試験に猪突猛進する前に…大切な人を大切にできているか?

はじめまして。道場執筆メンバーの9代目を拝命した「きゃず」と申します。

まずはじめに自己紹介を…体験記はこちら

都内のシステムインテグレータ(SIer)に勤める1982年生まれの35歳、妻が1人、娘が1人。いわゆる働き盛り真っ盛りとでもいいましょうか。よこよこさんの昨日の投稿によれば、30代は合格者数の多い「旬」な世代のようです。

つい先日、初めての実務補習5日間コースにて企業診断実務を経験してきましたが、そのときの私のチームは20代が1人、50代が1人、30代が3人の構成でした。30代はちょうど組織の中間管理職(≒連結ピン)になってくる過程で自分なりの課題を見つけ、診断士の門を叩く人がやはり多いのでしょうね。

私自身は診断士試験を2年間かけて合格しましたので、「一発」合格道場なのに二発じゃん…というご指摘はさておき、この数日、みなさんへの最初の投稿に何を書こうかと悩んでおりました。多年度合格だからこそ書ける視点もあるんじゃなかろうか、と。

 

診断士の勉強は楽しい!!でもそこに落とし穴がある

これは私の懺悔録でもありますが、ちょっとだけお付き合いください。

ストレート合格を目指していた2015年秋~2016年にかけてのことです。現状の閉塞感を断ち切り人生の選択肢を増やすために始めた診断士学習。企業経営理論…財務会計…運営管理…経済学…やればやるだけ視界が広がり世界が開けていく感覚があり、勉強することがそれはもう本当に楽しかったのです。朝も、業後も、土日も、私のアタマは新しい知識への渇望でいっぱいになっていました。アドレナリン全開でした。そこに落とし穴がありました

診断士の学習を始めた頃と時を同じくして、妻の妊娠が発覚しました。動くことや食べることすらままならない重い重いつわりを乗り越え、生まれてくる娘のために自身の健康や食事にも細心の注意を払いながら、私の体調を気遣い整えてくれた妻。2016年3月に娘が誕生した時、母子ともに無事であった安心と父親になれた喜びは今でも忘れられません。

ですが喜びの一方で、妻には心身両面でとてつもない負担をかけてしまっていました。重いつわりに苦しんでいる時、いつ陣痛が来るか分からず不安な時、生まれたばかりの娘が夜泣きを繰り返している時…私自身はその頃できるかぎり妻のそばにいたつもりでしたが、いま思えば試験勉強が最優先になっていました。妻の心情はいかばかりであったでしょうか…。

 

独りよがりであってはいけない。資格取得後の世界でもそうだから

相手に伝わらなければ、どんなこともただの独りよがりです。当時の私がとっていた行動は「つもり」だったのです。言葉に表し、行動で示し、実際に相手が「大切にされている」と感じなければ意味がありません。妻や子供の将来のためだから…そう言って私は、家族にとっていちばん大切な時をないがしろにしてしまっていたのだと思います。

私は2016年の2次試験では事例Ⅳが3点足りずに237点で不合格でしたが、正直、これはこれで良かったのかもしれないと思っています。もしそのまま合格していたら、調子に乗って今度は診断士実務へとひたすらに突き進み、皮肉にも大切にするべき対象を失っていたかもしれません(あくまで私のケースであり、短期合格できるにこしたことはないですが)。

これは実務補習で想いを強くしたことでもありますが、中小企業診断士としての私たちの使命は、一つでも多くの組織の経営課題が解決できるよう支援することです。一方でビジネス以前に、自分の大切な人を大切にできているのか?という視点はどこかに持っていなければならないとも感じたのです。

 

すこしだけ立ち止まって考える

ストレート合格を目指す方であれ、多年度の方であれ、合格レベルを超えるためには相応の努力をすることは大前提です。でもそれと同時ににすこしだけ立ち止まって考えてもらえたら嬉しいです。

・その努力は誰のおかげでできているのか誰のためのものなのか

・あなたを支えてくれる大切な人がいるのであれば、その人を大切にできているか。

試験本番まではまだ時間があります。直前期のスパートのときは、あなた自身にも周囲にもかなりの負担がかかります。だからこそこの時期は、「いま」と「これから」のバランスを保ちつつ、あなた自身のペースで一歩ずつ前に進めたらいいですね。

 

明日は大阪から濃いーキャラの「ZenZen」さんが初登場します。以降登場する新メンバーにも乞うご期待ください!!

以上、きゃずでした。

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