【合格体験記】大丈夫、いつか必ず受かるから。風太さん

みなさん、おはこんばんちは!かわともです(←一度言ってみたかったやつ)

本日も、お二人の合格体験記をご紹介!風太さん、だんごさん です。

こちらの投稿でご紹介する風太さんは、50歳ごろに受験を開始し、5年目に見事合格されました!!

多年度ならではの、非常に学びが多い内容となっております。

この体験記をお勧めしたい読者のかたは・・・

〇試験を何度も受けても受からず、心が折れそうなかた
〇お仕事やご家庭のことで多忙で、勉強はマイペースでやりたいかた

です!

それでは、どうぞ!

=====ここから=====

(0)受験生情報

名前(HN):風太(ふうた)
男性54歳、受験歴5年。あるメディア系中小企業の役員です。

(1)自分の診断士受験スタイルを一言で表すと

2次は「古い過去問」で開眼

(2)診断士に挑戦した理由・きっかけ、(3)学習開始時の知識・保有資格、得意科目・不得意科目

文学部出身のド文系。大手メディア会社勤務(現在は出向)、社歴は営業、企画、マーケ畑です。
40代の終わり頃、比較的時間余裕のある部署への異動を機に、リカレント教育に目覚めました。本業は活字文化への関わりが深いため、大学の通信教育に入学し、1年コースで図書館司書資格を取得。並行してITパスポート、ビジネス著作権検定上級、二級知的財産管理技能士、宅地建物取引士を取得。今となっては「イノベーションにはスラック資源が必要」を地で行った感じです。宅建の次として、診断士を目指しました。

得意科目 :経営のマーケ部分、事例2、中小
不得意科目:財務、経済、事例4
・・・やっぱ、ド文系ですね。会計知識はゼロでした。

(4)学習スタイルとそのメリット・デメリット

主に予備校通学です。初年度は独学でしたが、自助努力以上の“あとひと伸び”はありません。また用語の「読み」を間違ったまま覚えてしまい、後で人前で恥かくことも…(根抵当権、先使用権、正しく読めますか?)。
予備校通学は、講師のちょっとした一言や例え話が、とても記憶に残りやすいです。また自習室で、税理士など他資格の受験生と同席になるのも刺激を受けます。

(5)合格までの受験回数、学習時間とその作り方

1次3回、2次3回、計5年です。初年度(1次敗退)は600時間くらい、2~4年目は年間1000時間、5年目は900時間くらいです。トータルでは計算上1次2100時間、2次2400時間となりますが、半分はぼおっとしている時間だったのでは(笑)。平日夜は予備校自習室か職場近くのカフェ、土日は近所の公民館の自習室が主な勉強場所でした。

(6)合格までの学習法

2015(平成27年)1年目・・・1次5科目合格だが、本当は4科目で良かった
前年12月、宅建が終わってから一息入れ、ITパスポートの復習をした上で「情報」、また事前準備なしで「経営」の過去問にトライ。結果、どちらも60点超え。「いけるかも!」と思ったのが運のツキ、長旅の始まりでした。今思えば、問題が極端に易しい年度を解いたんですね…。
各科目のTACスピテキ、スピ問で独学開始するも、スピテキが何度読んでも理解できません。スピ問を先に解き、分からないところをスピテキで補おうとしましたが、時間がなくなり、「スピ問は5~6回まわす、解説は読み込む、スピテキはやらない、過去問は3年だけ」で8月を迎えました。法務・システムは宅建・Iパスを取ったばかりだからと時間を割かず。財務だけは別で、スピ問の最初の1問目から全く分からないため、まず簿記3級に着手。6月に合格し、初めて過去問で60点取れた時の感激は忘れられません。
この方法でも、本番では414点取れ5科目合格、法務・情報が残りました。苦手の財務は激易に助けられ、経済は直前模試が的中し、ろくに理解できていないのに60点ジャストで合格。のちに「経済は落とした方が良かった」結果になるのをこの時は知りません。
また2次試験の対策として、初めて大手予備校を受講(8~9月直前パック)。自分は独学より通学が良い、と思いました。
12月に口直しで個人情報保護士を取得。診断士受験生ならほぼ無勉で取れますのでお勧めです。

2016(平成28年)2年目・・・科目合格の罠で1次敗退
大手予備校の上級コースに入り、2次中心に勉強しつつ、1次は法務・情報を受講。しっかりと勉強し、4月の2次チェック模試では1300人中37位と望外の好成績。1次も答練は上位でした。
しかし8月、2科目受験の本番で、まさかの敗退。法務は変則20問、情報は激難(ホワイトデータセンター)の年でした。どちらもあと1マーク、救済措置(59%ルール)もありましたが2科目では救済されません。同じく経済苦手で「経済、法務、システム」で受験した仲間は、経済が易化し他2科のマイナスを補い合格しました。やり場のない悔しさを覚えました。
8月以降は「2次受験資格が無い中での、2次直前講座」の2年目です。悔しさ・空しさをまぎらわすため、予備校答練に没頭し、過去問をおろそかにしていました。これが、長引かせる原因になることをまだ分かっていませんでした。

2017(平成29年)3年目・・・何とか1次通過、でも2次でD
再び大手予備校の上級コース。1次は熟考の上、「法務・情報」に「運営・中小」を加えた4科目で挑むことにしました。運営は事例3対策、中小は点数底上げと「試験を俯瞰して見る」目線を養うためです。しっかりやり、全ての模試・答練で4科目平均70点以上を維持しました。ついでにビジ法2級を取得し法務を補強
この組合せは「本番初日は運営のみ、2日目3科目」となります。迎えた8月初日、運営は激難でした(科目合格率3%)。手応えは60点に遥か届かず、足切りも有り得る感触です。もう、運命を呪いました。「2年続けて、俺の年間1000時間を吹き飛ばす気かよ!」その一方で、手は勝手に動き、受験生の掲示板サイトで、本日の他の3科目も難易度が高めだったとの情報を得ました。「という事は、明日3科目は易しめの可能性が高い。運営がマイナス20点とすると、明日3科目を平均67点で乗り切れば、イケる。数字上はそういう結果を出してきた」。そうです、模試答練平均70点を超えていた事だけを心の支えに、ほとんど眠れないまま翌日受験、結果、運営56、法務60、システム68、中小84で合格。
しかし燃え尽き症候群か(年ですね)、8月以降はもう1段ギアを上げる事ができず、10月の2次はDACBのBで不合格でした。
2年も2次対策をやった(つもりだった)のに、事例1のDはショックでした。

2018(平成30年)4年目・・・2次専念するも不合格、しかし開眼したかも
気分を変えようと、12月から2月まで、日商簿記2級に専念し合格。この間、事例は解いていません。しかし一定期間、事例を離れて計算漬けになったのは良い効果がありました
自分は2次の過去問に苦手意識がありました。予備校答練に比べ、過去問は「無骨で、答えようのない難問が必ず出る」と感じ、無意識のうちに真剣に向かい合うのを避けていました。何を書けば良い試験なのか分かっておらず、「素直に設問と与件文を読み込んだ後、その場で考え始め、分からない問題はわからないまま時間浪費」で終わっていたと思います。予備校ではそれなりの作法を身に付けて、毎年「過去問5年分」を繰り返し解いてはいたのですが、肝心の“何を書けば受かる試験か”が分かっていなかったのです。
大手予備校の2次コースに通学開始し、先生は別の方になりました。そこで言われたのが「過去問は、平成13年以降を全て解きなさい」「この試験は“分かっている人”とそうでない人を選別する試験です」。
ピンと来るものがあり、この機に、点数の悪かった事例1・事例3を、平成13年から解き始めました。解答は無く、ふぞろいも出版されていない時代なので、ネットで探す事になります。平成10年代の過去問の記述量の多さに驚きましたが、むしろ初期の問題の方が、事例ごとの本質を、ストレートに尋ねているような気がしました。一度解き、ネットで解答を探し、いわゆる模範解答はネット上には無いので、素人解答を複数探して、自分の手でベスト解答を仕上げるような作業を繰り返すことになります。
とても時間がかかりますが、結果的に、この不自由な環境がとても良かった。徐々に「2次は、違うようで毎回同じことが問われている」と言われる所以(ゆえん)が分かってきました。「おそらくこの試験の正解・書くべき事は、サーブリッグ分析の表のように、パターン化されている。さほど大量の表でもない。その表を事前に頭に入れておき、試験当日はそこから引出すだけ」。先生の言う“分かっている人”とは、この状態では…?
結果は、ABABのB。事例2は昔からなぜか点数が良く、前年もAだったので敢えて触らなかった(演習量が少なかった)という油断があった事、また事例4のポカミスがあって不合格でしたが、自分の中では「2次試験の正体見えたり」の感覚がありました。

2019(令和元年)5年目・・・合格とは、こんな感覚か・・・
この年は1次から受け直しになります。実家の親の体調不良もあり、受験を続けるか悩みましたが、そろりそろりと1次の「経済」から開始(大手予備校の単科、2科だけ通学)。5年前はあれほど大変だった7科目受験が、今では大部分が長期記憶に入っており、余裕がありました。受験一辺倒にならぬよう気をつけながらでも、8月の1次は478点で合格。
8月からは、前年得た自分の感覚に最も近い教え方をすると思った、非大手の2次専門校に通学し、2次筆記を通過しました。再現答案の予備校採点は低かったため、番号を見つけても信じられず、取り消し通知が来るのではと怯えながら口述を受け、いわゆる「嬉しさが湧く」とは無縁の心境でした。12月25日の最終合格発表を見て初めて、ほっとしました。今年の正月は、勉強場所を探し回らなくていいんだ・・・

(7)学習時・受験時のエピソード及びこれから合格を目指す方へのアドバイス

1次試験…
・完璧に仕上げても「爆弾科目」に当たると50点台になります。残り科目が少なくても、過半数、つまり4科目以上受ける事をお勧めします。ある程度仕上げている人は、7科目受験が一番楽です。2つくらい大失敗しても、残り5つもあればいくらでも挽回できます。

2次試験…
・とにかく古くからの過去問を解き、大量に他人の合格答案を読むことです。H13~H14の事例1・事例3は珠玉です。全てがここから始まっている、と感じます。
・あまり難しく考えない。この試験は「何があっても動じずに、基本的なことを、確実に答えられる人物かどうか」を試していると感じます。
・不確実性の高い試験です。長期化することもあります。「合格かどうか、五分五分かな?」の状態になってから、5回受け続ける覚悟があれば、必ず(多くの場合はもっと早く)成就するでしょう。
・とはいえ無責任に「受かるまで受け続ければいい」とは言いません。勉強が続けられなくなる理由は、多くは自分以外の要因です。家族のために、勉強を打ち切る勇気を持って下さい。できるようになったら戻れば良い。未熟な診断士としてデビューし後から厚みを得るか、厚みのある診断士でデビューするか、どちらも同じです。自分なら「家族のために勉強を打ち切った経験」を持つ診断士の方に仕事を依頼すると思います。

 

=====ここまで=====

 

5年間もの受験期間の間、毎年貴重な学びを得ていらっしゃると思いました。
その軌跡を要約してみます。

1年目・・・1次5科目合格だが、本当は4科目で良かった
〇法務、情報を残す5科目合格。
〇2次試験対策として大手予備校直前パックを受講。独学よりも通学に向いていると気づく

2年目・・・科目合格の罠で1次敗退
〇法務、情報のみ受験したが、偶然にも両科目とも難化のため不合格。
他の科目も受けてリスク分散すればよかったと学ぶ
〇予備校の2次対策にも出席を続けるが、過去問よりも予備校演習を重視

3年目・・・何とか1次通過、でも2次でD
〇1次は、法務・情報+運営・中小、という戦略で合格。
〇2次は8月以降燃え尽き気味でギアが上がらず不合格。
過去問5年分を繰り返し解いていたものの、「何を書けば合格する試験か」がわかっていなかった

4年目・・・2次専念するも不合格、しかし開眼したかも
〇冬に日商簿記2級に専念。計算漬けになったのはいい効果があった
予備校の講師が変わる。アドバイスをもとに平成13年以降の事例を解く中で「事例の本質」をつかんだ感覚を得る

5年目・・・合格とは、こんな感覚か・・・
〇1次から受けなおしたが、多くの知識は長期記憶に入っており、それほど労力を割かずに合格。
自分の感覚に合った教え方をする予備校に変更し学習を続け、2次合格

 

この軌跡から得られる学びは、次のようなものではないでしょうか。

〇1次試験はリスク分散のためにできるだけ多くの科目を受けることが大切。知識が長期記憶に入り、少ない労力で合格できるようになってくる効果も。

〇2次試験は、過去問演習のなかで「何を答えれば受かる試験なのか」を自分なりに納得することが大切。

そして、5年間あきらめずに取り組み続けた風太さんだからこそ、自信をもって伝えられるメッセージがありました。

不確実性の高い試験です。長期化することもあります。「合格かどうか、五分五分かな?」の状態になってから、5回受け続ける覚悟があれば、必ず(多くの場合はもっと早く)成就するでしょう。

家族のために、勉強を打ち切る勇気を持って下さい。できるようになったら戻れば良い。未熟な診断士としてデビューし後から厚みを得るか、厚みのある診断士でデビューするか、どちらも同じです。

私がもし多年度生だったら、このメッセージに勇気づけられると思いました。

 

*    *    *    *

 

余談ですが、風太さんはふだん文章に接することが多いご職業とのことで、臨場感たっぷりの文体に、おもわず惹きこまれてしまいました。(小説やエッセイ方面に才能がおありではと拝察いたします)

充実の体験記をありがとうございました!

風太さん、合格おめでとうございます!!


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