【2次試験】再挑戦するあなたへ③(悔しさを知ったからこそできること)
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こんにちは、きゃずです。
各メンバーも書いていますが、4月21日の東京セミナーへお越しいただいたみなさん、ありがとうございました!
頂いた感想・ご意見はすべて拝見し、本当に多くのエネルギーをいただきました。
今後の道場の企画運営に必ずや役立ててまいりますので、ご期待ください!
【もくじ】
・リクエストコーナー「最近読んでいるおススメ本」
・”心技体のふりかえり”をしよう
・実力者も苦戦する2次試験だからこそ、心と体のサインに目を向ける
・勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし
・番外編~ここまでの話は、実は7年前に…
■リクエストコーナー「最近読んでいるおススメ本」
先日のへんりーの投稿でも読書本の紹介がありましたので相乗り。私が最近読んでいるのはコレです!
『影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか』ロバート・B・チャルディーニ、 誠信書房
『人々が(無意識的に)動かされてしまう要因には、いくつかのスイッチ(=影響力)が存在する』
ということについて、以下の6つの「影響力」の事例分析をもとに解き明かしていく本です。
①返報性(恩義を受けたら、お返しせねば)
②コミットメントと一貫性(自分で宣言したものは筋を通していたい)
③社会的証明(人は行列をみて列に並ぶ。何の列かは気にしていない)
④好意(好きな人からは何でも、何度も買っちゃう)
⑤権威(ブランドや専門家の盲目的な信仰)
⑥希少性(限定タイムセール、○○でしか買えない、に飛びつく)
この本と出会ったのは2012年頃ですが、まるでジューシーな肉汁が噛むたび溢れてくるビーフジャーキーのような、何度読み返してもその度に発見がある書籍です。
広義のマーケティング論として様々な書籍やセミナー、実際の販売活動の下敷きになっている原典のひとつですし、人間の社会性のなりたちと行動の原理原則を知る社会心理学としても、最高の教材です。
ビジネスでも、日常生活でも、恋愛でも、何かを仕掛けようとしている人のウラが分かってしまいます。
なのでこれを知っているとちょっとやそっとのことでは騙されずにすみますし、この原理をうまく活用しているのであれば、あえて騙されちゃおうかな…なんていうこともできます(笑)
はっきり言います。メチャクチャ面白いので、“試験後に”ぜひ読んでください!
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さて、前回の記事では、2次試験に再挑戦する方に向けて「相手(二次試験)を知ること」に関して書きました(【2次試験】再挑戦するあなたへ②(彼を知り己を知れば…))。
今回は「己(自分自身)を知ること」についての話です。
■”心技体のふりかえり”をしよう
「相手を知ること」に続いて私が手をつけたのは、何が足りなかったのかを整理し、やるべきアクションを明確化するための”心技体のふりかえり”でした。
ポイントは以下のとおり。
①「心」「技」「体」のどこが足りなかったのか(問題点の把握)
②問題点を克服するためにどうすればよいのか(課題の設定)
③具体的にどのようなアクションを取るのか(対応策の策定)
ちょっと考えてください。この流れ、何かに似ていませんか…?
そう、このふりかえりは「2次試験の解法プロセス」とほぼ同じなんです。
マトリクスにすると以下のようになります。
(当時はアタマの中も含めもっとぐちゃぐちゃに書いていたので、本投稿にあたり整理しています)。
こんなふうにして決めた対応策を、実際のアクションプランにしていきました。
逆にいえば、ここで決めたこと以外のことはやりませんでした。
たかじんも書いていたように「何をするか」より「何をしないか」を決めるのが重要。選択と集中です。
■実力者も苦戦する2次試験だからこそ、心と体のサインに目を向ける
大半の方は2次試験の対策として「技」(≒知識、解法、試験テクニック)を重視します。
ストレート受験の方はまさにそうですし、「技」の習得が大前提であることは言うまでもありません。
ですが、再挑戦組の方に質問です。
「前回の2次試験を、100%の力で戦えましたか?」
今年の2次試験はあと約170日後に控えています。
平常心で臨めなかった方や体調を崩してしまった方は、今年同じことにならないためにも、試験の直前・試験中、ご自身の「心」と「体」がどのような状態だったか、どんなサインが出ていたのか、ふりかえることをお勧めします。
また、これからの学習のリズムの中で、1日3分、週に15分でも、ふりかえりの時間を作ってみることも一つのやり方です。
・今日(今週)、何を狙って学習したのか
・その目的は果たせたか
・できなかったとしたら、その要因は何か
(多忙?集中できなかったから?体調がすぐれなかったから?計画の工数見積もりが非現実的だったから?)
・明日以降、スケジュールを修正するか、そのままいくか
これらを日々のPDCAサイクルの中に組み込むことで、学習の軌道修正がしやすくなります。
それだけでなく、試験当日に向けての落ち着きが違ってくる、投資対効果(ROI)の高い作業だと思います。
■勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし
江戸時代の剣術家 松浦清山の言葉ですが、プロ野球の選手・監督として、幾多の金字塔を打ち立てた野村克也氏の座右の銘として有名ですよね。
ここまで「再挑戦するあなたへ」という題で3回の特集を通して
・己(心技体)を知ること
を見てきました。
お伝えしたかったのは、負けを不思議の負けにせず、
「何に挑戦しようとしていて、いまどこにいるのか、これからどのように進むのか」を、言語化することの大切さです。
負けを経験したあなただからこそ学べること、悔しさを知ったあなただからこそ表現できることが、必ずあります。
それは診断士になったのち、経営者の方に寄り添うあなたの姿勢にもプラスの意味があるはずです。
2次試験対策はいったんここでお休み。次回からは少し、1次試験対策特集に入っていきます。
■番外編~ここまでの話は、実は7年前に…
いろいろと書いてきた本シリーズ、実は7年前に2代目くれよんさんによって、ほぼ同じことが書かれていました。
(書き終わって、達成感の中この記事をみつけて泡を食いました。あまりに言っていることが重なっていて…)
・2次再挑戦を始めようとしている皆さんへ~第一歩を踏み出すヒント~
先代の思考を図らずもトレースできていた(笑)ということで、その記事のご案内で本日はおしまい。
以上、きゃずでした。