【情報】データ分析の結果、統計はスルー

こんにちは。wackyです。

1次試験の申込締切は明日ですがみなさんちゃんと申し込みしましたよね?本試験まで2か月ちょっと。これからがもっとも精神的にモヤモヤtyphoonした日になると思いますが、負けることなく頑張ってくださいねpunch

先日のくれよん記事は秀逸でしたね。私も同感です。ただし2次ではなく1次なんですがcoldsweats01。私も1次に関しては上位5%に入ることを常に目標にしていました。別に上位に入って自慢したいということではなく、上位に入る実力があれば不確実性による不合格の可能性を排除できると思っていたからです。公開模試では「143位/3425人」という成績だったので、目標は達成でき1次も通過することができました。目標を設定することにより、その目標に到達するというのには大きく同意します。やはり目標は大事ですね。

さて今週は情報WEEKということで、初日は恒例のデータ分析いきます。

1.データ分析
まずは過去の平均点の推移についてです。

ご覧のとおり近年難易度が上がってupいましたが、昨年は一転して難易度が下がりましたdown。経済とはちょうど逆の傾向になりますね。H21の情報は本当に強烈でした。私はSEだったこともあり情報は得意科目heart04だと思っていて、特に対策しなくても余裕で70点は取れるだろうと思っていました。で、基本講義の前に過去問をやってみました。H17年~H20年はやはり70点オーバーで余裕綽々と思っていたら、H21はなんと48点shock。これで目が覚めました。その後は他の科目と同様に基本講義でしっかり橋げたを作り、その後も慢心することなく取り組んだおかげで安定貯金科目とすることができました。(さすがにかけた時間は7科目中圧倒的に少なかったけど)

もし私がH21年に診断士試験を受けていたら…危なかったかもしれませんねsweat01

今年はさすがにもう少し難しくなるとは思いますが、まずは基礎(=橋げた)をしっかり作ってどんな難易度でも40点を切らずに60点以上を狙えるように実力をつけていきましょう。

次にランク別の傾向です。

これを見る限りだと、やはりA,Bランクで少なくとも4割多ければ6割程度は出題されていますので、基本的な論点を確実にとることが大事と言えます。

次に領域別の傾向です。

領域別にみると傾向は極端で、IT関連が最も難易度が低く統計分野は非常に難易度が高いことがわかります。以前の記事にも書きましたが、統計分野は非常に難易度が高くて得点見込も低いことから、スルーすることをオススメします。本当に費用対効果は低い分野ですから。

最後は領域別出題数の割合です。

先ほどの領域別のランクと出題数の推移を合わせてみる限りでは、「最も難易度の低いIT関連が最も出題数が多い」ことがわかります。ただIT関連といっても範囲が広いですから対策を絞りにくいのが現実です。とはいえある程度出題が多い分野(頻出分野)は限られているので、その分野を重点対応することで60点は十分取れるのではないかと思います。反面、得点が望めない経営管理や統計などはある程度割り切って対応することも必要ではないかと思います。特に直前期のように時間というリソース配分がポイントになる時期は。

2.まとめ
過去の傾向を見る限りだと、IT関連の頻出論点を重点対策していくことがポイントになりそうです。特にIT関連になじみがない方は用語を覚えるのも大変だと思います。もしどうしても分野を絞りたいということであれば、

・ハードウェア/ソフトウェア
・データベース
・インターネット/セキュリティ
・システム構成技術
・ソフトウェア開発論
・プログラム言語
くらいでしょうか。まぁこれでほとんどですがcoldsweats01
あとアドバイスするとすれば、各分野に入りすぎないということです。他の科目では「何故そうなるのかを考える=理解する」が大事と口を酸っぱくしてきました。しかしIT関連に関しては「何故そうなるのか」に入り込み過ぎると非常に危険です。なぜなら技術革新が速い分野であり、理屈立てて発展したというより、ある時点から急に技術が変わっていることがあるからです。それに優れた技術のみが発展してきたのではなく、普及が進んだことで主流となった技術だってあるのです。
もちろん理解も大事ではありますが、ことIT関連に関しては割り切りも必要だと思ってください。

3.おまけ
恒例のおまけコーナーですが、今回はいつもうるさく言っている「基礎論点をしっかり」という点に言及したいと思います。
今までの道場の記事でも言及されているのですが、1次試験に関してある種の誤解があるように思います。それは「ストレート合格するような人は優秀なので、難しい問題もスラスラ解ける」と。断言します、全くそんなことはない、と。
では証拠となるデータを掲載します。昨年の完成答練、公開模試、本試験のランク別正答率です。

まずは完成答練

次に公開模試

最後に本試験

※いずれもクリックで図が拡大します。

これを見て言えることは、完成答練、公開模試、本試験いずれにおいても
・Aランクの正答率は90%を超えている
・Bランクの正答率は80%を超えている
・Cランクの正答率は60%を超えている
・A~Cランクのトータルの正答率は75%を超えている
ということです。

ちなみに本試験ではDランクは15/42coldsweats01、Eランクに至っては1/15shockという正答率でした。つまり難しい問題が解けたから合格したのではなく、だれもが正解できる問題を確実に正解したから合格できたのだと私自身思っています。
私の場合は、スピード問題集を何度も繰り返し解きました。スピード問題集は本試験に比べると簡単なのですが、この簡単な問題が本試験でも出題されるわけです。これを確実に正答することが合格への早道となるとわかっていただけるかと思います。

1次試験合格の実力を身につけるには、基礎知識を確実に身につけるための地道な努力が必要ということです。難しい問題が解けなくても合格できます。その点誤解しないで、確実に基礎力を身につけてください。目安はやはり正答率。周りの受験生ができる問題を確実にとれば十分合格レベルheart04に達します。

またよく「本試験1か月前に急激に実力がアップするup」と言われますが、これは直前期に基礎論点(A、Bランク)の確立とそれに伴う応用力(Cランク)により得点力がアップするのだと思います。念のために解説すると、これはそもそも本試験1か月前の時点で橋げたが未完成で、慌てて橋げたを作ろうとした結果だと考えられます。急激に追い込み合格圏内に入ろうとしますが、たいがいは残念ながら一歩及ばずsweat01という結果となります。なぜか?橋げたは作ったそばから壊れていきます。つまり作っては直しての繰り返し。ラスト1か月は壊れた橋げたの補修に専念すべきだからです。

今思い返すと、私が急激に実力がアップしたのはやはり完成答練期間だったと思います。とにかくOUTPUTの繰り返しで、基本的な問題を確実に解けるようになって合格レベルに達したのではないかと思っています。公開模試終了後は橋げたの補修に専念していました。(特に法務とか中小の橋げたが壊れやすいcoldsweats01
だからやっぱり今やるしかないのです。後で実力がアップするなんて幻想に希望を託さないでくださいbomb

詳しくは下記記事を参考にしてみてください。

道場基本理論1:橋げた理論
完成答練期の過ごし方:先行逃げ切りの理由(わけ)

大丈夫。努力した分確実に実力はアップupしているはずですhappy01

by wacky

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【情報】データ分析の結果、統計はスルー”へ2件のコメント

  1. wacky より:

    >中小企業診断士の端くれとしてひとことさん
    貴重なご意見ありがとうございます。
    私はランクとは、受験生が解答しやすいか解答しにくいか(orしらない)を表すものだと思っています。また過去問のランクについては、当時の受験生にとっての「解答しやすいか解答しにくい」であって、今年の受験生にあてはまるものではありませんよね。受験校のテキストも本試験の結果を踏まえて毎年改訂されていますから。試験に受かるコツというのはおっしゃる通りだと思います。私は昨年、「合格するレベル(=到達点)が具体的にどのようなものなのか?」という悩みを持っていました。そんな時にこの道場の記事を読み、誰もが正答できる問題(A~Cランク)を7割正答できるというのが合格できるレベルではないかと考えました。
    診断士試験の難しさは知識領域の広さだと思っていますので、ご指摘いただいた点についてはまさにその通りかと思います。ランク1つに振り回されるのではなく、自分の到達点を見据えたうえでその進捗状況を確認するためにランクを活用することが大事だと思います。
    今回の問題提起は大変参考になりました。これからもよろしくお願いします。

  2. 中小企業診断士の端くれとしてひとこと より:

    いつも刺激的な記事、楽しく読ませて頂いています。

    私も試験に一発で合格した者として意見を言わせてください。

    試験におけるランクとは、易しいとか難しいとかを表しているのでしょうか?
    中小企業診断士の1次試験は、あくまでも「知識問題」であって、理論立てて解くとかはあまり必要のない試験です。
    ですので、試験におけるランクは、「その知識を知っている人が多いか否か」を表しているのであって、「易しい」「難しい」を表しているのではないと思います。

    たとえば、過去Dランクの問題を「重要だから覚えよう!」とT○Cの講師が強調して言えば、その問題はたちまちAランクになるでしょう。
    なので、ここで言っているランクは「みんなが知っている知識の上位ランク」と捕える必要があります。

    このブログのお話はあくまでも「試験」ですので、試験に受かるには皆の知っている知識は最低限おさえないと受からないよ・・・と捕えるべきものであって、別にCとかDとかが沢山ある分野の問題を沢山解けたって問題はありません。それは、周囲の人が知らない知識であり、それによりランクが低いだけですから。

    この試験に受かるコツは、適度な広さと適度な深さの「知識」をつけること。
    その目安がランクとして表現されていると考え、最終的には試験ですから「合格点」を取れればいいのです。

    あまり過去問のランクにこだわると学習範囲と視野が狭くなる事もありますので注意が必要だと思います。

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