創業支援から始めてみたい~身に着けた知識を使って~

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突然ですが、16代目として書くブログもラスト2回となりました。
1年を振り返る意味で過去に書いた自分のブログを見返したら、普通に黒歴史でした。
なので、今回はおふざけなし、真面目に書きます。
たしかに、本物のまさきは真面目な好青年!!
わかるわかるー!!
まさきをネタにする奴許さん!!
2人もこう言っているので間違いありません。
それではどうぞ。
創業支援って何?リアルな現場とは
「創業支援」ってイメージわきますか?
キラキラした社長
とカフェでMacBookを開きながら、
「君のビジョン、スケールしそうだね(キリッ)」とか言うやつ……?
違います。 いや、そういうのもあるかもしれませんが、ぼくらが主戦場とする「商工会議所」や「商工会」の現場は、もっとこう、「泥臭くて温かい人間ドラマ」のるつぼです。
商工会議所(東京商工会議所など)などでは、これからビジネスを始めたい人を支援するために、めちゃくちゃ手厚いプログラムを用意しています。
大まかに言うと、以下の2つが僕ら診断士の仕事場になります。
商工会議所には、弁護士、税理士、社会保険労務士など、いろんな専門家がいます。
その中でも、中小企業診断士の強みは「経営全体を見れること」だと思います。
この事業、法律的にはOKだけど、収益は確保できそう?
資金計画は立ったけど、売上を拡大させないと・・・販路開拓の戦略は?
こういう、経営全体を俯瞰した視点でのアドバイス。 これができるのが、診断士なんです。
(企業経営理論、財務会計、運営管理、中小企業政策……全科目の知識が、ここで繋がるんだと思います。)
試験勉強、実はめちゃくちゃ役立ってる
自分は思っていました。
これらの知識、試験終わったら使わんやろ……
断言します。使わないものもある。(笑)
すみません。使うものもあります。ほんとです。
例えば、事例Ⅱで大活躍した「だ・な・ど・こ」
創業支援の現場では、事業コンセプトを固める際に使われています!
最後の「こ」は「効果」ですが、創業支援における事業コンセプト策定で、「誰に・何を・どのように」の3つをメインで使います。
例えば、こんな感じです。
ギャルがマジぶちあがる、そんな神みたいな、マジヤバいサービスやりたいな!!!
いいですね! じゃあ、一緒に整理していきましょう。まず、「誰に」サービスを提供するかを決めていきましょう。
「ギャル」ってことでしたけど、もう少し具体的にするとどんなギャルですか?
みちょぱ系? ゆきぽよ系?
それともにこるんタイプ?
えーと。にこるんタイプ!!
素晴らしい!!ターゲット設定ばっちりです!
※そんなわけありません。
ターゲットが見えてきました。
にこるん系のギャルにどんなサービスをどんな感じでやりたいんですか?
なんか、ギャルがお店で、安心して、専属の担当者に悩みとか打ち明けられる、心と体の凝りをほぐす初回限定お試しコースがあるマッサージ・・・
このやり取り、完全に事例Ⅱの解答プロセスじゃないですか!?
試験では「B社は、誰に対して、何を、どのように提供することで、効果を得ることができる」って解答欄に書いてたあれ。 それを、創業者との対話形式でやってるんです。
しかも、相手は「あ、そうやって整理すればいいんだ!」って目をキラキラさせながら気づいてくれる。 この瞬間、「試験勉強、無駄じゃなかった……!」って、マジで感動すると思っていますが、どうです?
また、財務会計の知識を相談者にわかりやすく伝えることも求められます。
創業支援の現場において、創業者が一番不安に思ってるのが「お金」。
「いくら必要なの?」 「借金して大丈夫?」 「ちゃんと返済できる?」
この不安を解消するために、資金計画を立てるんですが、
ここで財務会計の知識がフル活用されます。
脱サラしてコンカフェやります! 内装に1000万かけます!
ほう。で、ドリンク1杯いくらで、1日何人来る予定ですか?
えっと、500円で……30人くらい?
(電卓を光の速さで叩く音)……それだと、家賃と返済払ったら手元に月3万しか残りませんね。雑草でも食べて生きますか?
ここで使うのが、「損益分岐点分析」です。 「あと何杯売ればトントンになるか」「固定費をどこまで削れば生き残れるか」。 あの忌々しかった計算式が、相談者の「無謀な自殺行為」を食い止める命綱になるんです。
「先生に計算してもらってよかった……危うく退職金を溶かすところでした」と言われそうだなと思った時、僕は心の中で「ありがとう財務会計、ありがとうCVP分析」と涙しました。
創業支援セミナーの中身を大解剖(ネタバレ注意)
では、具体的に「創業塾」や「セミナー」で何を話しているのか。 これから講師を目指す人のために、その中身を解剖します。 これ、実は診断士試験の科目がそのままカリキュラムになってるんですよ。マジで。
一般的な創業塾(全5〜6回コース)の構成はこんな感じです。
| 回数 | テーマ | 使う試験知識 | 僕の心の叫び |
|---|---|---|---|
| 第1回 | 経営への覚悟・動機 | 企業経営理論(理念) | 「社長になるってことは、軽い気持ちではできないことやで!」 |
| 第2回 | マーケティング・販路 | 運営管理・事例Ⅱ | 「SWOT分析! 3C分析! ここで使わずにいつ使う!」 |
| 第3回 | ビジネスモデル構築 | 企業経営理論・事例Ⅰ | 「誰に・何を・どうやって。この3つが決めろ!」 |
| 第4回 | 資金計画・税務 | 財務会計・事例Ⅳ | 「金だ! 金の計算をしろ! 夢だけじゃ飯は食えねぇ!」 |
| 第5回 | 創業計画書作成・発表 | 全科目・プレゼン力 | 「書け! 想いを文字にしろ! それが銀行を動かす!」 |
ただし、注意点が一つ。 試験用語をそのまま使ってはいけません。
×「御社のコア・コンピタンスに基づき、ブルーオーシャン戦略を……」
○「あなたの『一番得意なこと』を使って、ライバルがいない場所で戦いましょう!」
×「セグメンテーションとターゲティングが……」
○「どんなお客さんに一番喜んでほしいですか? その人の顔を思い浮かべてみて!」
僕たち診断士は、「難しい経営理論」を「普通のおじちゃん・おばちゃんでもわかる言葉」に翻訳する通訳者なんです。 これ、二次試験の「助言問題」でやったことと同じですよね? 「社長、このままだとヤバいんで、こうしましょう」と平易な言葉で伝える。 試験勉強は、この「翻訳能力」を鍛えるトレーニングだったのです。
知識を教えるんじゃない、気付きを与えるんだ
1番大事な話をします。
創業支援の現場に立つと、つい「先生」ぶって、「正解」を教えたくなります。
「そのビジネスは儲からないからダメです」 「このやり方が正しいです」 と言いたくなる。
でも、それは三流の仕事です。
創業しようとしている人は、不安でいっぱいです。 家族に反対されているかもしれない。貯金を崩すのが怖いかもしれない。 そんな彼らに必要なのは、上から目線の指導ではなく、「横に座って一緒に地図を見る人」です。
自分が診断士として活動する時に、心がけているのは、「否定しないこと」。
どんなに無謀に見える計画でも、その裏には「誰かを喜ばせたい」「こんな世の中にしたい」という熱い想いがあります。
ペットボトルでロケットを作って、宇宙に飛ばす塾をやりたいんです!
(マジかよ……大丈夫か?)……なるほど! めちゃくちゃ夢がありますね!
でも、それだけだと食べていけないかもしれない。
その技術を使って「子供向けの科学実験教室」にするのはどうです?
ロケットはイベントの目玉にして・・・
知識を使って、相手のアイデアを「実現可能な形」に整えてあげる。
「ダメだ」と切り捨てるのではなく、「どうすればできるか」を一緒に考える。
こんなことが求められているのではないでしょうか。
知識を一方的に教え込んでも、人は動きません。
自分で「ハッ!」と気付いた時、初めて人は行動を変えます。
「あ、私の商品、これじゃ誰にも刺さらないわ」
「そっか、現金が尽きたら黒字でも倒産するんだ」
この「ハッ!」を引き出せる、問いかけが必要なんだと思います。
事例Ⅰ〜Ⅳの知識を総動員して、適切なタイミングで、適切な問いを投げる。
それが創業支援の醍醐味であり、診断士の腕の見せ所です。
試験勉強は無駄じゃなかった。むしろ、ここからが本番
長い記事をここまで読んでくれて、ありがとうございます。
(スクロールしすぎて指紋が薄くなってませんか? 大丈夫ですか?)
もし今、「この試験勉強は何につながるの・・・?」と不安みたいなのを感じていたとしたら、なんとかなります。
苦しんで覚えた「経営理論」。 吐きそうになりながら計算した「財務指標」。 腱鞘炎になるほど書いた「事例の助言」。
そのすべてが、創業支援の現場で役立ちます!
先生のおかげで、夢だったお店が開けました
あのアドバイスがなかったら、借金まみれでした
そう言われた時、あなたはきっと思うはずです。
「ああ、あのクソ辛かった受験勉強、全部この瞬間のためだったんだな」と
まだ、自分も言われたことはないので、まずはそこを目指して頑張りたいです。
そのために今やっているのが、これです。
次回予告
明日から始まる「合格体験記」!!
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ブログを読んでいるみなさんが合格しますように。
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