【二次試験】合格圏内に踏みとどまるために(事例4とべからず集)

一発道場の読者の皆さま、こんにちは。TOMです。

試験当日まで14日となりました。昨年の自分のスケジュールを見てみると、三連休明けの11日が通信で受講していたM◯Cの答練の提出期限でしたので、これまでの投稿で触れたファイナルペーパーや漢字のチェック以外に、「80分間のプロセス」「文章を実際に書く感覚」を維持するため、残っていた答練をしていました。ご自分の残課題をまとまった形でチェックできる機会もあと僅かです。今日も時間を有効に使っていきましょう。


さて、本日もテーマが二つとなりますが、残り時間が限られた中、本番で合格圏内に踏みとどまるため、以下について触れたいと思います。

  • 事例4
  • 「べからず集」

1.事例4

8月の投稿でたけぴょんが述べてましたが、二次試験で最も安定的に点数が確保しやすいのは事例4だと思います。事例1から事例3は「与件・設問のリンク張り・導き出される一次知識」、「要求に対応した文章(要因が問われているのか?課題が問われているのか?解決策を問われているのか?等々)」などに気をつけて回答を作っても、最後までモヤっとした気持ちが残ります。

しかし、事例4は「数字」で解答するため、明快です。(事例1から3は社長への提案という観点から回答という言葉が適していると思っていますが、事例4は問題に対する答えという観点から解答が適していると考えています。)設問を読んだ際に解答プロセスが頭に浮かび、計算ミスをしなければ、基本的に点が得られます。従い、この試験に合格するためには事例4から逃げることは出来ない、むしろ味方にしないといけないと最初から考えていました。

ところが、自分の場合、高校や大学の入学試験、会社の試験など、様々な場でいつも数字系の試験は最も乗り越えなければならない高い壁となっていました。また、時にその壁は自分の人生を左右しました。そんな苦い経験を持っていたので、事例4について最後の最後まで拘って日々行ったことがあります。具体的には以下3点です。

①弱い分野は日々繰り返すこと
NPV、ディシジョンツリー。この二つは日常業務で使うことがほぼ無かったので、苦労しました。まずは解答プロセスを覚えるため、毎日繰り返し解き、当日出題された場合、設問の40から60%は解答できるように備えました。ちなみにディシジョンツリーについて自分が参考にしていたサイトをご参考まで紹介します。こちらです。

②丁寧に解くこと
事例4のミスの原因の一つが丁寧さが欠けていることでした。例えば丁寧にメモを書かないがゆえに、計算途中や解答用紙への転記時に見誤り、折角、解答プロセスが正しくても得点に結びつかないことがありました。また、単位や四捨五入などの制約も注意し、解答用紙に書けるものは最初に書くルーティンを意識的に作りました。ちなみにディシジョンツリーの場合、絵心がない自分はツリーを綺麗に書くことすらできなかったので、ステッドラーのコンピューター定規を買い、まずはツリーを丁寧に書くところから始めました。

③電卓のメモリ機能を身につけ、計算ミスを防止すること
この機能を身につけると電卓を押す回数や計算用紙に転記する回数が減ります。四捨五入のミスも無くなります。一度、確認してみてください。なお、会社で使っている電卓とご自分の電卓のメーカーが異なる場合は気をつけて下さい。キーの表記が異なります。ご参考まで、使い方のサイトはこちらです。(シャープカシオ

事例4は最後まで手を使って問題を解き続けましょう。解いた分だけ結果はついてきます。

次に本番で得点を維持するための「べからず集」です。

2.べからず集

①試験中に振り返ること
二次試験は残念ながら一次試験と異なり相対評価と言われています。毎年、おおよその合格者は受験生の2割程度となっています。一次試験は絶対評価なので、それまで一緒に学んだ仲間は文字通り仲間です。従い、突き落とす関係ではありませんが、二次試験ではそうはいきません。残念ながら仲間の誰かが合格する場合、自分の席が奪われている可能性があります。試験会場でつい勉強仲間に出会ったりすると緊張を緩めるために、ついあれこれ話したくなると思います。事例1が始まる前に軽く挨拶程度なら問題ないと思いますが、試験開始以降は事例4が終わるまで一切話すのは控えましょう。結果は合格発表まで分かりません。会場で試験内容を振り返っても百害あって一利なしです。また、幸運にも(?)誰とも合わなかった場合でも、振り返りは無しです。次の社長(事例)との面談に向け気分を切り替えましょう。試験終了までは自分のペースを完全に守るのが最優先です。

②ルーティン以外のことをやること
これまで必死になって80分の使い方を身につけてきたはずです。ところが、試験会場には魔物がいます。いつもの自分を発揮できないようにする何かが…。そんな時は深呼吸をしたり、飲み物を一口含んで我に帰ってください。自分のプロセスに戻るのが先決です。この試験はある意味ガマン大会です。極端な話、全て60点が取れれば良いのです。満点は不要です。多少の失敗はOK。一戦一戦、大ハズレを防げれば勝ち残れます。焦って、ルーティンから外れることは大ハズレへの一歩だと肝に命じましょう。

③途中で諦めること
今でも覚えていますが、事例4の最終第4問の設問2の③(CVP)で題意がスーッと汲み取れず、残り10分で白紙の状態でした。合格体験記を読むと時折「白紙で出しましたが、合格しました。」などのケースがあります。ついそのケースを信じ、「ま、いいか」と思ってしまうことがありますが、自分は諦めず最後まで喰らいつき、解答用紙を埋め、結果、得点につながりました。自分は事例1で結果的に事故をしていたため、合格点に届いておらず、事例4がその減点をカバーする形になりましたが、この時の喰らいつきがなかったら、総合では不合格になっていた可能性がかなり高かったはずです。あの時のことを思うと今でもヒヤヒヤします。

なお、先代がまとめた「べからず集」はこちらです。非常によく整理されていると思います。チェック項目として是非併せてご覧下さい。


朝晩段々と気温の変化が大きくなり秋本番です。緊張が高まってくる頃だと思いますが、体調も注意しつつ、試験日に向けベストな自分を作っていって下さいね。

以上、TOMでした。

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