【合格体験記】多年度生が陥りがちな「4つの遠回りポイント」とは?~TAさん

✿:❀ 一発合格道場 電子書籍出版&記念セミナーのお知らせ ✿:❀

中小企業診断士試験 一発合格
特設ページはこちら

『中小企業診断士試験 一発合格』セミナー㏌東京

とき:19年2月2日(土)13時半開場,14時開始~17時頃終了予定
場所:五反田※詳細はこくちーずにて
対象者:中小企業診断士試験合格を目指す方
参加費:1,000円(懇親会を別途、17時半~19時半頃で予定しています)
定員:60名(好評につき増枠しました)
申し込み方法こくちーずにて

『中小企業診断士試験 一発合格』セミナー㏌大阪

とき:19年2月9日(土)13時半開場,14時開始~17時頃終了予定
場所:大阪市内※詳細はこくちーずにて
対象者:中小企業診断士試験合格を目指す方
参加費:1,000円(懇親会を別途、17~19時頃で予定しています)
定員:25名
申し込み方法こくちーずにて

テーマ:
基本理論を知ろう!、学習計画のポイント、1次試験科目攻略法、2次試験対策の基本、事例Ⅰ~Ⅲの基本的切口と超高得点答案の考察、事例Ⅳ対策のイロハ、2次試験合格後のリアル、診断士の仕事のリアル、受験生支援団体を100%活用しきれ!、コラムの見どころはここ!、個別相談会 などを予定(変更となる可能性があります)

 

我々道場9代目活動の集大成となる書籍がいよいよ出版されました!!
タイトルはずばり
『中小企業診断士試験 一発合格』!!
Amazon kindle版、定価980円です。
この1冊で診断士試験の概要から試験対策、
合格後の道筋まで全てを知ることが出来ます
書籍出版を記念して、東京と大阪で出版記念セミナーを開催します!!
当日は9代目メンバーをはじめ、次期10代目メンバーの一部も登場して、
書籍内容やリアルな診断士情報をお伝えしちゃいます!!
セミナー後は懇親会も予定しておりますので、是非ご参加下さい!
皆様とお会いできることを、楽しみにしています。

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こんにちは、きゃずです。

2年がかりの合格体験記はコチラ。9代目としての過去記事はコチラ

中小企業診断士試験 一発合格』いよいよAmazonにて発売されました!ありがたいことに、「ビジネス関連の資格・検定」カテゴリーでベストセラー1位を獲得しております。価格以上のノウハウと熱量を注ぎ込んでいますので、ぜひポチっとしてみてください。レビューやコメントも、心からお待ちしております。

 

さて、本日1本目の合格体験記のご紹介です!嬉しいことに一発合格道場史上最多の50件超の合格体験記・末合格体験記をお寄せいただきましたので、ペースアップして1日2本の体験記をご紹介させていただきます。毎日2記事アップされていますのでぜひお見逃しなく!

 

ご紹介するのは、<TA>さんの体験記です。

 

TAさんは、複数年をかけて合格を掴み取りました。TAさんが陥った罠、そして、「4つの遠回りポイント」を克服して合格を掴んだ秘訣は?特に、多年度生の方にとって重要な示唆を与えてくれる体験記です。

それではご覧ください。

==========ここから寄稿==========

 

(0)受験生情報

名前(HN):TA
年齢:39歳

 

(1)診断士に挑戦した理由・きっかけ

IT営業をしています。
過去に2年ほど、ITとは異なる分野でコンサル業務に携わっていたことがあり、自由な発想で主体的に仕事を創り上げていく楽しさが忘れられず、またああいった仕事がしたい、と思っていました。

ふと思いつきで2015年に診断士試験を記念受験したところ、たまたま3科目(経営、財務、情報)合格したことから本格的に資格取得を目指すことを決意しました。

 

(2)学習開始時の知識・保有資格、得意科目・不得意科目

①知識・保有資格
2016年、2017年、2018年と3年勉強しており、知識や資格も徐々に増えていきました。

科目 2016 2017 2018
財務 簿記3級 簿記2級

BC2級(財務)

経営 BC2級(営業)
法務 ビジネス法務2級

知財検定3級、2級

BC2級(取引法務、組織法務)

情報 応用情報

※BC=ビジネスキャリア検定

IT営業が長いので、「情報」は広く浅く知識があります。一方で、学習開始時、受験に役立ちそうな資格は特にありませんでした。

学習を続ける中で、①学習継続の短期目標、②知識の定着、(③会社の資格取得報奨金)を目的に、上記の資格を取得しました。

 

②得意・不得意科目
得意:「運営」「情報」
不得意:「中小」

 

(3)学習スタイルとそのメリット・デメリット

3年勉強し、2015年の記念受験を含めると4回の受験経験があります。

スクール通学、独学とそれぞれのメリデメを感じましたので、それぞれ年別に整理します。

 

(1)2015年
<スタイル>
独学

<姿勢>
診断士への憧れ

<方法>
市販テキスト(ほとんど触らず)

<メリット>
意識も学習習慣もない自分にとってはメリットなし

<デメリット>
とにかく継続することが難しい

 

(2)2016年
<スタイル>
スクール通学

<姿勢>
スクール頼り

<方法>
・レジュメとテキストを併用した講義
・答練なし(小テストがたまにあった程度)、インプット中心

<メリット>
①勉強習慣が身につく
「行く」と決めるだけで勉強でき、徐々に勉強習慣が身につけることができました。いきなり自分でペースを作るのは難しかったと思います。

②とりあえずカリキュラムに沿って走れば全体を学習できる
最後まで挫折せずに学習をやり遂げることができたことは大きなメリットでした。また学習計画や内容、方法の検討に割く時間を省くこともメリットですが、これは後述のデメリットの方が大きいと思います。

③学習仲間がいる
いろんなバックグラウンドを持つ、仕事以外の仲間ができることは、他にはないメリットだと思います。勉強継続にも良い影響があったと感じています。今でも交流があることはありがたいことだと思っています。

<デメリット>
①受け身になりがち
スクールの決めたスケジュールに沿って進むので、勉強をこなすだけになってしまい、完全に受け身でした。結果、過去問着手にも遅れ、ゴールが見ずに走っていました。

②コストがかかる
当たり前ですが費用がかかります。私の場合は30万ほどかかりました。負担は少なくないです。

 

(3)2017年
<スタイル>
独学+一部スクール通学

<姿勢>
試験突破

<方法>
・関連書籍で知識を深め、理解促進
・関連資格で知識固め
・過去問演習

<メリット>
①低コスト
勉強習慣が定着して、「自分なりの合格イメージ」が立てられれば、費用が抑えられます。

②学習計画を自分で立て、主体的に取り組める
スクールでの受け身受講とは違い、「学習計画や方法を自分で考えて進める」ことで、理解も深まり、主体的で効率的に学習が進められます。

<デメリット>
①回り道する可能性
関連書籍を読んだり、他資格を取得しながら理解促進とモチベーション維持を図りましたが、診断士の資格取得だけを考えると不必要な勉強もありました。回り道してしまい、せっかくの学習時間が試験に直結せず、浪費してしまう恐れがあると思います。

また、「自分なりの合格イメージ」や「学習計画や方法を自分で考えて進める」のが正しければよいのですが、私の場合、このときは試験合格を意識しすぎたことで、若干ズレていたように思います。

例としては、
・1次試験の学習が不合格の特定科目、これを補うための得意科目に偏り、2015年にまぐれ合格していた「企業経営」の知識が不足していた
・2次は解答をパターン化させることに意識が行き過ぎ、なぜ間違えたかの根本原因の掘り下げが甘かった
などです。

 

(4)2018年
<スタイル>
独学

<姿勢>
試験突破+能力強化

<方法>
・1次知識強化
・2次過去問演習(PDCAによる能力視点での修正)
・試験ブログや勉強会による情報収集、分析

<メリット>
①方向性が確認できる
試験ブログなどで情報収集を強化し、試験の本質や求められる能力を意識して実践してみることで、演習やその後のチェック方法が変わっていきました。
正しいであろう方向性を、過去問⇔演習⇔情報収集(試験ブログ等)で収斂していくことができたように思います。

<デメリット>
①情報が多く取捨選択が必要
役立つものや役立たないもの、単純に自分に合うもの合わないもの、さまざまな情報があるので、振り回されると時間を浪費してしまうと思います。
ただ正しい方向に導いてくれる記事が多くあるとも感じていますので、デメリットはほとんどないように思います。

 

(4)合格までの受験回数、学習時間とその作り方

①学習開始時期と受験回数

2016年10月に本格的に学習スタート

1次3回

2次2回

 

②1次学習時間

2016年:710時間

2017年:470時間

2018年:385時間

 

③2次学習時間

2016年:211時間

2017年:555時間

2018年:338時間

 

 

平日通勤時間や移動時間、仕事後に時間を確保しました。

コワーキングスペースに寄って勉強し、勉強を継続することを意識していました。

休日はなるべく公民館の学習室に行き、半日程度勉強することが多かったです。

 

(5)合格までの学習法

多年度のため少しずつ変わっていきましたが、最終的には次のようになりました。

 

①1次

過去問を使ってインプット⇔アウトプットを繰り返し、テキストやWeb記事を辞書代わりにしました。診断士として正しい知識を備え、考え方や思考の方向性を身につけることもできたのではないかと思います。

その際、選択肢が4~5あるので、

○何が問われているのか

○正しいものはどれか

○間違っているものはどこが、どのように間違っているのか(何の知識をひっかけようとしているのか)

を意識したことが、1問で4~5問分の知識習得する機会が得られたと感じています。

 

徐々に7科目の知識や考え方を横断的に使えるようになり、7科目の関連知識や能力が横断的につながっていったような感覚があります。中小企業を取り巻くステークホルダーの視点で見ると、横断的に学べるようになっていることも、改めて一気に7科目を学習することで感じました。

 

【ステークホルダーのイメージ】

 

【科目別ステークホルダー視点の論点】

 

 

ちなみに個人的に今年の「経済」の点が良かったのですが、グラフの読み方や前提条件(テーマや論点、例えば問われているのは財市場なのか貨幣市場なのか労働市場なのか等)、因果関係(事象の結果、どのようなことが起こるのか)を強く意識するだけで選択肢の絞り込みがしやすくなり、点が伸びましたこれは「2次」の与件や設問解釈、記述にも役立ったように感じています。

 

なお、1次試験直後の細かいことを記した体験記は、別の受験ブログになりますが下記リンクにありますので、ご興味がありましたらご参照ください。

http://fuxin24.net/experience/15327/

 

②2次筆記

1過去問演習

2チェック、振り返り

3過去問演習

を繰り返しました。

 

昨年も今年も、文字にするとやっていることは同じですが、昨年は「できなかったこと」を中心に改善していきましたが、今年は「できていないこと(足りていないもの)」ができるように意識しました。

※学習姿勢の「能力強化」にあたります。

 

昨年は

「設問を正しく解釈できた、できなかった」

「正しい1次知識を使えた、使えなかった」

「論理的に書けた、書けなかった」

を事例単位、設問単位で確認し、修正していきました。

 

今年はそこから一歩踏み込んで

「なぜ解釈できなかったのか」

「なぜ知識が使えなかったのか」

「なぜ論理的でないのか、読みづらいのか」

を考え、必要な能力やスキルを備えるよう取り組みました。

 

100点を目指す試験ではないものの、点を取らなければ通過できないので、どうすれば得点を最大化できるかを意識した結果、このように取り組み方も変化しました。

※ファイナルペーパーも昨年とは異なるものになりました。

 

(自分の場合は、①高得点を狙うあまり、読む、考えるに時間をかけ過ぎて、書く時間が取れないことで逆に点が低くなっている、②高得点を狙うあまり、いろんな要素を盛り込もうとして論点がぼやけている、などです。結局「80分でできる処理量を越えて、欲張りなっていた」ということです。)

 

 

③再現答案

当日中に再現答案を作成しました。答案は与件を引用して作成することを意識していたことと、試験後すぐにネットカフェに行って作成したので、2時間弱で作成できました。

 

(6)学習時・受験時のエピソード

昨年の2次本番でパニックになったこともあり、当日本来の力を発揮できるように注意しました。「難関試験に一発合格する人の本番力」という本を読んで、直前に特に意識した節は人生は思いどおりにいかない、と考えておくことでした。この試験の1次、2次のそれぞれですでに経験していたので骨身にしみていましたが、力みすぎないことは「得点を最大化させる」上で重要なことだと肝に銘じました。その結果、ちょうど良い緊張感で臨むことができました。

席も一番前で見通しがよかったことも良い影響があったかもしれません。

 

(7)これから合格を目指す方へのアドバイス

アドバイスなどおこがましいですが、いろんなキャリアやバックグラウンドを持っている人が多いと思いますので、自分に合った方法を見つけるしかないと思います。

 

①ゴール(通過する姿)がイメージできているか

②正しいアプローチ(勉強内容・方法)ができているか

③学習習慣(推進力)が身に付いているか

「As is/To be」のイメージです。

 

初めから見通しを立てられ、必要な努力を十分に行ってストレート合格できる人もいらっしゃいますが、私はやりながら視野を広げていくしかできませんでした。私にとっては成長に結びつける必要な期間だったと考えていますが、もっと短縮できたかもしれません。

 

私が合格するまでに感じた遠回りポイントは次の4つです。

遠回りポイント①
必要な1次知識を備えていない
結局2018年に7科目を再受験するまで、知識が不足していました

遠回りポイント②
学習姿勢が受け身
自分にとって試験通過に必要な知識や能力がわかっていない、補えていない状態だったと思います

遠回りポイント③
ゴールが見えていない
当然、そのためのアプローチもわかっていない状態です

遠回りポイント④
力み過ぎ
上記①~③のとおり能力が不足していたことに加え、本番で本来の力を発揮するための準備が不十分でした(得点の最大化のためにできることを考える、本番で力みすぎない、等)

 

試験ブログの事例分析の記事や解法テクニックを参考にしたり、オフラインのセミナーや勉強会に参加して最新合格者の方からの指摘やアドバイスを参考にすることで、自分の弱点を強化、修正し、これらのポイントを一つ一つクリアしてきました。

 

もしこの体験記が一部でも役に立ち、3年が2年、2年が1年と、少しでもどなたかの短縮につながれば幸いです。

 

==========寄稿ここまで==========

いかがだったでしょうか。

TAさんの体験記で、僕がポイントと感じたのは以下の点です。

(2次対策を)昨年は「できなかったこと」を中心に改善していきましたが、今年は「できていないこと(足りていないもの)」ができるように意識しました。

→知識のみならず、それを発揮するために必要な能力やスキルを備えたことで、2次試験の80分の壁を乗り越えることが出来たのではないでしょうか。

 

そしてなんといっても「4つの遠回りポイント」は、多年度生が陥りがちな罠を的確に表現しています。

①必要な1次知識を備えていない
②学習姿勢が受け身
③ゴールが見えていない
④力み過ぎ

当てはまる方はいらっしゃるのではないでしょうか?

そしてこれは図らずもですが、僕自身も同じような罠にはまった経験がありました。当時は心技体別にAs-Is、To-Beを描いて対応方針を決めたことで、乗り越えることができました。以下の記事もご参考になさってください。

【2次試験】再挑戦するあなたへ伝えたい「再現性」を高める3つの極意

 

ご自身の壁を乗り越えたTAさんがこれから診断士として飛躍されることを、心から祈念しています。

 

TAさん、ご寄稿ありがとうございました。

以上、きゃずでした。

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