【合格体験記】徹底的に過去問至上主義で合格!hsさん
みなさんこんにちは!ちこまる(仮)です。
今日で1月も終わりですね。早いもので1年の12分の1が過ぎようとしています。今年は本を読むぞ!と決めて、早一月。めっちゃ読みたかった小説を読みふけっています。(ビジネス本の積ん読もそろそろ進めたいとは思っていますが…)
さて、今日もお二人の合格体験記をご紹介します。
一人目は徹底的な過去問研究に裏付けられた合格を勝ち取られたhsさん。
そしてもうお一方は独学短期決戦で合格されたギョクさんです。
お一人目のhsさんは過去問分析を徹底され、1次試験と2次試験でも使い方をそれぞれで工夫されて合格を勝ち取られています。特に2次試験は採点基準などの詳細が公開されませんので、ふぞろいな合格答案などを活用され、ご自身に足りないキーワードを都度補強されてきたそうです。これから過去問を分析される方にも参考になる内容ですので、ぜひご一読ください!
==========ここから寄稿==========
(0) 受験生情報
名前(HN):hs 年齢:36歳
(1) 自分の診断士受験スタイルを一言で表すと
- 徹底的に過去問至上主義
(2) 診断士に挑戦した理由・きっかけ
金融機関で融資の仕事をしていますが、もっと直接的にお金周りのサポートがしたいと感じたことがきっかけで、資金繰り支援のコンサルを目指すべくまずは中小企業診断士に挑戦しました。
(3) 学習開始時の知識・保有資格・得意科目・不得意科目
- 学習開始時の知識
- 経済学・経済政策:大学が文学部で知識0
- 財務・会計:金融機関で融資の仕事をしているので網羅的に浅い基礎知識はあり(ただし聞いたことはある程度で、無勉強で高得点取れるほどではない)
- 企業経営理論:日々中小企業と接してはいましたが体系的に学んだことはありませんでした
- 運営管理:実務経験もなく知識0
- 経営法務:宅建程度の基礎知識はあり
- 経営情報システム:非システム人で知識0
- 中小企業経営・政策:信用保証協会や各種制度融資などの融資関連知識はあるもののマクロ的に学習した経験はなし
- 保有資格
- 宅建士(未登録)
- 貸金業務取扱主任者
- 簿記3級
- 他、金融機関特有の資格(証券外務員、銀行業務検定など)
- 得意科目・不得意科目
- 得意科目:特になし(財務・会計については苦手感がないだけで決して得意ではありませんでした)
- 不得意科目:運営管理、経営情報システム(完全に知識0でした)
(4) 学習スタイル
- 学習スタイル
- 1次試験:独学(市販のTACテキスト・過去問・スピード問題集)
- メリット
- 時間の制約がない、コストが比較的少なく済む
- デメリット
- モチベーションの維持が困難、仕事が忙しいと全くやらなくなる
- 2次試験:TAC通学
- メリット
- 演習・答練は時間配分の訓練ができる
- 通学なので強制的に取り組める事例数が増える
- デメリット
- 演習・答練の解説(考え方)が本当に試験対策上有効なのかわからない
- 一定の費用発生
- メリット
- メリット
- 1次試験:独学(市販のTACテキスト・過去問・スピード問題集)
(5) 合格までの受験回数、学習時間とその作り方
①学習開始時期と受験回数
- 学習開始時期:2016年12月くらい
- 受験回数:1次2回/2次2回
②一次学習時間
- カウントしていませんが、通勤時間メインで200時間くらい
- 机に向かって◯時間!というやり方はしませんでした
③ニ次学習時間
- カウントしていませんが、TAC講義と直前3ヶ月くらいの集中で350時間くらい
- 直前期は平日でも土日でも平均2〜3時間くらいでした。
(6) 合格までの学習法
①1次
- 全体
- 過去問中心の学習はみなさま知っての通りですが、「平成◯年やったら◯点だった!」というやり方ではなく、領域ごとに横断的にやりました。集中的効率的にその領域をマスターできますので、お勧めです。
- 経済学・経済政策
- 知識0からのスタートだったので、石川秀樹「速習!マクロ経済学」「速習!ミクロ経済学」(中央経済社、2011年)のテキストと無料動画で基礎知識を学んで過去問5年分を繰り返し
- 財務・会計、企業経営理論、運営管理、経営法務
- 過去問5年分・スピード問題集を繰り返し
- 経営情報システム
- 知識0からのスタートで予備校市販のテキストでも全く内容が頭に入ってきませんでした。過去問5年分やスピード問題集に登場してくる用語を、英単語カードで暗記に勤しみました。特にアルファベット3文字の用語やその特徴など、ほぼほぼ暗記で乗り切りました。
- 中小企業経営、政策
- 過去問は全くやらずにスピード問題集と中小企業白書の読み込み
②2次筆記(時系列で記載させていただきます)
【事例Ⅰ〜Ⅲ】
- 1回目の2次試験については、1次試験の燃え尽き症候群で、なんと(?)勉強0時間で本試験に挑み当然に敗退。結果は「BACB」の評価で、これは勉強すればいけるのではないかと翌1月からTAC通学で通いました。
- 1月〜3月くらいまではインプットの講義が続くので、そもそも事例Ⅰとは〜、みたいな概要から始まりレイヤー、フレームワーク的な基本的手法を学び有意義でした。
- ただし、演習や答練の解答解説については、「本当に本試験でもこの考え方で通用するのか??」という疑問が払拭されず、結果として4月以降の演習や答練については講義前半の80分の演習だけ出席して講義後半の解説はほとんど聞かずに帰宅していました(採点すらしていませんでした)。
- そこで注目したのは1次試験同様過去問でしたが、予備校によっても解答が違う世界なので、ふぞろいシリーズで過去問分析に注力しました。
- 過去5年程度分析していると、得点が入っている(だろう)と思われる解答には毎年同じようなキーワードやフレーズが入っていることや、レイヤーや切り口の考え方などある程度の共通点を体感することができ、それからは自分の引き出しにキーワードを蓄積していくことと、過去問を時間で区切って取り組むことを繰り返してやりました。結果としては、平成26年〜30年の5年分を5回ずつくらいして、やるたびに漏れている切り口やキーワードの確認を続けました。
【事例Ⅳ】
- 過去問と市販の問題集2冊程度を繰り返し解きました。
(7) 学習時・受験時のエピソード及びこれから合格を目指す方へのアドバイス
- 正直に言って、自分の解答がなぜ上位20%に入ったのか、現状自分でもわかっていません(試験終了後の手応えももちろんなし)。各予備校の解答速報と自分の解答を比較しても論点や切り口の漏れ、事例Ⅳの計算凡ミスなど多々ありました。
ご存知の通り基準が不透明なので、どんな内容の問題が出ても、まぁまぁ平均して50点くらいは取れる「やり方」をマスターする必要があります。(10回やったら10回とも50点でしたってイメージです)
自分がその領域に達している実感はないので、自分のことは棚に置かせていただきますが、やはり「過去問」が重要だと考えています。
予備校の考え方やメソッドなどにあまり依存せずに、①与件文に寄り添って、②設問文に素直に、③過去問分析から得点を入れざるを得ないお決まりキーワードや考え方を、④(なるべく)わかりやすい文章で書くことが大事だと思います。
==========ここまで==========
過去問を分析したからこそ見えた内容をしっかりインプットし、アウトプット漏れがあれば修正するというスタンスが、勉強時間自体を圧縮しながら合格を勝ち取られたコツだと感じました。
hsさん、改めまして合格おめでとうございます!
以上、ちこまる(仮)でした。