中小企業診断士試験について感じていること

こんにちは。ハーンです。

もう2月。実務補習を受けられているみなさんは、先週の月曜日に1回目が終わりましたね。5日コースの方は、終わった余韻が残っているのではないでしょうか。

15日コースの方は2社目のスタートでしょうか。いずれにせよ、体調には十分留意ください。

さて、受験生のみなさま、来年のこの時期に、みなさまが実務補習を受講されていることを心から願っています。

 

さて、来週からいよいよ、この道場執筆陣も世代交代となります。

私もレギュラーメンバーとして寄稿するのは今回が最後になります。本当に最後まで感覚論の記事で申し訳ありませんが、感じていることをつらつら述べたいと思います。

 

◆今後の試験に対して感じていること◆

 今まで以上に、自分自身で合格へのプロセスを考えて実行することが求められている!

 

まず一次試験に対する私の認識。「ある程度時間をかければ、必ず合格できる」というもの。確かに7科目と範囲は広いですが、科目合格が認められており3年かけてとることも可能。マークシートであり、正答は明確。ということで最終的に問題となるのは二次試験。

こういう言い方をするとすごくハードルが高いように思えますが、むしろ二次試験は難しく考えない方が良い、聞かれたことに答えるといのは私も強く賛同しています。(それが難しいって話はありますが)

 

そんな中、ここ数年の二次試験でよく言われるのは傾向変化。確かに私が受験した一昨年の試験で、事例Ⅱで計算機を使う方が良い問題が出るなど、過去と比較していくつかの変化がありました。

この変化に対しては、従来のレールに乗っていけばそれだけで良いという話ではなくなっているのではないかと感じています。(受験校はプロなので完全対応してきているんでしょうかね。。。)

 

◆変化に強いタイプとは◆

あくまで、私の感覚です。賛否は承知で独断と偏見で以下の3つを変化に強いタイプとして例示します。

 

(1)二次最強タイプ

こちらの記事にあるような、二次試験2回目で適切かつ十分な対策をされているタイプです。ピッチャーで言えば、打者や場面に応じて投球をコントロールできるタイプ。全て速球一本槍でないわけですね。私は全くこの水準に達していませんでした。

この水準までくると、受かるべくして二次通過ということになると思っています。

通学、独学問わず、一次試験1~2回、二次試験1~2回。特に二次対策は上級クラスでみっちり1年程度やっていて、合計2~3年の短期合格という方が多いのではないかと思います。

 

(2)道場王道タイプ

私の中では、道場初期メンバーが代表例だと思います。一次試験で500点くらいの高得点。この安定かつ豊富な知識と、一次試験を高得点で通過できた学習プロセスにアドバンテージあり。豊富な知識は二次試験での引き出しの多さにつながり、その学習プロセスは、二次試験の学習プロセス確立にも活かせているのではないかということです。

ある意味、スト生の王道で通学生が多く、また学習時間も多いのが特徴だと思います。一言でいうと「道場基本理論」に収斂されるのではないかと思っています。

 

(3)試行錯誤タイプ

道場の独学体験記が増えたって記事があります。根拠はありませんが、これは最近の傾向変化で浮上したタイプではないかと思います。勉強方法から試行錯誤。各人様々な方法で一次試験を通過。二次試験においても、この試行錯誤した経験が活きて、変化に対応してそのまま二次通過。合格だけに価値を置くなら、費用対効果が高い方が多いのが特徴。通学生もいると思いますが、独学・通信等のスト合格者、短期合格者が多いのではないかと思っています。

 

変化への対応方法という点で言うと、(1)(2)は変化をしっかりとらえて的確に対応し、(3)は変化そのものをそれほど意識せずに結果として対応している気がします。

ただ、いずれの場合においても「本質」は外していないのは共通だと思っています。

 

まあ、タイプ分けするのは、どうかとも思いましたが、論点を分かりやすくするために敢えて端的に分類しました。当然他にも変化に強いタイプはあると思います。この前提としてご理解いただきたいのは、早く合格することを是としていること、また、このどれかのタイプに当てはまるようにすべき、という意味では決してないことです。一方、仮説のとおり、変化により新たに浮上してきたタイプがあるならば、結構、重たい話なのかもしれません。仮に合格者数が一定ならば、従来合格していた層のうち、合格しなくなった層が存在するはずだからです。今年以降も一昨年レベルの合格者数に戻るのか、昨年並みを維持するのかも注目したいです。

 

◆ここで一つ考えること◆

この記事をそのまま読むと、こんな声が聞こえてきそうですね。

(1)の二次最強タイプが最も良いのは分かっている、自分は多年度だけど簡単にそうなれないから困っているんだろうが。

(2)の道場王道タイプ。これはもともと頭の良い人たちがさらに努力している、言わばエリートじゃないの?そもそも優秀な人たちなんだよ、こういう人たちは。

(3)の試行錯誤タイプ。これはセンスがいいんだよ。元々持っている何かがあるんだよ、きっと。

 

ってところですかね。かなり偏見が入った想像かもしれませんが。

 

しかし、本当にそうなんでしょうか。

おそらく、二次試験最強というレベルになるためには、単にテクニックに走らず、引き出しを増やしつつ本質を外さないそして何より確実に二次試験を突破できるレベルに至っているところまで努力したことに価値があるのではないでしょうか。

道場王道というレベルになるためには、能力の高さもあると思いますが、常に高みを目指して時間も労力もかけて人並以上に考え努力をすること、そこに価値があるのではないでしょうか。

最後は、センスという言葉で片付けるのは簡単ですが、教わる人が無い中で試行錯誤して苦しんだ結果、独創的なプロセスを生みだすことに価値があるのではないでしょうか。

 

これらのタイプが傾向変化に強いという仮説が正しいならば、どこがご自身と違うのか、プロセスを見て盗みやすい部分を盗めば良いのではないでしょうか。

 

◆診断士試験に関する自分なりのまとめ◆

そもそも、この記事をなぜこの時期に書いたのか。ここのところ、合格体験記が続いていたからです。合格体験記の読み疲れ?って話もある一方で、せっかくの合格体験記(未合格体験記)を、意図をもって読んでいただきたいと思いましたので。

ちなみに、昨年までの合格体験記の目次がこちらにあります。ご参考まで。

 

話は戻って、まずは一次試験について。本当はこの時期、ここにもっと触れるべきだと思いつつ・・・

先ほども申しましたように、一次試験は頑張れば合格できると思っています。道場王道タイプのように、高得点を二次のベースにするのも良し、試行錯誤タイプのように、ダッチロールしながら合格するのも良し。ご自身の置かれた環境に合わせて目標設定し、それに向かって努力をするに限ると思います。(ごめんなさい、あっさりで)

 

次いで、二次試験。今回タイプ分けを例示した真意は、状況変化という前提条件を敢えて強調した上で、これに対応するタイプを極端に明示することで、ご自身の学習方法、どうすれば合格するのか、今は何が足りないにかを改めて考えていただきたいというのが主旨でした。せっかくある合格体験記の中から、ご自身にあう方法があれば、盗んでもらいたいというのが私の想いです。

これは、決して真似を推奨しているわけではありません。昨年の場合だと1,190通りの方法があり、その全てが異なっていると思います。そして良い部分をうまく盗んで、ご自身に合ったオリジナルの方法を確立すること、そのヒントがきっとあると思っています。

 

◆今日の要旨◆

一次試験は、ご自身にあった目標設定をして、それに向けて一生懸命努力すれば、いずれ結果はついてくると考える。

・二次試験は、俗にいう状況変化は恐れるに足らず。今回は対応方法をいくつか例示。基本的には自分自身に合った学習方法を確立するのが近道だと考える。そのためには人の良い部分を盗んでオリジナリティなものを作っていけばよいのでは。

 

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

今回の連載にて、私ハーンのレギュラーメンバーとしての寄稿は最後になります。

私が、初めて投稿した記事は、偶然にも昨年の同じ日、内容は勉強方法を考えましょうというものでした。1年たって同じ場所に戻ってきましたね。

なお、来週からは六代目の登場、乞うご期待!引き続き道場をよろしくお願いします。

それでは、みなさまの合格を陰ながらお祈りしつつ、またお会いできる日を楽しみにしています

本当にありがとうございました。それでは、また!ハーンでした。

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