【合格体験記】数々の資格に加えて合格をかちとったなおくんさん
みなさん、こんにちは。ITOです。
1月はみなさんからいただきました「受験体験記」をご紹介させていただいております。
本日の体験記は、たくさんの資格を保有されている上で、更なる高みを目指して診断士にのぞまれた「なおくんさん」です!
それでは「なおくん」さんの合格体験記、どうぞ!
(0) 受験者情報
名前:なおくん、51歳
受験期間中、こんな状態で合格できるのか?と自問自答することも多々ありましたが、なんとか1次2次スト合する事ができました。(都合の良いとこ取りでしたが、)さまざまなヒントを先達から頂き、この場を借りてお礼申し上げます。
この後、診断士試験に臨まれる方(特に私のような中年世代)の参考に少しでもお役に立てることができればと思い、受験体験記を書きましたので、お送り致します。
(1) 診断士に挑戦した理由・きっかけ
昨年の10月に情報系の資格を受験後、次は何かないかと考えていた際、自身にこれといったいわゆる国家資格を有していないこともあって、手応えのある資格試験を受けてみようと思ったのが始まりです。
(2)学習開始時の知識・保有資格、得意科目・不得意科目
①学習開始時の知識
管理畑の仕事がメインだったので、業務上簿記系資格は取得済み
②保有資格(取得順)
1級土木施工管理技士、建設業経理士1級、日商簿記1級、税理士試験簿記論、ビジネス会計2級、BATIC、ビジネス法務2級、2級FP技能士、個人情報保護士、公認不正検査士、情報セキュリティマネジメント、マイナンバー検定1級、他
③得意科目 「経済」「財務」「運営」「事例Ⅳ」
④不得意科目 「経営」「事例Ⅰ」「事例Ⅱ」
(3) 学習スタイルとそのメリット・デメリット
【学習スタイル】 予備校(TAC)通学、勉強会参加
①メリット
・勉強会仲間を作ることでモチベーションが大いに高まったこと
・情報のやり取りも早く、時間的なロスは無かったこと
・講師のアドバイスが得易かったこと
②デメリット
・受講費用が高額であること
・但し、合格の確度を高める意味では必要投資と認識しており、通学校以外の参考書やテキスト(特に2次用)も必要品として購入していました(ほとんど未着手)。
(4) 合格までの受験回数、学習時間とその作り方
①学習開始時期 2016年11月
②1次学習時間 約950時間
③2次学習時間 約350時間
④学習時間の作り方
・会社帰宅後、平日はだいたい21時から25時前後までの間と、あと昼休憩の隙間時間の利用にて、およそ3時間、休日は平均5時間、1週25時間で月100~110時間ほど。
(5) 合格までの学習法
①1次
・「財務」、「経済」などの計算系は既知の内容も多く、演習中心に実施。不確実な知識だけをテキストなどで補充し、固定化を図る。また、過去問の着手は講義とほぼ同時進行で行い、本番レベル感を早いうちに確認。なお、「財務」は過去問15年、「経済」は過去問10年分を3月末頃には一通り済ましていたため、不知の知識問題以外であれば解けないことはないレベルに至っていたと思われる。
・「経営」、「運営」は、予備校テキストを1月ごろまでに3回転し、予備校問題集を3月までに3回転、3月以降は過去問5年分をリピート。「経営」は5回転、「運営」は、過去10年までを平均3回転弱回し、特に癖のある「経営」の文章構成に慣れることと、頻出論点をこぼさないところに注意した。
・暗記3科目では、「中小」は7月超直前期に模試(他校模試含む)や答練(TAC)の繰り返し3回転とテキストの中小政策論点のみ、「法務」と「情報」はGW頃から過去問5年と答練・模試(他校含む)の繰り返し(3回転)に「ポケテキ」の繰り返し、不足分を予備校テキストで補う、という方法を採る。
②2次筆記
「事例Ⅰ」「事例Ⅱ」「事例Ⅲ」
・1月から4月まで、予備校での任意の有志勉強会にて毎週1事例の演習実施。
・本格開始は「1次」後で、基本的に過去問5年分の繰り返し(3回転半)と「ふぞろい」による確認中心。
・通学予備校の答練はタイムマネジメント感覚を掴む演習として使い、別途、他校通信の直前答練を受講して解き方のパターンを意識して対応する練習を実施。
・模試は、T〇CとM〇C(予備校自習室で友人と時間を計って解答)、プラス過去問1年を使ってセルフ模試にて、一日受験の感覚にも慣れることにした。
・その他「全知識」も事例ⅠからⅢまで読了したが、事例Ⅰ以外は余り活用せずに、知識は、過去問5年分前提で抑えることにした。
「事例Ⅳ」
・過去問3年分とT〇C3回とM〇C3回の直前答練、模試3回分(T〇C春・秋、M〇C)の12事例を3回転し、解き慣れることと凡ミスの撲滅をメインに取り組む。
・知識論点の説明問題が出た場合の抑えとして、「1次」試験対策用にメモしたノートを参照。
③再現答案 こちら
(6) 学習時・受験時のエピソード
・本試験においては、予備校に通う本当のメリットは、同じ目的で繋がった勉強仲間と教え教えられて切磋琢磨することと思います。
・1次試験後は、自己採点後即時2次対策に取り掛かる予定が、約1週間手付かず状態で、1次試験合格へのプレッシャーが掛かっていた反動がありました(1次に落ちたら、そこで今年は終わりのため)。
・2次試験直前に、過去の先達のモノを参照に、ファイナルペーパーを作成しましたが、「結構出題されるポイントは、この程度に凝縮できるのではないか」、と思えるほど少なくなっていたことに一番驚いていました(A4が4枚程度)。
・再現答案は事例ⅠからⅢまでを試験後1週間以内に記載し(事例Ⅳはメモのまま)、一喜一憂するのも避けて予備校の模範解答も見ないまま筆記試験の合格発表を迎えました。
・口述試験の取り掛かりは発表前1週から事例の読み込み中心で行ったのですが、実際の口述試験の時は、別に何が問われても良いほどの感覚がありました。
(7) これから合格を目指す方へのアドバイス
本試験は「2次」試験がメインということのようですが、スト合を目指すのであれば、「1次」試験の合格を得ないと「2次」受験切符を手にすることはできません。1次試験をギリギリでクリアするという発想は試験直前1か月前からの対策であり、その時までは得意科目を更に伸ばし、不得意科目は重要論点を完全に外さないよう徹底的に叩き込むことだと思います。
2次試験では、やはり1次試験後の対策となり、時間的には短くならざるを得ません。ただ、事例Ⅳに悩むことは無いと考えていましたので、事例ⅠからⅢは大外ししないこと、事例Ⅳでは計算ミス(凡ミス)をしないことが2か月強のメイン課題であったと考えます。
優位と認識していた「財務」と「事例Ⅳ」で一番時間を掛けていないものの、一番ボリュームをこなしたことで、結果、本試験での勝因となったと思います。
やはり、財務や事例Ⅳはブレることがないという利点を活かせる最大の科目である、と改めて認識しました。ですので、得意な方は一層伸ばされることをお勧めしますし、不得手な方も避けずに確実に得点できる科目となりうる、と信じています。
最後に、「(合格の)確度を高めるには、人事を尽くすしかない」ということが、当該受験準備をする1年で得た教訓でした。
以上
さて、資格試験マスターともいえるなおくんさんの、診断士試験攻略方法をご覧いただきましたが、
ポイントは、ストイックなまでの「皿回し」と「ペンキ塗り」でしょうか。
また隙間時間をうまく活用し、月100時間の勉強時間を確保しているところなど、参考になりますね。
今年の受験生のみなさん、ぜひ良いところ、マネできるところはパクってカスタマイズ!!してください!
ではでは。
ITOでした。
今週は、合格者向けセミナーが1月14日に開催されます!
日時:2018年1月14日(日) 14;00~17:00 その後懇親会
場所:品川区 荏原第五地域センター第一会議室
定員:40名
参加費:1,000円 (懇親会費別途4,000円)
お申込み先:http://kokucheese.com/event/index/501540/
合格してからの様子が少しでもわかっていることで、「大変!」と噂の実務補習にも備えられます。
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奮ってご参加ください!
●合格・不合格問わず!受験体験記募集!!
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対 象:H29年度2次試験合格者および筆記試験受験者(不合格者)
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原稿量 :自由。目安として2,000字(原稿用紙5枚)程度
ファイル形式:Word(.docxまたは.doc)
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応募方法 : igdojo8@gmail.com までメール
※当ブログ運営趣旨に反しない限り、原則応募全員分を公開。
※原稿の著作権は個人上は放棄頂き、当「一発合格道場」に帰すものとします。
□受験体験記テンプレ□
(0)受験生情報 名前(HN)・年齢
(1)診断士に挑戦した理由・きっかけ
(2)学習開始時の知識・保有資格、得意科目・不得意科目
(3)学習スタイルとそのメリット・デメリット
・独学、通信、○○(予備校)通学
①メリット
②デメリット
(4)合格までの受験回数、学習時間とその作り方
①学習開始時期と受験回数
②一次学習時間
③ニ次学習時間
(5)合格までの学習法
①1次
②2次筆記
③再現答案
(6)学習時・受験時のエピソード
(7)これから合格を目指す方へのアドバイス