財務・会計のすゝめ 【その1】 ~ CVP分析と営業レバレッジ vol.2 ~

めっきり春らしくなってきましたね
東京の週末はお天気には恵まれませんでしたが、先週の春の暖かさで桜の開花が進み、お花見をされた方も多かったのではないでしょうか?
私は、先週末は予定があったため、先々週(3月最終週の土曜日)に花見に行ったのですが、ほとんど桜が見られずじまいでした
ただ、人手が少なかったこともあり一足先に咲いていた桜をゆっくり眺める事は出来ました(と、いうのがせめてもの救いでしょうか


 

こんにちは、フェイマオです
今回は、前回の記事に引き続きCVP分析の話の続きを進めさせて頂きます。

が、その前に・・・前回の公式でもう1つ大事な公式の導出方法をお伝えするのを忘れてしまいましたので、ここに掲載させて頂きます

③S-BEP公式導出
上記の公式では、『分母の営業利益率を“足す”のか、“引く”のか分からなくなってしまった場合』にも、公式の導出方法を理解して頂ければ、現場対応ができますので、是非理解しておきましょう!


これまでお話させて頂いた通り、管理会計におけるCVP分析では、『売上高をいかに伸ばすのか?』という“売上高ありき”の考え方よりは、『目標とする利益をどのように確保するのか?』といった“利益ありき”を優先とした考え方がベースになります。
従って、できるだけ少ない売上高で目標利益を獲得するためには、損益分岐点売上高を下げる必要があります。

さて、ここで損益分岐点売上高を下げる方法としてどのような事が考えられるでしょうか?
特に、2次試験などの記述問題で出た場合には、必ず書けるようにして点数を確保したいところです。
1次試験では、計算により値がでればOKですが、2次試験(事例Ⅳ)では改善の提言が求められるため、しっかりと理解して頂きたいと思います。

結論からお話させて頂くと、下記のような方法が考えられます。

販売単価の引き上げ
単位当たり変動費の削減
固定費の削減

それでは、順番に図でご確認下さいませ。

①販売単価の引き上げ策

BEP引き下げ策①

上記の図では、売上高がA→Bへと変化したことにより、損益分岐点売上高がBEP→BEP´へと下がっています。
売上高の傾きを変化させるためには、『高付加価値な新商品や新サービスの開発による商品単価の引き上げ』が必要になります。

 

②単位当たり変動費の削減策
BEP引き下げ策②

上記の図では、変動費を示す直線の傾きが小さくなった(変動費率が小さくなった)ことにより、損益分岐点売上高がBEP→BEP´へと下がっています。
変動費率を小さくするためには、『仕入先の見直しや、一括仕入れ等による仕入れ単価の引き下げ』が必要になります。

 

③固定費の削減策

BEP引き下げ策③

上記の図では、固定費を示す水平線が下がったことにより、損益分岐点売上高がBEP→BEP´へと下がっています。
固定費(※三大固定費として、人件費・金融費用・減価償却費等がある)を下げるためには、『①業務の繁閑に応じた適正な人員配置による人件費の見直しや、②借入金の返済や、低利子の借入金への借換による金融費用の削減、③遊休資産の売却、既存設備の設備稼働率の向上による減価償却費の削減』が必要になります。

2次試験では、単に『固定費を削減する』だけでなく、『どのように固定費を削減するのか?』まで具体的な方法まで落として書く必要があります
上記は私フェイマオなりの一例ですが、1次試験の財務・会計の復習もかねて整理して頂ければと思います

本日はここまで。次回はようやく?営業レバレッジのお話に入ります

To be contiued・・・

 

 

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