模試の痛みの活かし方 〜 喉元過ぎても熱さを忘れないための工夫

こんにちは。ZonEです。

今週末はT○Cの1次公開模試とのことなので、「模試に対する心構え」や「模試で得た教訓の本試験への活かし方」について色々と考えてみたいと思います。

 
模試と答練の決定的な違い

突然ですが、「模試と答練の違い」って何でしょう?

この問いに対する答えは色々とあると思いますが、特に「答練で概ね平均点以上/60点以上取っている方々」に今一度きちんと考えていただきたいと思います。

表面的な答えの1例として、「答練は1日1科目ずつ」に対して「模試は2日にわたって7科目連続」解く…という答えがありそうですね。

これをもう少し掘り下げて考えると、例えば、「答練は1科目毎集中して準備できる」のに対して「模試は7科目まんべんなく準備しなければならない」ということになります。ということは、直前1週間の過ごし方も変わって然るべきなのです。これまで答練で良い点を取っている方も、油断している暇など無いわけです。

違う掘り下げ方もしてみましょう。答練だと1科目ずつ完結していて、ある科目の結果が他の科目に影響を及ぼすことは稀です。しかし、模試のように連続で複数科目の試験を受けると、前科目の出来による心理状況(浮き沈み)が他の科目に影響するケースが多々あります。模試に真剣に対峙すればするほど、この傾向は強いのではないでしょうか(これに関しては、模試と本試験にもっと大きな隔たりがありますが…)。

真剣さという観点から言うと、模試は「本試験前に本試験と同等の真剣さで7科目通して受験できる最後の機会」であることも、十分に認識しておいていただきたいと思います。

いくら自習室等できちんと時間を計って、2日連続で過去問1年分(7科目)を解いたとしても、模試と同じ真剣さで臨むのはかなり困難です。嘘だと思ったら、実際にやってみて下さい。

以上のように、模試は本試験前に色々なことに気付くことができる「非常に大きなチャンス」なわけです。この認識を持たずに、漫然と模試を受けてしまうのは、非常にもったいないことです。

 
あと、当たり前過ぎるお願いで恐縮ですが、模試は「絶対に模試会場で受験」してくださいね。

模試を受験しないなんて「もってのほか」ですが、自宅受験も効果半減(半分以下かも!?)だと思います。地理的状況もあるので難しい方は仕方ないですが、可能であれば、ぜひ自分が普段通っていない校舎等でアウェイ感を感じながら受験してほしいところです。

模試で試して欲しいことは、昨年も書きましたので、こちらの記事もぜひご一読ください。

なお、「本試験ではこうしよう!!」「本試験にはこれを持って行こう!!」「本試験までにこういう資料を作っておこう!!」など模試で思い知った痛みは、必ずメモしておいてくださいね。

「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ということわざがあるように、本試験まで1ヶ月もあるとついつい痛みを忘れてしまうものです…。

 
なぜ模試が本試験の1ヶ月以上前にあるのか?

ここで、模試が本試験の1ヶ月以上前に設定されている意味について考えておきましょう。

採点や順位表作成などに時間がかかる…という大人の事情は多少あるかもしれませんが、やはり理由の筆頭は、模試で得た教訓を本試験で活かすための準備期間を十分に確保するため…と考えるが一般的かと思います。

ただ、「模試で得た教訓を本試験で活かす」と言っても、どの概念レベルまで捉えて活かすか…で大きな差が出てくると思います。

科目毎の点数や間違えた問題に対する反省は誰でもやる最低限のレベルなので、道場で取り上げる必要はなさそうですね。ハイ、割愛。

1週間前~1日目、2日目の過ごし方もこれまで取り上げてきたので、大丈夫ですよね。

ということで、ここで考えておきたいのは、模試~本試験1週間前までの過ごし方、とりわけ科目間の力配分についてです。

思わず陥りがちなパターンとしては、模試で点数の低かった科目、特に60点を下回っていた科目に必要以上に注力してしまうケースです。

もちろん、弱点を補強する対策は、この試験では非常に大切です。

と言うのも、一次試験をクリアする条件が、

  1. 40点未満を取らない
  2. 平均60点以上を取る

だからです。

いくら2の条件を満たしても1の条件を満たさないと、不合格になってしまうわけです。

方針としては長所を伸ばすより短所を補う方が、理にかなっています

ただし、模試の点数だけで注力する科目を決めてしまうのは危険です。理由は2つあります。

1つ目は、科目間難易度です。

受験機関側でも科目間の難易度差を予測して模試に反映しているハズですから、点数の低かった科目の難易度や自分の科目別順位、偏差値などをきちんとチェックした上で力配分を適正に決めてください。

 
点数の再現性

模試の点数を鵜呑みにできない2つ目の理由は、点数の再現性を考慮する必要があるからです。

道場読者の皆さんなら、問題用紙の各選択肢に◯×△など記号を書き込んで、同じ正解でも1択まで絞り込めた確信解答なのか、2択までしか絞り込めなかった50%の確率で勝ち取った正解なのか、きちんと認識できていると思います。

例えば問題が25問あって、そのうち

  • 10問は確信解答(1択まで絞れた)で10問正解
  • 10問は2択まで絞れて、うち7問正解
  • 5問は全く分からず(運のみ)で2問正解

で合計19問正解で、76点だったとします。

では、もう1回試験を受けても76点取ることができるのでしょうか?

この例で実際の期待値は、10 + 10×0.5 + 5×0.25 = 16.25問 正解できる計算になります。つまり期待値は65点ということですね。

期待値65点で76点に上振れしたのだから、(悲観的に見て)下振れすると54点だった可能性も十分あり得るわけです。

こう考えていくと、実際に取った点数も大切ですが、点数の再現性から期待値や下振れした際の点数もきちんと考慮しておく必要があることが分かると思います。

特に、下振れした場合の点数が40点未満の科目があったら、重点的に補強しておくべきですよね。

実際の点数だけでなく、科目の難易度や点数の再現性も踏まえて、模試後の科目間の力配分を決めていただければ幸いです。

 
…と色々と書いてしまいましたが、まぁ、まずは今週末の模試でベストを尽くすことですね。Good Luck !!

by ZonE

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模試の痛みの活かし方 〜 喉元過ぎても熱さを忘れないための工夫” に対して2件のコメントがあります。

  1. ZonE より:

    リチャードまる さん
     
    こんばんは。ZonEです。
     
    お褒めいただき、光栄です。つらつらと好き勝手なことを書いてしまいましたが、何か1つでも「考えるきっかけ」になれば幸いです。
     
    今後とも、よろしくお願いいたします。
     

  2. リチャードまる より:

    とてもいい記事ですね。

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