2次試験早期学習についての考察

おはようございます。8代目のたっしーです。

今日は以前の記事でお話しした、2次早期学習についてのお話です。2次の話をする前に、得点開示の結果と再現答案をアップしておきますね。

得点開示:72(A) 53(B) 62(A) 59(B) 246点
再現答案:こちらから

たまたま合格らしく結構やらかしていますが、何とか耐えたといった所でしょうか。5月のスタートから見れば、とても成長したとポジティブに捉えています。ですが、身近に同じABABでも不合格の方もいますので、ABCDだけでは見えない部分の分析に、ご活用頂けたら嬉しいです。

余談ですが、私は一度も自己採点をしたことが無いので、とても興味があります。お手すきの道場メンバー・・・期待しています

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さて本題に。

トゲのあるバラはお好きですか?

ここ道場でも何度か記事になっていますが、2次の早期学習については、慎重派が多いように思います。私はそれなりに効果を感じていますが、予備校や通信の方はカリキュラムがあるでしょうし、独学でも勉強の進度はそれぞれだと思います。
「学習の方法は人それぞれ」の考えですので、ご自身のタイプや、メリット(バラ)とデメリット(トゲ)を考慮して、有効に活用ください。

1.早期学習を行った理由

私が早期学習を行ったGW明けの状況は、通勤時はポケテキで学習し、問題集4回転が終わり、過去問5年分を1回転した正答率が約61.5%となっていたので、1次試験突破が現実味を帯びてきたと、(勝手に)感じた頃でした。(正答率は配点に関係なく、正解数/問題数の割合です)
振り返ると、ここまでに約405時間、1日平均約3.2時間(週平均22時間)程度の勉強を行っていましたので、このままだと1次試験までに700時間超で着地するペースです。

私なりに情報収集した結果、主に2次早期学習がNGとされる理由をまとめると。

  • 1次対策を疎かにしてはいけない
  • 1次突破しなければ2次は無い
  • しっかりとした1次知識を基に2次対策をすべき

とはいえ、1次合格後からでは2次にギリギリ間に合うかどうかとも言われていたので、ストレート合格を本気で望んでいた私は、「1次で落ちても2次で落ちても不合格は一緒」と考え、対策を立てました。

「1次対策の時間を減らさずに2次対策をし、勉強時間の底上げを図りつつ、1次知識の習得に役立てる」

2.具体的な内容

まず大事になるのは、「時間の捻出」です。1次対策の時間を減らさずに行う必要があるので、1時間早起きすることで時間を捻出しました。
次に、2次試験に必要なスキルは「読む、考える、書く」と「1次知識を整理してアウトプットできる」ことだと考えます。しかしこの段階では「読むって何?」「解くってどーするの?」と、文系脳らしい「?マーク」がいっぱいの状態でしたので「2次の学習方法を検討する」「1次知識の段階をあげる」ことを、2次早期学習で行いました。

2-1. 2次の学習方法を検討する

この時期は大したことはしていなくて、自分なりに設問に答えてみて、ふぞろいの一番上の回答と比べる。細かいところの分析ではなく、現状とあるべき姿(ふぞろい)を確認して、そのレベルを埋めるための学習方法を検討して、試しては修正していました。
この時期に勉強方法に目途が立っていると、1次試験の自己採点後に燃え尽き症候群になることもなく、お盆休みを有効に活用することができます。(詳細方法は別記事にしますが、概要は体験記へ)

2-2.1次知識の段階をあげる

スキルや知識の定着には「学習の5段階」と呼ばれるものがあり、少し診断士試験に沿って紹介します。

  1. 知らないし実践できない:勉強前
  2. 知っていても実践できない:インプット
  3. 考えると実践できる:なんとかアウトプット(1次試験)
  4. 考えなくても実践できる:すらすらアプトプット(2次試験)
  5. 人に教えることができる:整理してアプトプット(診断士)

選択肢問題に解答できる第3段階から、2次試験にも対応できるよう第4段階にもっていければ、忘却曲線的にも効果的ですし、ここまで知識が習得できていれば、1次試験の初見問題でも、十分に対応できるレベルです。
これは科目や論点にもよる所ですが、2次の与件や回答を読んで「SWOTってここで役に立つのか」「機能性組織ってなんだっけ?」など、与件分を読んで1次の知識を思い出す、1次の学習中は「これって2次のここで使えるのかな?」と2次試験を想起することで、関連付けて学習ができます。

過去問回転の影響もありますが、ロックも書いていた通り、この時期が一番伸びたように感じています。与件分を読んでいることと、論理的思考をしていることで、特に企業経営理論の問題文に抵抗がなくなり、得点が大きく伸びた効果がありました。私の場合、正答率58.62%(6位/7科目) → 85.60%(3位/7科目)。
またすごく子供っぽいですが、この時期が「診断士」を強く意識し出した時期でもあり、一番「楽しかった」ように思います。

ここでメリットとデメリットをまとめると。

<メリット>

  • 朝の勉強時間捻出により、勉強時間を底上げ
  • 2次の学習方法に目途が立ち、8月のお盆を取り逃がさない
  • 2次で1次知識が関連付けて、1次の勉強効果アップ
  • 1次の文量に抵抗がなくなり、特に企業経営理論が伸びる
  • 楽しいと感じて学習効率とモチベーションアップ

<デメリット>

  • 1次学習がある程度進んでいないとリスクがある
  • 勉強時間の捻出ができるかは環境による
  • 目的が曖昧で中途半端に手を出すと、どれも効果が薄い

 

子曰く、之れを知る者は之れを好む者に如かず。
之れを好む者は之れを楽しむ者に如かず。
(原文:子曰、知之者不如好之者、好之者不如樂之者。)

これは論語の一説で、孔子の言葉。日本でも「好きこそ者の上手なれ」というがありますが、もう少し踏み込んだ深いお言葉。楽しんでいる状態は、苦手意識もなく、勝手に興味が湧いてきたり、とことん頑張れたりと、脳が活性化している状態ですね。辛い事や嫌だと感じることすらも楽しむようにする習慣を付ければ、怖いものなしです。

同じ時間の勉強をするなら、辛く苦しいと感じるやり方より、自分なりに楽しめる方法が学習効率も上がり、メンタル的にもプラスになります。
悩みの多い受験時代ですが、「楽しい」と思えることが大きなきっかけになるかもしれません。

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たっしー

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