【直前期対策】今後の財務の学習をどのように取り組むか?

こんにちは、ぽらーのです。
今日の話は本試験までの限られた時間の中、財務の学習にどれだけ時間と労力をかけていくかという話です。
その判断材料としては、やはり模試の結果が一つの目安となります。模試を受けたことで自分の現在の立ち位置(実力)がある程度見てきた段階ではないかと思います。

本試験で財務が得意で60点前後あるいは60点以上が高い確率で望めるという方、そのような方は模試においても正答率がABランクの問題は概ね正答するだけでなく、Cランク以上の問題に対しても比較的高い正答率をキープしているのだとおもいます。
そのような方の財務の学習の作戦としては、財務の中で論点別に弱点がもしあれば、補強する程度にとどめて他教科とのバランスを優先すべきでしょう。
何故なら、直前期は財務よりも他の暗記科目の方が費用対効果が高いといわれ、暗記科目に注力することにより、より高い総合点獲得につながります。そのことは1次合格可能性をより高めるからです。

なお1次試験に向けた学習が順調であり、企業経営は得意で、暗記3兄弟は盤石、運営70点目標、経済も大丈夫という方は・・・この時期にそうはいないと思いますが、2次試験につながる1次の財務を完璧に仕上げるぐらいにがっつり財務に取り組まれたらよろしいでしょう。

一方で、このままでは本試験で財務が40点前後あるいは40点未満であるという方におかれては、財務での足切リスクを回避することが最重要課題であるため、①経営分析、②CVP分析、③株式の評価指標・・・など財務の頻出論点におけるABランク問題を確実に得点できる力を本試験直前までに身につけることで、ブレなく40点以上になるよう財務の学習に力を入れるべきです。
問題演習においては、自分が何が分かっていて、何が分かっていなかったのかを振り返ることが重要です。
点数を伸ばそうといって闇雲に問題を解くようなことで、時間をかけてしまうのだけは避けたいところですね。

財務が不得意までは言えないものの、得意でもないという財務50点ぐらいを目標に取り組まれる方は、模試結果などを通じてABランクの問題で取りこぼしがないかを点検し、答練や過去問演習などで同様な間違えがないかもチェックします。もし、同様な間違いがあれば、そこは苦手論点ですので、理解が曖昧なのか、手順が間違えているのかなど、間違えた原因を特定することに努め、それを改善することを優先すべきと考えます。

上記のように財務で苦手論点をクリアした後においては、他の科目である暗記科目において学習不足や不安要素の解消を優先させることが重要です。やっとの思いで50点まで上げた財務をさらに10点伸ばして60点にする努力よりは、暗記の2科目を5点ずつ上げる努力の方が楽と思われるからです。
ただし、財務が暗記科目より費用対効果が劣るからといって財務を必要最低限にというつもりはありません。

要はバランスの問題だと思いますので、念のためですが。

また、財務=簿記ではありませんが、簿記の学習に「習うより慣れろ」という言葉があります。計算問題については、一定間隔をおいて間違えた問題の演習を中心に定期的に少しでも触れておくべきだと思います(例:2日に1度で20分など。)
財務の計算には、運動や体操の反復トレーニングのような慣れの要素がある気がします。

<おまけ:財務の本試験の取り組み姿勢に関して>

試験での財務の取り組み方では、全体の25問をまず俯瞰し、易しそうな問題、解けそうな問題から手をつけて、少し考えて分からない、あるいは難しいそうな問題は早めにとりあえず撤退する判断みたいな感覚を養うことはとても大切です。簡単な問題を解いた後でそれらに戻って再度取り組むような姿勢です。

模試では、それらを意識して出来ましたか?

この問題は難しいけど出来そうだからと深追いして時間が無くなるようなことは、まさに雪山を遭難しているのにビバークせずに吹雪のなかをさまよい歩くようなこと。あと少しやれば出来るだろうという気持ちだけが先行し、解けるアテもなく、時間を浪費して、簡単ですぐ解ける他の問題に取り組む時間が少なくなる。だから焦る⇒間違えるという悪循環。
財務は相当訓練を積まないと60分で解ききれない問題量が出る傾向があるため、このような深追いは本当に避けなければいけません。

診断士試験は財務に限らず出題側の都合により、あえて最初の方に手鼻をくじくための難問を置いたり、例年とは異なる問題配置パターンもよく見られます。昨年の財務では前半制度会計を中心に連続で出題され、出鼻をくじかれて本来の力が発揮できなかった方もいたはずです。最後の25問目からまず解こう!とまでは言いませんが、そのぐらいの気持ちで、できる問題からやる姿勢が大切です。

その意味では、予備校の未受験の模試があれば取り寄せ、上記ような出会い頭のヒグマ遭遇によるあせり、雪山遭難・深入りパターンを起こさないためにいかに自分を制御できるかを60分間でシミュレーションすることは有効だと思います。過去問や模試の解き直しの際にも、そのようなクセをつけておき、本番でそのようなことを起こすリスクを低減しましょう。

本日の記事は以上です。
ぽらーのでした。

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