【合格体験記】最後の1年間、自分と向き合い見事合格!怒拳さん
おはようございます!たっつーです!
本日も、2件の合格体験記をご紹介します。
本記事の怒拳(オコ)さんと、カワサンさんです!
怒拳さんは、約4年の学習期間で最後は独学となりましたが、自分と向き合うしかない環境となり、愚直に学習のPDCAを回したことで、見事合格されました!
それでは、どうぞ!
=====ここから寄稿=====
(0)受験者情報
怒拳(オコ) 41歳 広島市出身 カープとお好み焼きをこよなく愛す広島男児。
2人の娘と美容室を営む妻との4人家族。
千葉の大学、大学院で教育学を修めた後、都内の小学校に勤務。妻の開業に伴い、妻の地元埼玉に移住。現在は県内の特別支援学校に勤務する生粋の教員。
空手有段者で現在はキックボクシングを嗜む格闘愛好家ながら、「早く受かって!」と妻からは怒りの拳(HNの由来)をもらっていました。
(1)受験スタイル
教育現場からの無関連多角化。教える立場の「勉強」に嫌気がさしかけた無謀な課外授業のはじまりはじまり。
(2)挑戦理由・きっかけ
2つあります。
1つは家庭環境です。父親が会社経営をしていて、幼いころから経営に興味がありました。大学受験では経営学部と同時に、もう一つの憧れでもあった教職を目指し教育学部も受験。「受かった方に行こう」と決め、結局は某国立大学の教育学部に進学することに。しかし40歳を目前に、妻が独立したのもあり「経営」に対する関心が再燃。どうせなら資格取得を目標に据えようと受験を決意しました。
もう1つは、教育現場しか知らない社会人としてのバランスの悪さをどうにかしたかったからです。娘の学校のパパ友たちと話すと、いかに自分が「ビジネス」と縁遠い存在か痛感します。社会人として、人間として、もっと学ぶべきものがあるはずと強く感じ、ビジネス全般を体系的に学べる診断士への興味が高まりました。きっとこの資格は自分の人生を変えてくれる。その思いがかつても今もモチベーションです。
(3)知識・保有資格、得意科目・不得意科目
知識は教育に関するもの以外になく、間違いなくゼロからのスタートでした。
得意科目:企業経営理論、運営管理、中小企業経営政策
他業種について学べることが楽しくて仕方なかったです。
不得意科目:財務、法務
普段の仕事は収益性なんて関係ないですから、「仕事とお金」のイメージが全く湧かず。法務もチンプンカンプンでとにかく暗記に徹しました。
(4)学習スタイル
1年目独学(TAC通信)、2年目TAC通学、3年目独学、4年目独学(TBC通信)と、あらゆる学習スタイルを経験。
①メリット
通信:定期的に答練や演習がありましたから、学習のマイルストーンが明確になりました。
独学:柔軟に学習計画を組めるので、本業の繁閑に合わせ週次で計画を組みなおして両立できました。
通学:何といっても学習仲間ができる事。色んな解答へのアプローチ方法が学べますし、それがモチベーションになりました。
②デメリット
通信と独学:他の受験生とのつながりがないことです。自分の解答を多面的に評価される機会が乏しいことは、相対評価である二次試験において不安が残るものでした。※ふうじんさんのブログで行われた「セルフ模試」に参加し、試験直前に「仲間」ができたことはとても良かったです。
通学:時間的にも経済的にも負担が大きくなる事です。埼玉の奥地在住ですが、通学では池袋に通いました。土日の両方とも池袋に行って勉強会に参加していた時期もありましたから、やはり家族への負担もお財布の負担も大きかったです。それでも受かれば気持ち的にチャラだったんですがねぇ。。。
(5)合格までの受験回数、学習時間とその作り方
①学習開始時期と受験回数
1次3回(出直し含め)、2次4回受験しました。一発合格とは程遠い,,,,
②一次学習時間 800時間(合格年度)
③ニ次学習時間 500時間(合格年度)
合格年度に限って書くと、平日は朝5時から通勤まで近所のマクドで過去問や演習をやれるだけやり、退勤後に自宅かカフェで振り返りをしていました。
妻が土日も仕事の為、9月までは週末も日中は勉強時間が取れず、朝と夜で合わせて5時間程度確保していました。9月、10月は義母に子供を任せ、土日も勉強させてもらいました。エクセルで中日程(1カ月単位での「設問解釈力」「「事例Ⅳ強化」など目標を定め、演習で評価)、小日程(週次でやることを細分化し日程に割り当て)を計画し、自分なりに効率性を高めていきました。
(6)合格までの学習法
①1次
基本過去問のアウトプット中心で、頻出問題はスピテキで理解を深め知識の定着を図りました。重要度の高いDランク問題にも取り組みました。試験1カ月前はA.B.Cランク、2週間前はA,Bランク問題に絞りひたすらに回し、確実に獲るべき問題は反射的に解答できるレベルにまで引き上げました。
②2次筆記
ここも合格年度に限って書きます。
基本は独学でしたが、TBCの通信で7月までに5回程度の演習をこなしました。
事例Ⅰ(好きなのに低得点)
演習答案や再現答案を見返すと、聞かれたことに答えていない上、とにかく読みづらいことが分かります。これは①設問解釈が不十分、②戦略レイヤーと知識が紐づいてない、③解答フレームが確立してない、ことが原因でした。
そこで、過去問10年分の設問文を抜き出し、レイヤー、活用する知識(TBCの「抽象化ブロックシート」はとても良かったです)、解答フレームを「出題の趣旨」やふぞろいのベスト解答もとにエクセルにまとめ、設問文を読んだだけで解答の骨子が組み立てられるよう繰り返しトレーニングしました。また、書く力を高めるため日経新聞の春秋要約や100字トレーニングを行いました。
事例Ⅱ(好きでも嫌いでもないけど高得点)
与件から資源をみつけ各設問に割り当て、ターゲットの対し提供し、効果を書く。非常にオーソドックスなのですが、アイデア解答に偏らず、実現可能であり事例企業の強みを活用した無難な解答ができていました。直前期は「事例Ⅱは大丈夫!」と他の事例に注力しました。
事例Ⅲ(好きでないし低得点)
よく事故る事例でした。原因はここでも「設問要求」の理解不足でした。事例Ⅰ同様、過去10年分の設問文を抜き出し、「生産管理」か「生産現場」かに区分、課題と解決策を表にまとめました。また、ふぞろいから解答要素を抽出してベスト解答を作り、日々見直すことで必要とされる知識を身につけました。苦手でイメージしづらい事例ですが、ベスト解答を10年分も書いていけば、設問と解答の紐づけができてきました。試験1週間前のひたすらベスト解答を「模写」をしたのは、解答の引き出しを整理でき意外な効果を発揮しました。
事例Ⅳ(超苦手。伸びは一番)
毎日1問以上、TACの計算問題集、30日完成を中心に計算問題を繰り返しました。また、経営分析だけは是が非でも獲ることを目標に、道場の記事や個人ブログで情報を探して財務諸表の読み方と解答の書き方を鍛えました。経営分析と計算問題を当てると合格点に近づけるので、獲れるとこは確実にという1次からのスタンスを貫きました。
(7)学習時・受験時のエピソード及びこれから合格を目指す方へのアドバイス
一人で勉強し、演習で得点が伸び悩むと心折れそうになりました。
ただ、自分と向き合うしかない環境だと、ひたすらに学習のPDCAを回せました。4年目でようやく気付きましたが、めんどくさい、やりたくない学習を淡々とこなしたことが、合格に近づけたんだと思います。もっと早くから自分と向き合えばこんなに長期化することはなかったなと思っています。
ちなみに、モチベーション向上の一策として、「辰吉丈一郎 vs シリモンコン」(辰吉選手が絶対的不利を跳ね返して世界チャンピオンに返り咲いた伝説的な試合)や、「長谷川穂積 VS ウーゴ・ルイス」(こちらも、「長谷川は終わった」と言われる中で奇跡の世界奪取&3階級制覇。特に9Rの打ち合いで見せる穂積選手の気迫は何度見ても胸が熱くなります)を見て気持ちを高めていました。「有利か不利かは他人が決めること。いくら無理と言われても、俺は受かる」と言い聞かせていました。また、サンボマスターの「できっこないをやらなくちゃ」は受験全期間に渡るテーマソングでした。
2年目の通学時代に合格した仲間はみな、常に自分と向き合いPDCAを愚直に回していました。僕はそれに気づくのが2年遅れましたが、これから合格を目指す人は勉強を通じて『自分改革』をするつもりでいれば、楽しく、かつ身になる勉強を進められるはずです。
しがない「いち教員」が受かったんです。大丈夫です。心から応援しています!!
合格後は一緒に、課外授業の続きをしましょう!!!
======ここまで=====
通学で合格できなければ諦めてしまう方も多い中、独学に切り替えて自分と向き合うことができたことが非常に大きかったようですね。
たしかに通学だとついつい「受け身」になってしまいますが、そうではなく、通学時代から、あたかも独学かのように、自分の頭で考えることはとても重要だと思います。
モチベーション向上の方法も面白いですね!
(私もボクシング好きなので、すごい分かります(笑))
通学・独学に限らず、自分なりのモチベーション向上方法を持っていると、すごい良いと思います。
怒拳さん、ありがとうございました!
あらためて、合格おめでとうございます!!