本番で途中までしか書けなかった・・・でも諦めるのはまだ早い!【中小企業診断士2次】
日時:2020年9月5日(土) 9:00~18:00
(18時以降、懇親会を予定)
場所:オンライン (zoom)
内容:1日で令和元年度の事例Ⅰ~事例Ⅳまでを扱う予定です
‐ 道場メンバーによるワンポイント講義
‐ グループに分かれてディスカッション
人数:12名程度
受付開始:8月25日(火) 12:00~ ※先着順となります
受付方法:こくちーず
※タイムスケジュール等の詳細は、こくちーずにてご案内いたします
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今日は、
「本番で途中までしか書けなかった・・・でも諦めるのはまだ早い!」と題して、令和元年度事例Ⅲで私の身に起きたことから推察できる本試験の採点について解析していきたいと思います。
<令和元年度事例Ⅲについて>
・トヨタ生産方式についてバッチリ問われた
・問題点がはっきり書かれていない
・いわく、難化 という事例です。
<何が起きたか>
私の再現答案をご覧ください。試験当日の夜に再現したので、95%くらいは再現できていると思います。内容はさておきさらっとお読みください。
第1問
強みは①創業当初から熱処理専業企業として他社の金属部品を受け入れて蓄積した特殊な技術力、②依頼に応じて設立した設計部門と機械加工部門による生産体制で受注を増加させたこと。
第2問
効果は①稼働率向上によるコスト削減、②新しい自動車部品の加工によるノウハウの蓄積。リスクは①社内原価よりも安い価格で加工を要請されるリスク、②10種類の部品在庫管理
第3問
(設問1)
在り方は①技能士資格を持つベテラン作業者等が作業の標準化、マニュアル化を行い、②それに沿ってOJTで作業方法の教育を行い、③作業容易性を高めた設計、④SLPを活用した工程レイアウト設計などを行う、等で生産性を高めること。
(設問2)
構築面では①機械加工部と熱処理部間の連携強化の体制、②その他の部品を区分した進捗管理の体制を構築すること。運用面では①機械加工部と熱処理部を同期化した生産計画を月次、週次で作成し、専任者を設置しそれに沿った進捗管理で統制する。②その他の部品についても進捗管理で統制する。
第4問
戦略は①機械加工・熱処理加工が可能な生産体制を強みとして、②営業体制を強化して、③商談会等で新規顧客開拓を行い、④稼働率の向上と売上増加で新工場の投資回収を行い、他社と差別化すること。
内容はさておき、違和感のある解答が1つありませんか?
第2問
効果は①稼働率向上によるコスト削減、②新しい自動車部品の加工によるノウハウの蓄積。リスクは①社内原価よりも安い価格で加工を要請されるリスク、②10種類の部品在庫管理
この解答、途中で解答が終わってしまっています。そうなんです、時間を読み違えて最後まで書けませんでした
ちなみに第2問はこんな内容です。
問われていることは「効果」と「リスク」。制約条件は「生産面」。
「効果」は与件と1次知識で割とスパッとまとまりましたが、「リスク」をまとめるのに手間取り、いったん後回しにしました。
前述しましたが、この年の事例Ⅲはいろんな人に聞いても難しかったと言われており、全ての問題に手間取ってしまい、解答用紙に一通り記入して、再度この問題に戻ってきた時には時間が足らず、
「ただちに筆記用具を置いてください!」
という試験監督の大声が響き、頭が真っ白になりました。
「マジか、書き終えてない・・・」
でもこのまま書き続けると失格です。シャレになりません。呆然としながら、愛用のDr.Gripを机に置きました。
前年事例Ⅲは69点と少し自信があり、何とかここで稼ぎたい!と思っていましたが、このミスで「今年もダメか・・・」と休憩しようにもできなかったのを覚えています。
<得点開示請求>
ところが、実際得点開示請求をすると、事例Ⅲは68点でした。
11代目ではCKが77点、ぴ。が72点と70点越えとなっており、68点が高得点とは思いませんが、解答を途中までで終えてしまった私としては御の字、いやできすぎ君です。非常にありがたい!と思ったとともに、第2問の採点はどういう風に行われたのか?と疑問でした。
<この事象から言えること>
採点基準、採点者のお考えは私には分かりませんが、状況証拠から推定できるものがあります。
☆一定の底上げ(の可能性)
令和元年度事例Ⅲは、トヨタ生産方式について真正面から問われました。
トヨタ生産方式は1次試験では必ず勉強するものの、過去2次筆記でここまでばっちり問われた年はあまり見受けれず、私の解答をお読みいただいても、トヨタ生産方式に関する記述は一切していません。
厳密には、知識不足で書けませんでした・・・
そのため、試験直後には「あー終わったなー」なんて思っていました。
ところが一定の点数をありがたくいただいたことを鑑みると、基準は分かりませんが一定の底上げがされているものと想定できます。
これについては、「2次筆記は相対評価」という説から考えても合理性があります。
☆ちゃんと読んでくださっている
「そりゃそうだろ!」って話なのですが・・・
私の他の設問の解答を読んでも、際立って「すげえ!」と言われる解答は書いていません。そのため、第2問が0点で、それ以外の設問で68点を稼いでるとは思えません。そうすると、途中までを読んでくれて、途中までを採点し、加点していただいている可能性が高いと考えられます。
だとすると、本試験で
・頭真っ白、何を書いていいか分からなくなってしまった!
・もう時間が足りない!
という非常事態になったときは、「設問」「与件」「1次知識」から
想定される要素を使って、採点者に伝えようという思いで頑張って書けば、途中で終わってしまっても、採点者はそれを読んでくれて、採点してくれるのではないか?と思います。
が、あくまで途中で終わってしまうのは非常事態の場合です。きちんと最後まで書き終える練習を、2ヶ月弱の間こなしてください。
そしてただの単語やキーワードの羅列は、読み手としては全く意味不明な文章になるので当たり前ですがダメです。
そのため、私の解答のリスクの「②10種類の部品在庫管理」という言葉は、本当はこの後に文章が続く予定でしたが、採点者から見れば単語の羅列であり、点数は入っていないと思います。
<まとめ>
<本日のまとめ>
・難化の年は、一定の底上げの可能性がある
・採点者は、解答が途中で終わっていたとしても、途中までを読み、途中までを採点し、加点していただいている可能性が高い。
なので、本試験で非常事態に陥っても、途中で終わっても「採点者に伝えよう」という思いであきらめずに書くこと。
閑話休題、、、
<オン夏!のご質問について>
オン夏!へのご参加いただいた方々誠にありがとうございました。
その中で、TBC通信講座に関してのご質問を頂戴しておりましたので、この場を借りてお答えいたします。
TBC通信講座以外の方には、いささか関係のない話になってしまいますが、お許しくださいませ。
★TBC通信講座の復習の仕方
・前提として、TBCの演習は各事例でテーマとなる1次知識を想起させて(具体→抽象)、解答を書かせる(抽象→具体)ことを訓練する作りになっています。
①模範解答の復習
・私が模範解答で行っていた復習で重要視していたのは、
__1.想起した知識が正しかったか?
__2.想起できなかった知識は何だったか?の確認をする
・設問や与件で使われていた文章や、演習で気づいたことを抽象化ブロックシートにメモしていました。
・メモが蓄積された抽象化ブロックシートを毎日通勤時間に読むことで、「設問や与件⇔1次知識」の想起力を強化していました。
②優秀答案ともう一息答案の比較
・解答の比較という点では、優秀答案ともう一息答案の比較が重要です。実際に自分と同じ期間に勉強している方々の解答と自分との違いを見て、自分の解答の出来具合が分かります。
・こちらを見て、ご自分の答案の良し悪し、活用したいところは練習で取り入れる、ということを繰り返し行い、解答精度を高めていきました。
・ちなみに、私は事例Ⅰ~Ⅲそれぞれ1回ずつもう一息答案に選ばれ、事例Ⅲのみ1回だけ優秀答案に選んでいただきました。優秀答案に選ばれたことはもちろん嬉しかったですが、もう一息答案に選ばれて、自分の答案を直接指摘してもらえたことはすごく貴重でした。
こんな感じでTBC通信講座を活用していました。
この投稿が皆様のお役に立てば幸いです。
以上、おべんと君でした。
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