たきものファイナルペーパー【事例Ⅲ編】

たきもです。

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先日、実務補習が無事終わりました。
最終日には、社長他経営陣への報告会があります。
最後に社長から頂いた言葉からは、
考え抜いてよかったという気持ちもあり、
もっと考えることもできたのではないか・・・という気持ちもあり。
診断に終わりはない、ということを学んだ5日間でした。

引き続き、私がファイナルペーパーに記載したことをご紹介いたします。
今回は、事例Ⅲです。
【事前準備編】 【事例Ⅰ編】 【事例Ⅱ編】はこちら。

事例Ⅲは、私が最も苦手にしていた事例です。
(あ、事例Ⅳもですね、というか、二次試験は得意といえるものがありませんでした)
なぜなら・・・生産現場を見たことがないから!!!!
「見たことがないので、診断できません」では失格です。
事例Ⅲが苦手な方がいらっしゃると思いますので、最初にコツです。

①1に妄想、2に妄想、3に妄想!!
はい、事例Ⅲは妄想力をいかに働かせるかでしょう。
工場はまさに「現場」です。人と工場の機械で成り立っていますから、
事例ⅠやⅡに比べれば、妄想しやすいというメリットがあります。
まず、事例Ⅲの与件文には、ところどころに?が隠されています。
「これ、あかんやろ・・・
「モノがあって邪魔とか書いてある・・・・」
というツッコミどころを探します。
そして、一次試験の知識(フレームワーク)のうち、
なにがうまくいっていないのか突き止めましょう。
大体QCDだったり、5Sだったりします。
使う知識は、それほど多くありません。
基本知識は、すぐ引き出せる状態にしておきましょう。

余談ですが、生産管理の現場にどっぷりいる人ほど、
自分の過去の経験則を詰め込んでしまい、点数が伸び悩んだそうです。
むしろ、まっさらな気持ちと一次試験知識のみで立ち向かえば、
工場の問題をシンプルに解き明かせるのかもしれません。

②苦手事例こそ、道場記事を読み込め!
私が選ぶ良記事は以下2つです。

左の「カテゴリー」からも、事例Ⅲに関する記事が拾えます。
苦手事例こそ、道場の記事を読み込んでコツをパクリましょう。
—————————-
以下、ファイナルペーパーとしてまとめた事項をご紹介します。

1.事例Ⅱを忘れる!!!
→ここで気を引き締めるか、ゆるめるか。勝負の別れ目である。
2.あなたは「C社工場長」です。
3.「QCD,QCD」と「5W1H(何を、どこで、どのように、なぜ)
4.常に経営課題を意識する。書いてある範囲内で最大効果を狙う。
5.生産時期

比較項目 見込生産(ネック:在庫 受注生産(ネック:生産リードタイム短縮
生産開始 市場調査、需要予測にもとづいて生産 顧客の注文
製品仕様 生産者仕様 顧客が決める
在庫 あり(在庫コスト↓が命題 なし
操業度 安定 不安定
製品種類 生産者が一定の数に制限 顧客から要求された数
生産能力 固定的 柔軟的
受注変動への対応 在庫で調整 生産能力で調整(残業etc→コスト増加

6.生産方式

比較項目 個別生産 連続生産
流し方 断続方式 連続方式
生産量 多種少量 小種多量
生産の時期 受注生産 見込生産
段取り時間

ロット生産は、個別と連続の中間(品種毎にまとめて複数の製品を交互に生産する方式)
→段取り替えの有無→外段取り化(止めずに)
ロットサイズ小→在庫リスクは小さくなるが、段取り替えが増える(生産性低い)
ロットサイズ大→生産性は高くなるが、在庫リスク大
7.外部環境の捉え方
C社にとって機会か?脅威か?
8.歩留まり
→インプット/アウトプット
不良品が多いと歩留まりが下がる→歩留まり向上:原価ダウン
9.VE/VA
→機能/コスト
コストダウンを図るための手法 機能をコスト以上にさげることはしない
10.標準化
→ムリ・ムダ・ムラのうち「ムラ」をなくす
→バラバラになっているところはないか?
11.CAD/CAM化
→データ共有(設計、製造部門)、データのコピーで効率化、類似図面の作成容易、ミス防止、データベース構築

いかがでしたでしょうか?
事例Ⅲも一次試験の知識が基礎にあります。
過去問を解いて書けなかった言葉は、一次試験のテキストに戻りましょう!
次回は、最後の事例Ⅳです。

たきもでした。

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