【事例Ⅱ】押さえたい3つの特徴&攻略ポイント
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こんにちは、いよっちです。前回までの記事はこちら。
1次試験からわずか1週間しか経っていないにもかかわらず、しかも、お盆の帰省シーズンにもかかわらず、先週末の東京・大阪のセミナーにはたくさんの受験生の方にお越し頂きました。それぞれのセミナーレポート、ぜひチェックしてみてください!そして、懇親会@東京の場でもお伝えした通り、コメントください。励みにします。笑(←切実)
わたしも参加させてもらっている2次対策の必携書ふぞろいシリーズのうち、今年出版された2019年版 ふぞろいな合格答案 (エピソード12)は、大好評につき増刷が決定しました!
現在Amazonでは在庫が確認できますが、数日前は在庫不足になっていたようです。「あとで買おう」なんて思わずに、ぜひとも手に入るときにお買い求め頂ければと思います。
この1冊に詰まった濃密な情報を得られるか否かによって、確実に他の受験生と差が生まれる、と(執筆者目線ですが)思っています。そんな状態だけは避けてもらえればなぁと切に願っています。
増刷が嬉しい反面、受験生を応援する立場としては心境は複雑でもあります。
ふぞろい需要の大部分は、あたりまえの話ですが、2次試験の受験生によって構成されています。需要が高まり、増刷になるということは、今年の2次受験生の数も(きっと)多いということです。
1次試験を実際に受験した皆さんの手ごたえもそうであったように、特に爆弾科目もなく、珍しく”凪”だったことを考えると、2次受験生の数は増加すると予想されます。
2次試験の合格者は(きっと)急激には増えないでしょうから、今年の2次試験は激しい戦いになるのではないかと想像しています。更に、来年はオリンピックの影響で、ストレート受験生に有利(?)なんて話もありますから、なんとか1人でも多くの方が今年の2次試験を通過することを願ってやみません。
2次対策の初期の今頃は、実力勝負というよりも情報戦の色が強いと思っています。
都合が合わなかった人も、遠方のため参加できなかった人も、情報戦の初期段階の差を埋めるべく、今日の記事では、東京セミナーで私がお伝えした事例Ⅱに関する入門編の内容を掻い摘んでお伝えします。(初学者向けの内容になっていますので、多年度性には物足りないかもしれませんがご勘弁を。)
1.本題に入る前に・・・
ちょっと寄り道をさせてください。受験1年目(ストレート)の時の点数と、受験2年目(2次専念)した際の点数の比較です。
かなしいかな、2次対策に専念して、数百時間近くを費やしたにもかかわらず、、、
CABA(237点)⇒ CABA(245点)
どの事例もABCD区分では変わらなかったんですね。受かってたからいいものを、そりゃ「人間努力したって変わらないんじゃ・・」なんて思いたくもなりますよ。。
そんな嘆きはさておき(笑)、事例Ⅱだけに着目すれば、私は高得点を維持できた形です。「どーだ、すごいだろ!」なんて威張る気は毛頭なくって、ちょっとした意識づけとコツで得意科目にすることが可能だと思っています。そのあたりについて、私が重要と思うポイントをお伝えします。
2.道場メンバーの平均点と標準偏差
10代目の12人の事例ごとの平均点と標準偏差をまとめてみました。
事例ⅡとⅣの平均点が高い(得点源にしている)ことが分かりますが、同程度の平均点だった事例Ⅳと比較すると、事例Ⅱの標準偏差(バラツキ)が高いことも見て取れます。
得意な人と苦手な人の差が大きくなりがちな事例Ⅱですが、差を分けるポイントは一体何なのか。多くの受験生に苦手意識をもたらす要因(特徴)を整理してみたいと思います。
3.3つの特徴
特徴①情報量が多い
他の事例に比べて事例Ⅱは、とにかく情報が多い。そんな印象を持つ方が多いのではないでしょうか。情報量を顕著に表すものとして、与件文の文字数を比較してみました。
与件文の長さだけでなく、他の事例に比べて記載されている情報の具体性が高いことも特徴と言えるでしょう。事例Ⅱを解く時のあたふたしてしまう「忙しさ」は情報処理を難しくする情報の量・具体性から来ていると思います。
特徴②助言問題が多い
与件文にある情報を整理するだけで得点が確保できるタイプの問題(情報整理型)と、事例企業の向かうべき姿の提言を期待される効果とともに助言するタイプの問題(助言型)に区分できます。当然、助言型の方が難易度は高いです。
事例Ⅱは、過去数年を見ても助言型の問題に占める配点が高く、助言問題の攻略なしには事例Ⅱの得意科目化は語れないでしょう。
特徴③要素の紐づけ
特徴①の情報量の多さ、そして特徴②の助言問題に相まっての特徴③ですが、使えそうなキーワードが複数登場しつつ、それらをどの問題に使うのか、対応づけする作業に苦心するかと思います。
4.攻略ポイント
攻略ポイント①情報の取捨選択
情報量・質の高い問題を80分という限られた時間の中で処理しなければなりません。あらかじめ処理すべき情報を取捨選択してから処理にかかりましょう!以下のようなStepで考えると情報処理する量をぐっと減らせますよ。
Step1:ターゲット(デモ・ジオ基準)を特定
事例Ⅱの鉄則は、顧客第一です。何よりも顧客の情報に注目してください。デモ・ジオ基準での表現は実は与件文でも登場回数が少なく、すぐに見つかるはずです。この時点で複数ターゲットが登場する事例企業は考えにくいですから、迷う必要がありません。
デモ基準:30代~40代、シルバー世帯、子育て世帯、等
ジオ基準:X市内の、〇〇沿線に住む、徒歩圏内の、等
Step2:ターゲット(サイコ基準)に注目
Step1で挙げたターゲットを修飾する形で、サイコ基準として考えられる表現が出てくることが多々あります。例えば、「健康志向」や「和の風情を好む」なんて表現が近年は登場していました。「〇〇が好き」と換言可能な表現は大ヒントです。
Step3:サイコ基準に合うB社の経営資源をピックアップ
最後にようやく「あ、この部分使いそうだな」という箇所の拾い上げ作業です。もしかすると大多数の人たちは、Step1/2を行う前に「使いそう!」と思う箇所に線を引いていったりしているかもしれません。試験委員があの手この手で紛らわせようと与件文に盛り込んでいるダミー情報に踊らされてしまう可能性が高まります。まずは、ターゲットを明確にするだけで、余計な情報に惑わされなくなりますよ。そして、経営資源のピックアップについてはこちらの記事を参照してください。特に独学者の方、ぜったい熟読した方がいいですよ!
攻略ポイント②切り口のストック
助言問題の回答骨子を都度考えていては、時間が足りなくなってしまいます。そこで、よく使う切り口で考えることで時間短縮・大外しの防止が可能です。
よく言われるのが以下のフレームワークでしょうか。
①ターゲット+4P+期待効果
②誰に+何を+どのように+期待効果
私の場合は、どうもしっくり来なかったので、②を少しだけアレンジして考えていました。経営資源の活用を自分自身に強く意識させるためです。
②’ 誰に+何を使って(経営資源)+どのように+期待効果
攻略ポイント③要素の一覧化
私もきゃっしいさんやなおさんと同じように、重要なものは黄色マークし、その後設問ごとの色分けをする多色使い派の人間でした。ただ、事例Ⅱはあまりにキーワードが多いため、黄色でマークした箇所ばかりになってしまい、設問への紐づけが上手くいきませんでした。そこで、事例Ⅱに限っては、こんな形で処理していました。
↑の枠は、問題用紙のホチキスを外して作ったメモ用紙だと思ってください。(絵心がないもので・・・)
あくまで私の場合ですが、メモ用紙に一度すべて書き起こしていました。
①ターゲット(デモ・ジオ・サイコ基準)のキーワード
②使う予定の経営資源のキーワード
一覧を作る手間はどうしても発生するのですが、それ以上に、
◆切り分けを視覚化でき、経営資源の使い漏れ・無駄遣いを防げる
◆キーワードに飛びつかなくなり、大事故を防げる
というメリットを享受できました。
もちろん、人によってやり方は様々で、自分にあった方法をTry&Errorで探してもらうのが一番だと思います。あくまで一例として、こんな方法もありますよ、と知って頂きたくてお伝えしました。
さて、今日の記事のまとめです。
受験生にとって苦手意識のもとになっている3つの特徴に対して、3つの攻略ポイントをお伝えしました。
まだまだ2次本番までは時間は充分ありますから、自分なりの方法を探してみてください。今は苦手意識があったとしても、きっと事例Ⅱを得点源にしてもらえると信じてます!
前述の通り、今日の記事は東京・大阪セミナーの事例Ⅱの内容の抜粋です。セミナーに足を運んで頂いた方には新しい情報はなかったかもしれません。また、2次対策は情報戦ということもあり、名古屋セミナーに先立って今日の記事でお伝えしています。どうかご容赦頂ければと思います。
本日も最後までお付き合い頂きありがとうございました。
以上、いよっちでした。
いよっちさん、セミナーお疲れ様でした。
ユーモアもありつつ凄くわかりやすいプレゼンで自分も仕事で同じようなプレゼンの参考にさせていただきたいと思いいました。
もちろん、事例IIとの向き合い方もよく理解できました。
充実した学びの時間をご提供いただき本当にありがとうございました!
実は、いよっちさんの模試の受験の仕方やストイックな勉強法についてより詳しく聞きたくアドバイスをいただきたいと考えていたものの体調不良で懇親会に参加することができず、機会を逃してしまいました。
そこでこの場をお借りして一点質問させていただきたいです。
もし、いよっちさんが今年のような一次合格者の多い年の受験生だとして、今年絶対合格したいとする場合、どのような戦略をたてますか?
今年絶対とこだわる背景には、当方が受験勉強に専念している人生崖っぷち受験生であるという事情があります。個人的な相談となってしまい申し訳ありませんが、いよっちさんのご意見をお伺いしたく存じます。
長文失礼いたしました。
えりりさん
コメント&セミナー参加ありがとうございます。ユーモア、、、失笑がありましたが、それでしょうか?笑
きっと1次試験直後の反動があったのかもしれませんね。まだまだ2か月もありますから、まずは身体の調子を整えることを優先してもらえてよかったです。次回、事例Ⅴ(慰労会)にはぜひお越しください。
さて、もし私が今年の受験することになり、絶対合格したい場合にどうするか、というご質問ですね。残念ながら「絶対合格」と気持ちで思っていても、現実は残酷なもので8割が不合格になるのも事実。しかも、努力が確実に成果につながらない側面もありますから、「絶対」とは言えないことはご承知の通りです。その上で、合格の確実性を少しでも高めるために、私がもう1度受験するとしたら、以下の方針を取ると思います。
①予備校を1度は使う:私は1年目TAC、2年目MMCを利用したので、再受験するとしたら独学にすると思いますが、一度も利用したことのない場合には、まずは指導を受け、そのうえで自分なりにしっくりくる解答方法を探ると思います。
②受けられる模試は全て受ける:TAC、MMC、LECなど、日程の都合がつき、振り返りをきちんとできる範囲で、模試は徹底的に受験すると思います。本番を想定した前日から当日のシュミレーションは多くの場数を踏めるにこしたことはないですし、敢えて他の予備校の模試を受ける(他流試合)を受けることで、不利な状況下でも一定程度のパーフォーマンスを出す訓練になると思います。
③回答メモの精度を上げる:プレゼンのおまけスライドにも含めた内容ですが、私の場合、回答メモの精度・充実度と実際の得点が比例していました。回答骨子を考えるメモが書けていない時は往々にして頭が整理できておらず、実際の点数も低かったんです。そこで、メモの内容を短時間で充実させることで答案のレベルを上げられるのではと思って、メモの内容にこだわっていました。メモをいくら綺麗に作っても直接点数にはならないですが、どれだけ思考が整理できているかの尺度になると思いますので、意識してみてはいかがでしょうか。(ただし、制限時間厳守です)
努力と結果が結び付きにくい、「絶対」のない2次試験の受験に専念する生活には、心身ともに大きな負荷がかかる大変なものだと思料します。結局のところ、大きなプレッシャーを跳ねのけるには「これ以上やれることはなかったはず」と思えるだけの努力しかないのかもしれません。これからの2か月間本当に大変だとは思いますが、道場一同、心より応援しています。
めがね女子さん
コメントありがとうございます。そして、セミナー・懇親会とお越し頂きありがとうございました。相談会の短い時間でしたが、お力になれた部分があったようで何よりです。
2次試験の解答プロセスは人によって千差万別です。色んな方法を試しながら、自分に合う方法を探ってみてもらえればと思います。そんな努力を続けていれば10月頃には自分なりの方法を確立できるはずです。見直し・振り返りには、8代目のながさんの記事が役に立つと思い、リンクを張っておきます。
https://rmc-oden.com/blog/archives/101276
2次突破、心から応援してます!
いよっちさん、セミナー&懇親会ではお世話になりましてありがとうございました!
今日のブログでも紹介されていたメモの取り方とスキマ時間を利用した設問解釈は、早速実践してみたいと思います。
今回、参加して感じたのは、10代目の皆さんに共通する部分はあるものの、最終的には自分にあったやり方をされたから合格したということです。スライドをもう一度見直して、今後の方針を決めたいと思います。
また、懇親会ではJCさんをはじめとする診断士として活躍される歴代の道場の方々ともお話しできて、とても励みになりました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。
ありがとうございました!