきたいですね。「なんとなく答えられる」じゃだめですよ。文字にできるようにすることです。
まさか、
- 「営業利益率」と「経常利益率」の違いがあいまい
- 「当座比率」でどの資産を足せばいいか分からない
という人はいませんよね。もしもこういうところで曖昧な方、10月になる前に(=今日中に)しっかり確実に自分のものにしておきましょう!
二次試験は相対試験です。他の人ができないところはできなくてもいいのです。他の人が確実に点が取れるところで、自分も確実に点を取らなければいけないのです。
↑ ここ、多くの方が誤解していますので、しっかり基礎知識を確認しておきましょう。基礎知識が危ういと「事故の素」です。
■ 次は選択肢を自分で作成する能力 ■
一次試験では、問題文に選択肢が与えてありました。だから、「4つのうち、どれかが必ず正解(または誤り)である」ことは確実です。
でも、二次試験ではそうはいきません。1の「基礎知識」に加え、「選択肢を作成する能力」が求められています。
具体的にはこういうことです。
問題: A社が現在抱えている課題を解決するために、どのような人事施策をアドバイスするべきか。
こういう問題が与えられた場合、皆さんは、まず何をしますか?
「人事施策」と言われたら、どんな「選択肢」があなたの頭の中に用意されていますか?
- 採用
- 育成
- 配置
- 評価
- 意欲(ES)
とりあえず、こんな要素が頭に浮かぶでしょうか。
「採用とは何か」、「育成とは何か」などの単体要素知識を持っていることも重要ですが、「他にないのか」という幅をしっかり持っている、そして「それらがヒトに言われなくても自分で出すことができる」ことが重要です。
次に、「課題を解決するために」は、どういう対応をすればいいでしょうか?
- 採用には、 こういうメリットデメリットがある
- 育成には、こういうメリットデメリットがある
- などなど
こういう風に、それぞれに『期待効果』や『留意点』の対応付けができているでしょうか。
一次試験では、
ア 社内育成制度によって、短期に事業活動のノウハウ習得が期待できる
イ 中途社員の採用によって、短期に事業活動のノウハウ習得が期待できる
ウ ・・・・(以下略)
と、このように、選択肢として与えられていたのです。これらの選択肢を自分で作成することができることが二次試験対策の第二段階です。
受験生時代、僕はココでつまづいていました。
例えば上記の問題であれば、「人事施策」と言われると、すぐに「評価!」と飛びついて、「どう評価するか」、「どういう効果を期待するか」を滔々と述べておりました。
こういう「飛びつき」は、いわゆる事故の素です。なまじっか知識がしっかりしている人は、ここで事故を起こしがちです。
自力で複数選択肢を用意し、その取捨選択をすること。(横の幅) そしてそのメリットデメリットを、きちんと説明できること。(因果の幅)
ここまでが第二段階のアクションです。これがAランク入りの必須条件になるでしょうね。
僕の3/30段階での 記事 では、「ここまでを一次試験段階で完了しておきましょう」、「そうすると二次試験対策で優位になります」と伝えています。
よって、残りの一カ月に最後の第三段階の能力研鑽に集中するためにも、ここまでを確実に9月末までに終わらせておくこと。そうでなければ合格は覚束ません。
■ 選択肢作成能力を鍛えるには ■
選択肢作成能力を鍛える対策をご紹介しましょう。
それは、Zone がこの記事で紹介していた 「問題解釈トレーニング」です。
この記事を読んだ時、「あぁ、ZonEさま・・・。このトレーニング、受験生時代に教えて欲しかった・・・」と心の底から思いました (^^ゞ。
与件を読まずに問題文(=設問文)だけを読んで、「どんなアドバイスが考えられるかな」と妄想するのです。
え? 問題解釈? 選択肢作成能力と関係なくない?
いえいえ、そんなことはありません。
このトレーニングでまず問われるのは、「選択肢作成能力(横幅の広がり)」です。
与件文を読まずに「妄想」することで、与件に制約されずに「関係ありそうなこと」を知識の引き出しから出しておくトレーニングが可能です。
いま、手元に ZonEが使っていた資料がありますが、この中に、「経営安定化の要因について答えよ」という問題があります。
皆さんならどう答えますか? どういう選択肢を用意しますか?
僕なら、事例ごとに考えてみると思います。
例えば、事例Iなら、
人材確保、組織体制、ノウハウ蓄積と伝承、リーダーシップ、経営理念、権限委譲、評価制度、資源の有効配分、リスク分散、変化への対応・・・
という具合に。
現段階で、「選択肢作成能力」が十分じゃないかもしれない、と思われる方、いますぐ対策を立ててみてくださいね!
ちなみに、『企業診断10月号』では、ZonE が上記の学習方法を分かりやすく説明しています。是非お手に取ってみてください!
■ でもそろそろ「題意把握・文字制限管理能力」育成に ■
もう10月目前。そろそろ第二段階は卒業して最終の第三段階に昇格しなければいけません。
ここで問われるのは、「題意把握・文字制限管理能力」。これについてはまた次回お話したいと思います。
ハカセの宿題は、下記2点。
- 「模範回答を目指すべからず」
- 「プラスα な解答を書くには」
本試験日までに間に合うかな。(増えてるし・・・)
by ハカセ
増えちゃったね。
でも大丈夫、必ず間に合うから。