今、1次試験を学んでいる その訳とは…

*:*夏セミナーのお知らせ*:*

一発合格道場 夏セミナー2019

東京:8月10日(土)

大阪:8月11日(日)

名古屋:8月24日(土)

時間・場所は後日告知いたします。
ぜひご予定ください!

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おはこんばちは。キャリコン診断士のブブです。
先日のたっつーの記事にもありましたとおり、あと1ヶ月と約半分。まだまだいけます!何としても最後まで食らいついて諦めず足掻いてくださいね。
ところで、おそらく多くのみなさんは今、1次試験の高速皿回しモードに入っている事と思います。
そんななか、ふとこんな事を考えたりしないでしょうか。
「いったい、この勉強、どんな事に役に立つのだろう??」
そんなことが頭によぎることがあれば、今からのお話を読んでいただければ少しイメージが沸くかもしれません。

地方都市X市にある、伝統的な扇子を製造販売しているA社。
ある日、A社のA社長がコンサルタントとして売り出し中のあなたの存在を知って、相談に来ました。
Aさんの悩みはこうです。
最近、業績がすっかり伸び悩んでいます。
輸入製造の低価格品が増加し、わたしたちが拘ってきた日本製の竹と和紙で作る製品は高くて売れないのです。
従業員たちはいいものを作りたいという思いはあるのですが、販売不振で自信を無くしてモラール低下も気になります。
また、主力仕入の取引先からは後継者の問題で廃業を検討している、と相談を受けており先行きが不安です。」

こんな事例があったとします。
さて、ここで質問です。

間もなくコンサルタントになるあなたは、学んでいる1次試験の知識をどう活かせそうでしょうか?
少し考えてみてください。

答えはいくつもありそうですよね。

私は、得意の妄想力を活かしてこんなシナリオを考えました。

 

まず、社長に経営理念ビジョンについてラポールを築きながらヒアリングしていきます。【企業経営理論/経営理念と経営戦略より】
そうすれば、こんな想いが返ってきました。『うちの若い子たちに伝統の技術を先輩から受け継ぎつつも、新しい感性で新しいデザインや販路に挑戦して欲しい。』

経営理念、ビジョンで社長の「ありたい姿」が明確になり本物の覚悟が備われば、従業員たちの共通目的、貢献意欲、コミュニケーションを向上させることに繋がります。【企業経営理論/組織構造論:バーナード組織の3要素より】

次に、「ありたい姿」と「現状の貴社」のGAPを明確にしていきましょう。それが「企業戦略」となります。【企業経営理論/企業活動と経営戦略より】

その際には、貴社と外部環境を分析する必要があり、強み弱み等のSWOT分析、社会経済動向等のPEST分析の視点が重要です。どうやら、今はインバウンドの和文化は追い風のようですね。アニメ文化も面白いかもしれません。また、会社としては若い好奇心の強い社員が数人いることもこの会社の強みとして生かせそうです。【企業経営理論/環境分析】

もし、従業員の意欲に問題があればモラールモチベーション向上の為の施策を考える必要がありそうです。【企業経営理論/モチベーション理論】

ところで、御社の財務状況はいかがなのでしょうか。まずは財務体質をしっかりと把握する必要があります。
重要な経営要素として3点あります。次の3つの観点から課題をみつけていきましょう。「➀安全性➁効率性➂収益性」。【財務・会計/経営指標】

どうやら➂収益性と➁効率性に問題点がありそうですね。
では、どうやれば儲かるようになるのか、考えましょう。
まずは直接原価計算による損益分岐点の把握ですね。
固定費が高く、損益分岐点が高い状況ですね。
遊休設備等があるようなので、売却を検討されたらいかがでしょう。
合わせて、賃料の安い郊外施設に移転すれば固定費は下がり、損益分岐点が下がり儲かり易い体質に変えることができます。【財務・会計/損益分岐点】

続いて、商品群別にどの商品が利益に貢献しているかをしっかりと把握する必要がありそうです。
また、その原価把握にあたっては、作業工程における標準原価を設定しなければいけません。そして、標準原価と実際原価の差異分析において、どうやら作業工程での廃棄ロス、時間差異操業度差異が発生していることが明らかになってきました。
これは、工程の見直しについて考える必要がありそうです。【財務・会計/原価計算】

早速、生産計画生産管理について、分析をすすめていきましょう。
なるほど、ライン編成、段取り替え、また歩留まりにどうやら原因がありそうです。この点を改善しましょう。歩留まり改善に向けては、若手の発案で廃棄していた端切れを利用してキーホルダー型のアニメキャラクターと和の雰囲気をデザインしたミニチュア扇子をインバウンド観光客向けの高付加価値商品として検討したい声が出てきました。利益率改善に繋がる一策になるかもしれません。モラールが上がる可能性も高そうです。【運営管理/生産計画と生産統制】

また、受注~製造~販売~在庫~出荷の情報が共有化されておらず、在庫過多となり、棚卸資産回転率の低下(効率性低下)につながっているようです。また、仕入先の不安定化のため、リードタイムが長くなっていることも在庫増の要因につながっているようです【運営管理/在庫管理】

前者については、IT投資を行って情報共有化をすすめる必要がありそうです。効率的なデータベース構築に向けて検討していきましょう。【情報システム】
但し、設備投資を行うに当たっては、その投資効率を検証しておく必要があります。
投資効率を判定する際には、割引率を検討する必要があります。【財務・会計/投資判断】

ついては、割引率の算定の基礎となる国債利子率の状況を知る必要があります。
また、借入に際してはその投資環境を知っておく必要もあります。
現在はアベノミクス&黒田総裁による超積極的な金融政策により、流動性の罠の状況であり、金利は下限に張り付いています 。理論上、財政政策を行えば極めて有効となりますが、財政健全化問題を抱えているなかでのこれ以上の積極的な財政政策は難しく、(劇的な経済環境の好転⇒想定通りの物価上昇は難しく)当面は金利を抑制せざるを得ない状況です。
尤も中長期的観点では、過剰流動性及び円安主導によるコストプッシュインフレ懸念、更には財政健全化問題も考慮すれば金利水準は最下限状態と考えるのが妥当です。ならば固定金利長期の調達すべきと判断します。金融機関の貸出態度DIの数値も高く、資金調達には良好な環境のようです。【経済/ISLM分析、中小企業経営】

また、システム導入に際してはIT補助金の導入が採択されればA社の負担は減ります。
その際には、中小企業の定義当社が当てはまるかを確認しておく必要があります。要件には当てはまっているようですね。採択に向けて一緒に申請手続きをすすめましょう。【中小企業政策】

また、インターネットマーケティングを利用して販路拡大や顧客とのリレーション構築も検討する余地がありそうです。
【企業経営理論/インターネットマーケティング、情報システム】

そして、仕入取引先の廃業問題に関しては事業存続を目的としたM&Aも視野に入れておく必要がありそうです。
ついては、その際の選択肢として合併事業譲渡株式移転等についてその要件を整理しておきましょう。合わせて法務デューデリジェンスとして契約関係の洗い出しもしておきましょう。
【経営法務/組織再編等】

当然、財務デューデリジェンスとして、企業価値を把握のうえ投資判断をしていく必要があります。【財務・会計】

 

いかがでしたでしょうか。きっと、みなさんのなかにもあの知識はこう繋がる!等の発見やアイデアもあったのではないでしょうか。
このように実際の企業活動において、1次の知識は各方面で繋がっています。

今、学んでいる事は将来、支援する企業のどんな場面で活用する事があるのか。
そんな事も意識すると、モチベーションも湧いてきて記憶に残りやすいのではないでしょうか。
是非、そんな未来の自分を想像しながら1次の知識を深めてください!
そうすれば、ぜーーーーったい、あなたは受かりますから!

 

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