【運営管理】二次試験に直結する暗記方法(前編)
理解しながら暗記する。
こんにちは、うみのです。
写真は工場萌えが高じて、四日市まで撮影に行ったときのものです。
さてそんなわけで(?)、今回は運営管理についてです。
工場を持たない企業に勤める人にとっては、今ひとつとっつきにくく感じるこの科目。
出題範囲も膨大で覚えることが多く、「運営管理は理解か暗記か?」というところも今ひとつつかみにくい。
そんな「とっつきにくい」「つかみにくい」性質を持つものの、二次試験の事例Ⅲに直結する重要科目のひとつです。
そこで今回は、二次試験につなげつつ、理解と暗記をスムーズにする知識の整理方法についてお伝えします。
方法1:常に頭の中に全体の流れ図を描く。
上記は、生産のフロー図です。(クリックすると拡大)
生産管理の知識は全て、このフローの中のいずれかに属します。
範囲が膨大で、どこから覚えていったものか…知識を定着させるのが大変…とお悩みの方は、一旦、「それぞれの知識が上記の図のどこに位置しているのか?」を整理してみると、暗記もスムーズになるかと思います。
頭の中に全体像をマッピングして個々の用語をプロットすることで、対比や関連づけをしやすくなるからですね。
方法2:最頻出ワードは、メリット/デメリットでヨコ串比較する。
生産管理において重要なワードは、メリットとデメリットでヨコ串比較すると覚えやすいですし、問われる論点に直結します。
特にほぼ毎年問われる最重要ワードは、「どこで/いつ/どう生産するか」の3つのポイントで整理できます。
以下の「⇔」で対比されているワードについて、それぞれのメリットとデメリットが言えるか?をチェックしてみてくださいね。
① どこで生産するか?
内製(OEMも含む)⇔アウトソーシング(ファブレスも含む)
※内製の場合は仕入方法と発注方式もポイント。
<仕入>
-大量仕入
-集中仕入⇔分散仕入
-本部集中仕入(セントラルバイイング方式)⇔店舗分散仕入
-共同仕入⇔単独仕入
-委託仕入⇔買取仕入⇔売上(消化)仕入
<発注>
定量⇔定期
② いつ生産するか?
受注生産⇔見込生産
③ どう生産するか?
個別生産⇔ロット生産⇔連続生産
このあたりの区別がスラスラと言えるようになったら、2次試験にもばっちり応用が効きます
方法3:生産管理の知識は、「企業が抱える課題の解決方法」として捉える。
なぜ、これらの流れを理解して覚えることが大事なのか? メリットデメリットを覚える意味は何か? というと、すべて、「中小企業が生産において抱える課題を解決するための提案に必要」だからです。
そして、企業が抱える課題は、主に以下の2つのいずれかの視点で発見できます。
視点1:
製品開発→受注→発注・仕入→在庫管理→生産→納品・販売の流れのどこに課題があるのか?
視点2:
QCD(品質・価格・納期)のどこに課題があるのか?
「今のやり方ではどこかにムリやムダがある」「今はうまくいっているが、これから先さらに企業が成長するためには今までのやり方ではダメだ」という状況に直面した企業にアドバイスするためには、「どんな方法があるのか?」「それぞれの方法にどんなメリットやデメリットがあるのか?」を理解していなければ、適切な助言はできませんよね。
生産フローにおける、QCDが主に関わってくる部分はこのようになっています。(クリックで拡大)
次回は、ここについてもう少し具体的に深堀りしてみます。
◆
分厚いテキストの前で途方に暮れてしまった時は、このように「いったん全体の流れを整理してプロットしてみる」ことで、今どこで迷っているのか? が見えてくるのではないかと思います。
そしてこの、「全体の流れを俯瞰して理解した上で、どこに問題があるのかを明らかにする」という思考プロセスは、二次試験の事例Ⅲにおける解答プロセスに直結します!
こうしたプロセスを有効に活用し、一次での理解と暗記、二次試験での応用につなげていきましょう
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皆様にご参加いただきやすいよう、懇親会を2部構成にいたしました。
参加は任意です。どちらかでも、両方への参加でも大歓迎です。
●16:30~ 第1部 ティータイム懇親会
会場近くの喫茶店にて、皆さんの質問に道場メンバが答えます。
質問や相談を個別にしたい方、他の受験生との交流を深めたい方、ぜひご参加ください。
※参加費無料。ご自身の注文いただいたお茶代だけお支払いいただきます。
●18:00~ 第2部 居酒屋懇親会
腰を据えてじっくりとお話したい方はぜひ。
お酒を囲む場だからこそ、なかなか表の場では聞けないとっておきの話が飛び出すことも多くあります。
前回の東京セミナーでも、有益な情報を収集している受験生の姿が印象的でした。
※参加費は3500円程度を予定しています。