経験よりも素直さで

おはようございます、世界の畠ちゃんです。
二次試験まであと45日ですね。

二次試験の大きな壁にぶち当たった初学者のみなさんも、粗削りながらも日々トライ&エラーを繰り返して着実に成長されていることと思います。

そうそう、トライ&エラーといえば、以前ここで書いた兼業申請ですが、私の場合は、残念ながら却下されてしまいました(ナンテコッタ)!
この件に絡んで、色々考えるところがありました。
結果は結果として受け止めつつ、どうしたものかと悩んでいても仕方ないので、少しは前に進もうと考えまして色々と行動しております。

そこで、私は8代目の中でおそらく唯一?都道府県診断士協会に入会していないのですが、そろそろ入会をと考えております。そういうわけで先日、県協会の会長にご相談したところ、「入会はさておき、協会主催の経営者育成塾に遊びにおいで~」と誘っていただきました。

これはチャンス!とばかり、誘われるがままに手伝い(ボランティア)として参加しています。やはり、他の先生方とお会いしたり、セミナーを聞くのは良い経験ですね。県内とはいえ会場までは結構遠いのですが、頑張って参加してみるととても勉強になります。

「虎穴に入らずんば虎子を得ず」というか、自分が動けば手助けをしてくださる方がいて、機会を頂けるものです。まさに、「捨てる神あれば拾う神あり!」いろんなご縁がつながっていくなあと感じます。


さて、前置きが長くなりました。
前回は、金型をつくってみようということで、骨子を作って、そこに与件文からぬきだしてこよう(非常におおざっぱですが・・・)と書きました。もはや二次試験の定説(?)と言っても過言ではないかもしれません。

今日の話は、ついつい回答を作る際に入れたくなってしまう「自分の経験」や「オリジナルアイデア」に気をつけよう、という話です。

 

大手メーカー出身の先生の話

先日のセミナーでお会いした大手メーカー出身の診断士さんのお話です。
名刺交換をして、私が4月に登録したばかりだという話からご自身が十数年前の受験時代の話をしてくださいました。
・一次試験は、財務や経済は80点以上で楽勝、嫌いな暗記科目も常に60点以上で余裕だった。

・しかし、二次試験は全然ダメで、合格するまでに4回かかった。

・理由は、どうしても自分の経験やアイデアがあふれてきてしまい、書きたい衝動を抑えきれず、オリジナルの答案を生み出していったから。なかなか認めたくはなかったが、きっと独りよがりの答案になっていたのだろう。

・合格したときは、その衝動を必死に抑えて、質問の趣旨から外れないように注意して解答したよ。

 

よく、「事例で自分が勤めている業界が出たらピンチ。」と言われます。
それは、「自分の経験値が邪魔をして正しく与件を読み取れなくなるから」でしょう。
まさに、この先生のケースだと言えますね。

そう考えると、枠を作って、素直に当てはめていく、これに尽きるということでしょう。
「枠組み、知識、論理、素直さ」が重要と言えそうです。

経験不足の私の場合

私は就職してから団体職員の事務職なので、残念ながらビジネス第一線の経験はありません。
なので割り切って、二次試験を「一次試験の知識を活用する現代文の試験」のような感覚で取り組んでいたように思います。(私の個人的感想です)

80分と非常に短いこの試験では、深い思索に基づく回答は現実的に困難ですし、オリジナリティあふれる回答は採点のしようがないので、恐らく低い得点になるでしょう。
ロジックで、与件文の内容をつないで、当たり前の回答を書くことが求められているのだと思います。

まとめ

この二次試験の目的は、自分の経験を発表する場でも、一撃必殺のアイデアコンテストでもなく、
「中小企業診断士となるのに必要な応用能力を有するかどうかを判定すること」が目的です。

みなさんは、それぞれ豊富な経験をお持ちの方が多いと思います。
しかし、この試験に限っては、逆にご自身の足かせにもなりうると十分肝に銘じていただく必要があります。
その豊富な経験は、きっと合格後に実際のコンサルティングの場面で大いに生きるでしょうから、その時まで大切にとっておいてくださいね。

10月の二次試験では、題意に沿って、素直に論理的に組み立てていきましょう!

Yes,you can!

以上、世界の畠ちゃんでした。

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経験よりも素直さで”へ3件のコメント

  1. プラム より:

    世界の畠ちゃん様
    お返事ありがとうございます。やはり一次に合格したら2年しか有効ではないのですね。
    もう一度一次を受けるなんて想像できないし、2次試験の勉強だけを一年間続けるのもダラけてしまいそうなので、なんとしても今年受かるしかないな、と気持ちを新たにしました。
    出遅れましたが、これからエンジン全開で頑張ります。ありがとうございました!

  2. プラム より:

    初めまして。今年初めて受験し、運良く一次の合格通知を手にしました。二次は最近一から勉強を始めていますが、なかなかまとめて80分が確保できず、過去問は手付かずで、資格スクールの答練のみです。正直勉強の仕方が全くわからない状況で、時間もないので事例4に注力すべきなのかな、と考えているところです。
    「一次試験の知識を活用する現代文の試験」という感覚が私の考えていたこととすごく合っていて、うれしくなってコメントしてしまいました。この感覚でも大丈夫なのでしょうか。ほぼ勉強していないのに、答練ではまずまずの点数をいただいています。

    ところで質問なのですが、一次の通知には「合格」しかなく、科目毎の得点はなかったのですが、3年後に科目合格を利用して一次を受けることはできないのでしょうか。自己採点では6科目は合格しているのですが…

    1. 世界の畠ちゃん より:

      プラム さま
      はじめまして。コメントありがとうございます。
      「一次試験の知識を活用する現代文の試験」の感覚を理解してくれて、私もうれしいです(笑)
      現状のお話を伺う限り、プラムさまは大変順調だと思います!
      ほぼ勉強していないのに答練でまずまずの点数だなんて、スゴ過ぎ!
      でも、プラムさまもご存じのとおり、受験生の中には必死の努力で開眼し、直前に急カーブを描いて合格ラインに到達する方も一定数いらっしゃいますから油断は禁物です。
      お忙しい中とは存じますが、一刻も早く時間を確保して過去問に着手してくださいね。そのうえで、事例Ⅳにも注力してみてください。
      最後に質問の答えですが、今回「一次試験合格」されましたから、6科目の科目合格は将来的な効果を持ちません。もし、来年一次試験を受けるとしても、科目合格扱いはされません(まっさらな状態です)。もちろん、今回の一次試験合格により、今年と来年の二次試験の受験資格はあります。
      でも、そんなのはいらぬ心配でしょう!ポテンシャルの高いプラム様が、キッチリ勉強時間を確保して過去問に取り組まれるなら、今年の二次試験で絶対合格です!
      あと45日に全力を尽くすことで、来年、再来年を中小企業診断士としてさらに有意義に過ごせると思います!頑張ってください!
      Yes、you can!!

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